ジャジャ〜ン!着替え完了!この直射日光では嫌いな帽子もかぶるしかない。
で、マズはアイシングへ・・・。
うっ、冷た〜っ!!
ひ〜っ、気持ちいい!膝に少し痛みが出ていたので助かった。そのうち麻痺するとは思うけど。ありがとうございます!
で、お次は食事。このエイドには本格的なカレーがある。非常に元気なおね〜さんたちがガッツリよそってくれた。
目いっぱい盛ってもらったカレーとそうめんを頂き、スタミナ回復である。
エイドを後にして出発するとスグに50k。この5kはエイドで大休止して1:13:38も費やしてしまったので、6時間28分という八ヶ岳並みの通過となる。制限時間が14時間30分なのでナントカなるだろう・・・。
ふたたび平野の田んぼの中をゆく。
施設エイドで冷たいタオルを使わせてもらった。まさに島をあげてのサポート体制である。リピーターが多いのもうなずける。感謝!
52k地点はのどかな田園の中。2kの表示は50kの部用。先ほどの50k地点の水若酢神社から50kの部のスタートが切られたバカリ。もうすぐ先頭集団に抜かされる。
来た〜っ!世界陸上マラソン代表の川内クンが2番で追い抜いていった。彼はゴール後ぶっ倒れるまで頑張りぬく選手だが、このレースでは独走でトップを走りながら、残り300mというところで脱水?のためぶっ倒れてしまった。このコースの過酷さと今日の暑さでは厳しかったに違いない。
さ〜て、50kの部のスピードランナー達が追い抜いて行った後、こちらはゆ〜くりと進んでゆく。
しばらくは右手に水路の流れる田園地帯をゆく。
つかの間の、のどかで平坦なロードが続く。
すると55k。ありゃ〜、先ほど峠の頂上に私設エイドを出して応援してくれていたカニさんが抜いて行った。速くてとてもついていけませんでした(笑)。
おおっ!開放感溢れる景観が広がってきた。
重栖港への河口に近づき、川幅が広くなってきたのである。
そしてこのコースのハイライト、福浦トンネルが近づいてきた。
GO!
湾の海が見えてきたゾ!
58kのエイド。右手には海がスグに迫る。
入り江のため海は穏やか。ここも風光明媚なところだ・・・。
おおっ!あれか!福浦トンネル。
トンネルにIN!ここは昔、交通の難所で、ノミを使った手掘りでこのトンネルを掘り貫通させたそうな。このトンネルが明治初期に掘られたらしい。
なるほど壁面はゴツゴツしていて手掘り作業の面影が残っている。
抜けると、もうひとつトンネルが。こちらは明治後期に掘られたのだとか。
無事、福浦トンネルを通過した。
湾の最深部へ向かってゆく。
実にのどかな海岸線の風景が展開する。
湾の最深部が見えてきた。ホテル海音里の建物が近づいてくる。
59k、海音里エイド。ここは第二関門になっている。昼12時をスギ、もう暑くて水はがぶ飲み状態である。
カナリ疲労感が漂ってきたが、ゆっくりと一定のスピードで走っているのでマダマダ大丈夫である。あと41k、頑張るぞ!
海音里よりの重栖港の入り江。左奥の島が弁天島である。
さあっ、出発だ!グリーンのナンバーカードが100kの選手。ピンクのナンバーカードが50kの選手である。
重たい身体に鞭打って、ユキチも気合をいれて出発しました。
しかし、暑いね〜・・・。
弁天島を見ながら福浦港付近を走ります。
いよいよ島の西側に入り、西の海岸線沿いに南下し西郷港にあるゴールを目指します。また坂を登り夢崎トンネルを目指します。
トンネルの手前が60k。7時間36分で通過。
う〜、トンネルの中は涼しくてオアシスである・・・。
けっこう長いトンネルで、ずいぶん涼むことができ元気になる。それにしてもすでにどのくらい多くのトンネルをくぐってきたことであろうか・・・。
抜けると長尾田(なごうだ)港を下に望むロード。高台に伸びるロードで景色はイイ。
いったん海近くまで下る。いい景色・・・。
長尾田港からは強烈な登り第一波が始まる。62kから63kの約1kで高度150mを稼ぐ急登が始まった。強烈な坂へ続く鉄橋からホトンドの選手が歩き。
橋の上からは美しい渓流が流れているのが見える。山越えの始まりだ。
ひえ〜い・・・。
もうひたすら歩くしかない。
坂の最もきついところでスイカを配給してくれている人が・・・。
ありがとうございます。
やっと最高地点のトンネルが見えてきた。あそこで高度150mにも及んだ登りは終了だ。
トンネルを抜けると〜・・・。
予想通りの下りに突入!
豪快な下り。
油井(ゆい)漁港が見えてきた。あそこへ下ってゆくのだ。
皆さん、もうヨタヨタ下りです。ユキチも同じ。
すると65k。もうヘロヘロになりつつあります。
油井漁港接近!
降りて来たよ〜ん。
65.5kのエイドが見えてきた。もう暑さで喉が渇き、エイドが待ち遠しくてしかたない。白いテントの屋根が天国に見える。
いや〜、もう完全にバテタ。このコースは予想以上にキツイ・・・。なんとか完走めざし、心を折らないように進むのみである。
バテタなどと言っても、このコースは許してくれない。油井漁港からはまたしても急坂の開始である。
ここも歩くしかない。この66kから67.5kでまたしても高度150mを登る第二波の急坂が始まったのである。
ガンガン山に登ってゆく。もはや走っている人は皆無である。
ひ〜い・・・。
抜けると68.1kのエイド。水をかぶり、がぶ飲みし、突き進むのみ。
豪快な下り〜っ!
那久(なぐ)漁港が見えてきた。昨日はここまでバイクで来たのだ。
いや〜、すごい応援だ!那久漁港の皆さんが大勢出て声援を送ってくれている。大漁旗が勇ましい。
大声援の中、駆け抜ける。元気もらいました!
すると70k。9時間8分で通過。あと30kか〜・・・。
70.8kのエイド。ここは第三関門でもある。
そして第三波の急坂攻撃。このエイドの先から73kまで、またしても高度150mの峠越えである。
60kスギから76kの間で3回の高度150mの峠越え。前半の細かいUP・DOUNがボディーブローのように効いてバテたところに、60kからのこの仕打ちは厳しすぎる。
それでも平らな所は走りを入れる根性は残っている。
ひ〜い・・・。
遂に峠を越える。やった! このコース最大の難所は終わった。
あとは都万(つま)漁港に向け延々と下ってゆくだけ。登りはない。
すると急坂の急カーブのところで75k。あと25kか〜・・・。
山間部をひた下り、遂に都万の平野部に入ってきた。平はうれしいな〜!
ここにも大勢の応援の皆さん。
声援に思わず笑みがこぼれます。
午後3時スギ、都万の街に入ってきた。
テントを出して応援してくれている。ありがとう!
77.4k、都万のエイド。ここは大きなエイド。地元の女子高校生の皆さんが大活躍である。
ぜんざいを頂く。甘いものが非常のうれしい
元気でました!
アイシングがあったのでお世話に・・・。
う〜、気持ちいイイ〜。
あまりやってると走りたくなくなるので早々に辞去した。
都万の街を通過して都万漁港に向かうのだが、途中、屋那の松原のほうに迂回しながらゆく。このような風光明媚な水路沿いをゆくのである。
下り坂や、平らな所では走れているのでマズ完走は大丈夫そうである。 頑張ります!
屋那の大橋が見えてきた。
渡ると昨日観光した「船小屋群」の後ろを通過した。
都万漁港に到達!
久しぶりの海の景観に心を癒される・・・。
すると80k、実に10時間32分もかかってしまつた。10kに1時間20分くらいかかるのでゴールは13時間を超える感じ。あまりにも長い一日になりそう。
午後4時近くなり、夕刻の気配を感じながら前進する。都万港ともお別れ。
とはいえ、漁港から漁港へはまだまだUP・DOUNを繰り返す。
加茂漁港への峠の途中で85k。あと15kか〜・・・。
すでにヘロヘロを通り越して爽快感さえでてきた感じ(苦笑)
コース最後の唐尾トンネルが見えてきた。
あとは西郷港に向け、なだらかに下ってゆく。
遂に90k到達!すでに11時間58分経過、13時間オーバーは確実。
西郷港西岸を隠岐空港に向かい走る。とうとう西郷港に戻ってきた・・・。
平らな直線道路をゆく。
時刻は午後5時5分、太陽が傾き、ススキを揺らす風が涼しい・・・
太鼓をたたいての応援。ありがとう!
おおっ!隠岐空港の滑走路が見えてきた。
滑走路の下のトンネルに入る。
空港脇の直線道路。微妙なUP・DOUNがあり、もはやちょっとでも登りだと走れず歩くありさま。でも、もうすぐ終わる・・・。
空港入り口通過・・・。
すると残り5k!最後の力を振り絞りゴールへ向かう。
見えた!ゴールのある西郷港の市街地が!ロードは海に向かい豪快に下ってゆく。
右手には夕刻を迎えた日本海が広がる・・・。
沿道からは惜しみない拍手、声援が飛ぶ。疲れてはいるが、笑顔がでます。 本当にこのレースの応援は暖かくて力になった。ありがとう!感謝!
カウントダウン開始!残り4k。
残り4kからは最後の試練、長い登り。ゴールが近づき気力が蘇り、ここは走って登る。
すいぶんと登ってきた・・・。
登りきると残り3k。このあとはグ〜ンと下る。
駆け下ると、真っ赤で印象的な西郷大橋が見えてきた。
橋の途中が残り2k!
残照が先ほど90kから走った西郷港の西湾を照らす・・・。
橋を渡りいよいよ西郷港の市街地へ降りてゆく・・・。
帰ってきたぞ〜!
残り1k!
ゴール会場である運動公園への誘導路へ・・・。
最後まで登りだ。しかし身体は動いて駆け上る。
暖かい声援を受け、熱いものがグ〜っとこみ上げてくる・・・。
もう少しで至福のゴール。13時間を超える地道な努力が報われる瞬間・・・。
遂に目の前にゴールが。涙で目がかすみゴールがゆがんで見える。熱烈な声援の中、夢遊病者のようにゴールへ・・・。
ゴール後、完走メダルを掛けてもらった・・・。
苦節13時間19分25秒、夕闇迫る中ナントカ完走できました。地元の女子高校生の皆さんを始め、大会関係者の皆さん、沿道の応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
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