第1回 森下 「みの家」 桜なべ

 新シリーズで達人が真っ先に紹介してくれたのが、森下・桜なべの老舗「みの家」さんである。実はユキチは本格的な桜なべは食べたことがない。馬肉は馬さし(馬肉の刺身)を松本などで食べたくらいで縁遠い食材でもある。大変おいしいということで、達人から「お告げ」の巻物をいただき早速出かけてみた。新シリーズでは毎回「達人のお告げ」をいただいてお店に伺うのである。

達人のお告げ
 みの家は、創業明治の老舗。情緒あふれる建物は昭和の名残。
さてさて、みの家での食し方4か条。謹んで喰らうべし!
第一条、 壁にかかる品書きの内より、ロースとヒレの「桜鍋」を喰らうべし!
第二条、 刺身も食べたければ、肉さし(ロース)、あぶらさし(たてがみ)、今風のたたき を喰らうべし!
第三条、 「桜鍋」。文明開化の折、高価な牛鍋が食べられなかった庶民を思い描きながら喰らうべし!
第四条、 今では珍しい下足番に下足札。入れ込みに座れば何もいわずに生卵。鍋が来たら味噌を溶き、桜肉の色が変われば溶き卵とともに喰らうべし!

注釈:「今風」→現代風という意味。たたきは昔は無かったメニューということです。
「入れ込み」→個室のお座敷に対して「入れ込み」の座敷のことです。いろいろな人(お客さん)が入り込んでくる座敷です。料理屋さんでは普通に使っているそうです。

  さあっ、お店へ突入で〜す!

■ 実況中継

森下駅を出てすぐに・・・。おおっ!あれか!

昔ながらの風情の「みの家」さんがあった。風格のある建物なのでスグ発見できる。

この建物は昭和29年に建てられたそうで、まさに「昭和下町の生き証人」といった感じのお店である。

エントランスを入るとこんな感じ・・・。

「お告げ」にもあったが、今では本当に珍しい下足番さんがいらっしゃり、靴を預かり下足札をいただく。

そしてこれが「入れ込み」。ステンレス製の長机が縦長に配置されています。なんか江戸前って感じ!昔はお隣同士の腕がぶつかるくらい入れ込んだとか・・・。

一応、このように席の番号が振られております・・・。座ると確かに自動的に生卵が運ばれてきた。

お飾りも豪快だ!

奥には小さな庭園もある。なかなかの風情・・・。

で、「桜なべ」1800円を注文した。これはロースとヒレを両方入れてある定番!
「うお〜っ、旨そう!

っと、ここで達人の「お告げ」を思い出し、ロース:2000円、ヒレ:2000円の鍋もプラスした。
これは、豪快だ〜!よ〜し食うぞ〜!」



そこに「鍋」が運ばれてきた!う〜ん、なんとも言えない甘ったるい香りが漂う・・・。八丁味噌がベースの合わせ味噌に、秘伝の割り下をいれた魔法のお汁が輝いて見える。

ひひひっ!投入、投入!

よ〜し、煮えたぞ〜!
「ゴクリ・・・」
「うっ、旨い!
いや甘い〜っ!」

生卵につけていただくと〜。「たまりません・・・」馬肉というと臭みがつき物ですが、まったくありません!しかも、牛のすき焼きを上回るような甘ったるく深い味わい!ちなみに生卵は一個50円です!安!

文明開化のおり福沢ユキチが持ち込み、慶応義塾の学生が盛んに食べたという「牛鍋」は当時高価で庶民には無理。そこで生まれた「桜なべ」。「牛なべ」に負けじと味を追求したんですね〜・・・。 甘い味が好きなユキチには最高!すき焼きよりスキかも!

「お告げ」に従い、「肉さし(ロース)」1800円をいただいた。いわゆる「馬さし」である。

「うお〜っ・・・、口の中でとろけるワ!これが馬肉なの?」まったく臭みなし!絶句・・・。

さらに忠実に教えを守り、「たてがみ」1500円を注文した!
「ふ〜む・・・」これも甘くて、しかしやや歯ごたえが・・・」

馬肉は「食べるとすぐ力がでる!」ということで、かつては木場の運河で働く職人さんたちがこぞって食し、その胃袋を満たしたという。食べたらな〜んか強くなったような感じ・・・(笑)。

■ 食後の感想

「まさに絶句!馬の肉とはこんなにおいしかったのか!」
馬肉は臭みがありあまり好きではなかったが、その自分の常識が覆った!今半やちんやの牛のすき焼きの半値で食べられるが、その美味しさは抜群!十分に対抗できると思った。むしろ味的にはこちらのほうが好きかも!

またしても、新しいおいしいものを食することができました!達人ありがとうございます!またよろしく!

みの家
江東区森下2-19-9
03-3631-8298

営業時間
平日 12:00〜14:00 16:00〜21:00
日・祝 12:00〜21:00
定休日 毎週 木曜

最寄駅
地下鉄都営新宿線・大江戸線
森下駅 徒歩約1分

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