走る 魂の社労士 ユキチの 快 速 登 山 ウルトラ・スーパークロスカントリー2007 北アルプス 新穂高温泉〜双六〜三俣〜水晶〜赤牛〜読売新道〜黒部ダム・扇沢
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新越山荘 | ==> (1:14:43) |
1:44:43 種池山荘 |
==> (29:55) |
2:14:38 爺ケ岳 |
==> (50:41) |
3:05:19 冷池山荘 |
==> (1:27:23) |
4:32:42 鹿島槍南峰 |
==> (1:37:25) |
6:10:07 キレット小屋 |
==> (3:11:45) |
9:21:52 五竜岳 |
==> (38:50) |
10:00:42 五竜山荘 |
==> (1:58:49) |
11:59:31(標準コースタイムの66%) アルプス平 |
昭文社:山と高原地図 標準コースタイム 18:00:00
朝4:15分小屋を出発。満天の星空の中、ヘッドライトをつけて岩小屋沢岳を目指す。信州側からの風が強いが快晴である。約30分で2630Mの山頂に到着。もうかなり明るい。ここで朝飯の弁当を食べながら、御来光を待つことにした。朝日が当たる前に剣・立山連峰をバックに自分を入れて撮影しておいた。 |
うお〜!爺ケ岳南峰(2660M)の山頂から朝日が昇ってきた!久しぶりの御来光だ〜!素晴らしい! |
まさに至福の瞬間!朝日を浴びるユキチ。ブレストまで朝日が当たっているが、まさに水平に同じ高さで背景の剣・立山にも朝日が当たっている。光の素晴らしい技である。 |
昨日終盤、苦しみながら踏み越えて来た、赤沢岳、鳴沢岳も赤く輝いている。(中央の鳴沢岳と手前のピークの最低鞍部に新越山荘がある。) |
山頂に30分近くいた。御来光も終わりスグに出発。種池までの稜線を行く。稜線より剣岳(2999M)を撮影する。昨年登った前剣から平蔵の頭、そして頂上に向かう急峻な稜線がはっきり見える。ここから先は剣・立山の絶好の展望台が続く。(望遠撮影) |
稜線より立山を望む。(望遠撮影) 平らな山頂の左端の小ピークが雄山(3003M)、真ん中の小ピークが大汝山(3015M・最高峰)、右端の小ピークが富士の折立(2999M)である。 |
昨日泊まる予定だった種池山荘前を通過!そのまま一気に爺ケ岳を目指す。ここからは人気の後立山縦走路となり登山者が急激に増えた。 |
種池周辺の丘はハイマツの覆われ、立山・剣のシャープな山容と、雪渓の白とハイマツの緑とがあいまって、アルペンムードを満喫できる。ここが日本か?という景観が広がっている。 |
爺ケ岳(2670M)山頂到着!種池山荘からワズカ30分で来た。今日も何とか足は動いている。ここまでは序の口。コレからが本番である。次に目指すは写真バックに写る鹿島槍ヶ岳である。 |
爺ケ岳山頂よりの鹿島槍ヶ岳(2889M)。(望遠撮影) 白馬岳とともに、後立山連峰の盟主といってよい。二つの頂を並べ持つ「双耳峰」という独特の山容が、見る者を魅了するのだ。他の双耳峰に谷川岳(トマノ耳、オキノ耳)、八ヶ岳の天狗岳(東天狗、西天狗)があるが、鹿島槍の優美さにはかなわない。 |
爺ケ岳の下りより鹿島槍ヶ岳。左のピークが南峰(主峰2889M)、右が北峰(2842M)。南峰と北峰を吊尾根で結ぶ、典型的かつ優美な双耳峰である。もちろん日本100名山。冷池山荘も近づいてきた。 |
冷池山荘到達。ここから五竜山荘まで水が補給できないのでここで調達する。水を買うブースがあった。500mlを80円で買った。稜線上の山小屋は雪渓が近くに無い場合、天水か沢からのポンプUPとなる。水は非常の貴重なのである。 |
冷池のキャンプサイト。いよいよ鹿島槍への登りが始まった。 |
布引山を頂上脇を通過。南峰(主峰)が迫ってくる。あと高度で206M程だ。 |
頂上直下より縦走路を振り返る。真ん中のピークは布引山(2683M)。左奥は爺ケ岳。頂上はもうわずかである。 |
鹿島槍ヶ岳(南峰・主峰2889M)到達!いうことなし・・・。 |
次に目指すは五竜岳山頂。あれなる山である。ここから標準コースタイムで6時間25の長丁場。う〜、闘志は湧くが身体が重い。(このときふと思った。五竜で下りようかな〜って・・・。) |
五竜岳の向こうに今回の最終到達地である白馬岳(左奥のとんがってるピーク)が見えた。だいぶ予定より遅れているが明日まで目一杯頑張れば行けるハズだが・・・。(望遠撮影) |
鹿島槍からの下り見た五竜岳までの縦走路。ここは後立山縦走路の核心部といってよく、八峰キレットの通過を含め、数々のガレ場、岩場があり、ハシゴ、クサリが要所に配されているルートである。気を抜けない箇所の連続。マズは八峰キレットへ強烈に下ってゆく。 |
ここが八峰キレットの入り口。 |
深〜い穴がスッパリあいているといった感じ。順番待ちし慎重に通過してゆく。もちろん落ちたらサヨウナラ・・・。 |
慎重に、慎重に、・・・。 |
キレット小屋を通過し、五竜岳が近づいてくる。キレット小屋で小屋の名物「うな弁」をいただく。2つに残っていた。こんなところでうなぎが食べられるとは。もうスタミナが底を尽きそうなユキチには本当にありがたい。味噌汁付で1000円。 |
北尾根の頭(2560M)手前を行く。あれを越えるといよいよ山頂への核心部へ入ってゆくのだ。 |
北尾根の頭付近より、縦走路を振り返る。 |
いよいよ頂上接近。頂上への主稜線へ取り付くためには、手前に鋭く聳える岩峰、G5、G4を突破しなくてはならない。 |
G6を越え、G5に向かう。かなり疲労しているが緊張感が身体支えている。もう少しだ! |
立ちふさがるG5。右の稜線のナイフリッジを進みTOPを越えてゆく。TOPを越えるとさらにG4が立ちふさがっている。慎重に登ってゆく。 |
G5、G4を越えると遂に頂上への登りとなる。最後はガレ場と岩場のミックスである。最後の登りだ! |
やった!五竜岳(2814M)登頂! |
五竜山頂よりの鹿島槍ヶ岳。 |
山頂から予定ルートを望む。唐松岳から白馬岳まできれいに見える。しかし、今回はここでやめることに決めた。残念だが・・・。体力・気力も一杯一杯だったが、なんとデジカメのメモリが一杯、さらに電池も無い。追い討ちかけるように三脚も壊れた。もう写真がホトンド撮れないのである。これで決まった。山を下りようと・・・。 |
そうと決まればとっとと下山開始である。マズは五竜山荘まで駆け下り、そこから遠見尾根を経由しアルプス平へ向かうのだ。そこからテレキャビンで飯森へ下りられる。あれが五竜山荘。山荘の上の山から右に伸びているのが遠見尾根。中央下の山の中にスキーが見えるでしょ!あそこまで下るとテレキャビンに乗れる。相当長い!急がねばならない。 |
猛烈なスピードで駆け下る。五竜山荘があっという間に近づいてくる。もう午後2時を越えている。テレキャビンの最終時間に間に合わなければ、今日中に東京に帰れないし、ゲレンデを自力で駆け下らなければならない。急げ〜! |
振り返れば五竜岳が覆いかぶさるように見える。 |
水が尽きていたので、小屋で1リットル買い、ジュースを飲む。小屋の親父にアルプス平からの最終テレキャビンの最終時刻を聞くと、16:15とのこと。今2:15・・・。あと2時間しかない!この間のコース標準タイムは4:05。ホントギリギリだ!すぐに出発!小屋の後ろのピークに登り、ここから下って行く。五竜岳さようなら! |
遠見尾根の始まりである。右に大きく回り込むように尾根沿いに進み、正面の山の尾根に取り付きあのスキー場の一番上のチラッと見えるテレキャビン乗り場まで行くのだ。しかも2時間で・・・。うお〜・・・、身体は疲労困憊しているはずだが強烈に気合が入り猛スピードで駆け下りだす。 |
とんでもなく長い尾根であった。読売新道より長いかも。しかし非常に走りやすい登山道でホトンドすべて走れた。なっ、なんと1:58:49でクリアー!最終時間のわずか2分前に到着。ギリギリセーフ。最後の500Mは中距離なみのスピードで走った。最後に快速登山の威力が発揮された。キャビンの中で初めて一息つけた次第であった・・・。残った水をガブ飲みする。 |
白馬五竜スキー場:エスカルプラザ前で。いや〜終わった・・・。もう足はボロボロに違いない。もうどうにも動けないのでタクシーを呼び、近くの温泉「十郎の湯」に行く。ユックリ入浴後、お決まりのビール2リットル。ウプ〜、うまい!松本行きの電車に飛び乗り、松本発20:02発最終スーパーあずさに間に合った。何から何までギリギリの快速登山であった。 おわり |
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