2012 奥多摩 深山橋(奥多摩湖畔)〜ヌカザス山〜三頭山〜御前山〜 大岳山〜御岳山(日帰で奥多摩三山をゆく)
2012の快速登山第一弾は、GWの新緑の季節、奥多摩の三頭山、御前山、大岳山の奥多摩三山を一気に駆け抜けようという企画。東京から近くて素晴らしい新緑を楽しめる奥多摩三昧の山旅である。
毎年GWから快速登山を実施しようと思っている。アルプスは当然まだ冬山だし、関東周辺の日帰りができる山を選定するのであるが、今年はどうしようか・・・。と思っているうちにGWに突入。しかし出だしは天候がいまひとつで活動できない。が、ようやく5日の子供の日は晴天が確実となった。
よ〜し!奥多摩三山に行こう!去年の日本山岳耐久レースで真夜中に走った奥多摩三山を今度は晴天下のもとでランし、新緑と展望を楽しもう!
去年の10月末に開催された日本山岳耐久レース。初出場であったが、完走はしたものの、ほとんど夜の真っ暗の中のラン。折角奥多摩三山の頂にたったが通過しただけ。三頭山:みとうさん(1531m)は日本300名山だし、大岳山:おおたけさん(1266m)は日本200名山でもある。これはやはり昼間に晴天下のもと快速登山を実施し、山容や景色を楽しみたいものだと思っていた。しかも家から簡単に日帰りできるしね(笑)。
ということで、5月5日(祝)早朝、朝一番のJRに乗って奥多摩駅を目指したのでありました。奥多摩駅には7時前には到着でき、うまいぐあいにバスの接続もある。奥多摩って便利だったのね(笑)。
5月5日(子供の日)
深山橋(奥多摩湖畔)〜ムロクボ尾根〜ヌカザス山〜三頭山〜風張峠〜月夜見第二駐車場〜御前山〜大ダワ〜大岳山〜御岳山
■記録 ( )内のタイムは昭文社:山と高原地図 標準コースタイム
深山橋 | |
▼ | 1:03:25 (2:00:00) |
ヌカザス山 1:03:25 | |
▼ | 46:35 (1:30:00) |
三頭山 1:50:00 (休憩13:50) 三頭山 2:03:50 | |
▼ | 1:13:23 (1:50:00) |
月夜見第二駐車場 3:17:13 (休憩11:52) 月夜見第二駐車場 3:29:05 | |
▼ | 1:15:11 (2:00:00) |
御前山 4:44:16 (休憩9:54) 御前山 4:54:10 | |
▼ | 43:17 (1:05:00) |
大ダワ 5:37:27 | |
▼ | 54:39 (1:55:00) |
大岳山 6:32:06 (休憩 11:12) 大岳山 6:43:18 | |
▼ | 54:13 (1:15:00) |
御岳山 7:37:31 |
昭文社:山と高原地図 標準コースタイム:11:35:00 標準タイムの65%
JR東所沢の始発、4:46に乗ると6時51分に奥多摩駅に着く。そして7時ちょうど発の鳴沢西ゆきに乗った。さすがGW、バスは登山客で満杯であった。
バスに揺られて約30分、三頭山の登山口である深山橋に到着。
あれが深山橋か・・・。
いってきま〜す!準備体操を終え、出発した。
深山橋を渡るとスグに三頭橋を渡る。
三頭橋から三頭山方面を望む。あれが本日最初に目指すヌカザス山(1175m)かな〜・・・。
天候は快晴!いい天気だ!
三頭橋を渡ったところに階段が・・・。
ここが登山口であった。ムロクボ尾根に突入!
急登ではあるが、非常に登りやすい尾根道をガンガン行く。
急坂に喘ぐが、森林のマイナスイオンが実に心地よい・・・。
もうかなり登ってきた。新緑の間から奥多摩湖があんなに下に見える。
見事なまでの尾根道。快調に飛ばせます。
トレイルにはまだこんなに枯れた落ち葉がギッシリ。フカフカのトレイルが続きます。
このあたりの新緑もいいね〜・・・・。
ガンガン飛ばして約1時間、強烈な登りが来た。いよいよ稜線が近いぞ。
稜線に出た!残念ながら奥多摩の山では稜線にでても森林限界は超えないので林の中、展望は効かない。
三頭山方面へGO!
新緑の輝く気持ちの良いトレイルを三頭山に向け飛ばす。
山つつじかな〜・・・。
快調に飛ばすこと約40分、三頭山山頂直下に到達。ここでやっと登山者に出会った。
三頭山(1531m)登頂!日本300名山である。山頂は林の中で視界なし。
すこし下ったところに展望台あり。御前山、大岳山方面が展望できる。
左のなだらかなビークが御前山(1405m)、右のぴょこっとしたピークが大岳山(1266m)である。
このあたりは一面ブナの森が広がっている。
三頭山からのトレイルは去年走ったハセツネのコースと同じ。さあっ、行くぞ!
見覚えのある峠の名前がでてくる・・・。
鞘口峠への下り道は左サイドが切れていたようだが、昼間走ると切れ方が良くわかる。
一歩踏みはずしたら谷に突き落とされるな〜。
このあたりも危ないな〜・・・。真っ暗の中を走っていると怖いものなしだが、実際視界があると危険な箇所がかなりあることが分かった。
鞘口峠への最後の急な下り。
峠に降り立つ。ここは覚えている。レース時はこのデッキにテントが張られていて、すごく眠かったのでここに倒れ込んで仮眠した記憶がある。懐かしい。
風張峠へと向かうトレイルはやはり左側が切れている。滑落したら、かなり下までたたき落とされることは必至。
おおっ!奥多摩湖が見える!
そして左サイドが開けると雲取山方面も見渡せる。
左の一番高いピークが雲取山と思われる。
そうしているうちに風張峠に着いた。すぐ下には奥多摩周遊道路が走っている。
さっ、いよいよ月夜見山めざしてGO!やまつつじ?の咲くシングルトラックを進む。
御前山が綺麗に見える。大きな山だ・・・。
ハセツネの40k地点を示す道標があった。月夜見山は近い。
このあたりの新緑も鮮やかだ・・・。
ここは記憶にあるぞ!一度ロードにでる。
しばらく奥多摩周回道路のロードを走る。ロード上は結構暑い。
ふたたびトレイルに戻ったところからの御前山も見事な姿であった。
すると間もなく月夜見山(1147m)に到着。こんな道標があるとはレース中は気づかなかったな・・・。
月夜見山の山頂は結構広々とした山頂であった。
山頂から少し下るとまた周回道路へと降り立つ。すこし登り返すと月夜見第二駐車場である。この辺りはまだ桜が咲いていた。
来たっ〜!
月夜見第二駐車場、懐かしいぞ!
さすがGW中、車でいっぱいであった。
ここにレース中は大きなエイドがあった。今日もここで大休止だ。
小休止後、出発。トレイルの入り口。レースではまた真っ暗闇に突っ込んでゆく感じであったが、広く見通しの良いトレイルだったんだな〜。小河内峠まではこのように整備された広いトレイルをゆく。
ここはガンガン飛ばせる。御前山がだんだん近づいてくる。
ジェットコースターみたいなトレイルもあり楽しい・・・。
いよいよ御前山の本格的な登りに突入。
痩せ尾根を抜ける。結構危ない。こんなトコあったのね・・・。
このあたりの新緑も綺麗だ。木々の間から奥多摩湖も見える・・・。
御前山の斜面はカタクリが群生している。このあたりは保護地区で、ロープが張ってある。
これがカタクリかな?まだ咲き始めたばかり。一斉に咲いたらさぞ美しい大斜面になりそうだ。
カタクリの群生地を幾度か通過し、ひたすら登ると標高1341mの惣岳山に到達。多くの登山客でにぎわっていた。小河内ダムから大ブナ尾根を登ってくるのが御前山のメインルートらしい。
御前山は目前、あと600m!
あれが山頂だな、GO!
うほほ〜、山頂が見えてきたけど凄い人だ!
御前山(1405m)山頂。
山頂は林に覆われていてあまり展望は効かない。雲取山方面は比較的見渡せた。
山頂より少し手前に展望が効くところがある。三頭山方面。
そして富士山が非常によく見える。
ここは素晴らしい富士の展望台。
さあっ、御前山を出発!日本200名山:大岳山を目指す。大ダワへの下りから大岳山を望む。山頂の形が特徴のある山だ。
大ダワへは高度約300mの大下降である。急斜面を駆け下る。
駆け下ること約40分、下に大ダワが見えてきた・・・。
大ダワ到着!こんな展望が効くところだったのか。レース中では「リタイヤ収容所」となっていて、テントに倒れ込んで寝ているランナーがいて、さながら野戦場のような雰囲気が漂うところであった。大ダワとは「峠」という意味。奥多摩から武蔵五日市に抜ける鋸山林道の峠である。車で容易に抜けられるので、「リタイア収容所」にもなっているんだなあ・・・。
耐久レース、49.7k地点の道標もある。
道標の前で記念撮影。
大岳山へはなだらかな登り斜面が長いこと続く。気持ちの良いシングルトラックである。
いよいよ頂上直下となると、樹林の中の岩まじりの急登となる。
急登の途中で、御前山方面を振り返る。
お〜・・・、青空の輝く山頂が見えてきた!
大岳山(1266m)山頂!日本200名山である。
山頂は登山者で大賑わい。
山頂は南東方面の見晴は抜群!こちらは富士山方面。
この山頂からの富士も素晴らしい眺めだ。
埼玉・東京方面 家からもこの山はハッキリ見える。
埼玉、所沢から練馬区、そして23区を見下ろせる。
展望を楽しんだ後、下山開始。御岳山を目指す。マズは急な岩場を下りてゆく。
途中、視界が開けたところから「西武ドーム」の白い屋根が確認できた。
急坂が終わると大岳神社がある。
神社の脇から御岳山までは右サイドが切れたトレイルをゆく。ここも結構ヤバイ箇所がたくさんあった。
標高が低くなってくるとふたたび新緑のトレイルの世界に突入!
こちらも鮮やか・・・。
このあたりも実にいい・・・。
御岳山が近づくと杉林が多くなってくる。
突然大勢の人にる広場に飛び出した。長尾台の展望台だ。
凄いハイカーの数。
ここには長谷川恒夫(ハセツネ)の碑があった。
もう御岳山はもうズグ。杉の巨木が林立し、山岳信仰の神聖な雰囲気が漂う。御前山、大岳山も山岳信仰の山である。
御岳神社への石畳が見えてきた・・・。
神社への石段に突入!これを登り切れば御岳山山頂、御岳神社がある。
さっ、最後のガンバリ!神社が近づいてくる。
あれだ!最後の階段。
標高929m、山頂にある御岳神社である。
お参り後、神社前で。計画では、大塚山を経由して古里駅まで駆け下る予定であったが、左足のモモが今にも攣りそう。大事をとってここで登山終了とした。
ケーブルカーの駅までトボトボ歩く。神社への参道には、みやげもの屋さんが軒を連ねる。
駅への道。
右手には日の出山(902m)。
ゲーブルカー駅の手前から、下りを利用する人の行列が形成されていた。やはりGWは賑わいますね〜。
やっと急勾配のプラツトホームに到達。
おおっ、入ってきた!
ケーブルカー「日の出号」にのって下の滝本駅に到着。最後は情けなかったけど、奥多摩三山を一気に走破し、充実した一日になりました。
おわり
過去の快速登山
2011年 北アルプス
中房温泉〜合戦尾根〜燕山荘〜燕岳〜東沢乗越〜東沢岳〜剣吊(ケンズリ)〜餓鬼岳〜大凧山〜白沢三股
2011年 北アルプス
上高地〜岳沢経由〜前穂〜奥穂〜涸沢〜徳澤〜徳本峠〜霞沢岳〜上高地(1泊2日で穂高を満喫)
2011年 南アルプス
光岳〜聖〜赤石〜悪沢:南アルプス南部全山縦走 赤石まで2泊3日
2010年 南アルプス
悪沢岳〜赤石岳〜聖岳〜光岳:南アルプス南部全山完登(途中敗退)2泊3日
2010年 南アルプス
広河原〜北岳〜間ノ岳〜農鳥岳〜奈良田 夜行日帰り
2010年 南アルプス
夜叉神〜鳳凰三山〜アサヨ峰〜仙丈ケ岳〜北沢峠 1泊2日
★その他は快速登山トップページをご覧ください。(完登リストもあります)