RUNNING FOREVER 心は永遠にサブスリー 出場レース 結果報告

■2009年 レース結果報告

8.八ヶ岳野辺山高原100kウルトラマラソン(長野県) 2009年5月17日(日)
八ヶ岳・野辺山100Kウルトラマラソン 後編(42K〜100K) コースMAP
後編(42K〜100K) コースMAP
高低図
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着替えも完了!すっかりリフレッシユして出発である。関門閉鎖時間まであと20分というギリギリの出発。こんなんでいいんですかネ〜・・・

 天候が回復に向かっていると読み、ノースリーブに短パンにした。しかし、コレがまた大失敗!

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出発すると土砂降りに・・・。ひえ〜、参ったの〜・・・。寒い!寒い!アームウオーマーと手袋を手放してしまったのを大後悔する。

 土砂降りの中、松原湖畔を通過してゆく。

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45k通過!雨はガンガン降り続いている。

 ハ峰の湯から延々と豪快に下ってゆく。50k地点(標高820m)までズ〜ト下り。八峰の湯より高度約450mの大下降である。さすがにここはマジで駆け下ってゆく。

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小海線の松原湖駅の先から千曲川の川沿いに降りてゆく・・・。川沿いに50k地点の小海まで走ってゆく。ここはゆるい下りロード。

 千曲川はおりからの降雨により増水し、激流が流れていた・・・。

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50k地点到達!ここはエイドになっている。6:53:55・・・。

 よ〜く考えてみた。林道の登りがあったとはいえ、20kからはここまでおおむね下り。これからの50kは全体的に上り基調だし、難所の「馬越峠」もある。なのに、制限時間の半分をスデに使ってしまっている。これはマズイ!

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このエイドは名物の茹でたての蕎麦が食べられる。

 しかし、この行列・・・。もう時間がないことがハッキリしたので残念ながらパス。

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バナナとチョコをいただき早々に出発した。

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50kからは一転登り基調に転ずる。

 20k地点から50k地点まで、標高で1000mの下りを体験すると、ちょっとした上がり傾斜でも辛く感じるものである。

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相木川沿いを北相木村へ走ってゆく。相変わらず雨が降り続いている。

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ここは標高882m。これから標高1620mの馬越峠まで高度約740mも登らねばならない。

 もう遊んでいる余裕はなく、マジでコツコツと一定のスピードで走ってゆく。

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北相木村に入ったゾ!

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来た!北相木と南相木の分岐。

 マズは直進し北相木村の役場まで行き折り返す。そしてここまで戻り、今度は2号線を南相木方面を目指す。

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55k通過。この5kは30:40。折り返したランナーが続々とやってくる。

 分岐から折り返しの役場までもハッキリとした登り。あ〜・・・、稼いだ標高をまた折り返して失うのかと思うと辛い・・・。結構精神的にきつい区間である。

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58k地点の南相木村役場へ到達。ここも着替えポイントになっている。

 もうズブ濡れだが、ここでは着替えを置いていない・・・。

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なんとも素晴らしい折り返し点である。

 ぐるっと廻り折り返し〜!

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ここで大学時代、学生寮で一緒だった萩原クンに追いついた。35kまでの林道ではホボ同じ位置を走っていたのだが、温泉に入って大きく遅れをとっていたのである。

 彼は始めての100k挑戦。フルマラソンを3時間半くらいで走るランナーだが「こんなにシンドイコースとは・・・」と非常に驚いていた。コノ時点でもう「足」がOUTということであったが71kまで根性で到達し、レースを終えたそうだ。来年は完走してほしい。

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折り返すと分岐までは下り。快調に走る。

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60k通過。この10kは1:09:08。

 マジメに走ってもこんなモン。コノ時点で本当に追い込まれているコトを実感する。「完走が危ない!」と・・・

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分岐を通過すると、再び登りが始まる。

 この先にあの壁のような馬越峠が待っている。

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65k通過。この5kは30:44。歩くことなく必死にコツコツ走り続けてこのタイム。

 周りのほとんどのランナーは歩きと走りのミックスである。

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65kをスギると傾斜がますますきつくなる。

 もう遂に歩き出す。頑張って走り続けてきたが遂に歩き出す。ここからが本当にシンドかった。

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南相木村の素晴らしい自然が展開する。しかし、一度歩き出すと走るコトは辛くなりナカナカは走りだすことができない。

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70k通過。この5kに47:13もかかった。ひ〜・・・。

 もう走る気力、いや気持ちが起きない・・・。「やめて〜・・・。」71kのエイドで温泉に入ってリタイアしょう。歩きながら思わずそうおもいだしていた・・・。

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71k地点のエイドが見えてきた。ここは71kコースのゴール地点でもあり、「滝見の湯」という温泉施設がある。

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もうヘロヘロである。

 ヨロヨロとエイドへと進んでゆく。

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ここで自分と戦った。「ここで辞めよう!」という心の声と「お前は何をしにきたんだ!馬越峠を越えずにどうする!」という声。

 結局後者が勝った。前進決定である!もう限りなく追い込まれているので3つ目の温泉「滝見の湯」は入浴している暇はない。

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そばがあった。5杯も食べた。もう食いまくって気力を回復させるしかない。

 ごちそうさまでした。ここに温かいそばがあって本当に助かりました。

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ここには「犬ころの滝」がある。「滝見の湯」はこの滝の畔にあり、湯につかりながら滝の水音や風景を楽しめるらしい。残念だが今回はこのまま進もう!

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71kのエイドを気合を入れて出発する。すると程なく馬越(まごえ)峠である。

 前を行く人がバンザイしながら右にカーブし橋を渡ってゆく。

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来た〜っ!ここが馬越峠の入り口である。

 目の前の山の中に、九十九折のロードが峠に向けて延々と伸びてゆく。距離約7k、標高差約500mの峠越えが始まった。

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75k通過!

 峠の中間近くにある。この5k、51:51かかった。(71kの休憩もあったけどネ)ただひたすら「歩く」のみである。雨も強くなり、非常に寒い。もう写真を撮るどころではない・・・。

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着いたゾ〜!79k地点の馬越峠(標高1620m)。

 もうびしょ濡れで、寒くてとても立ち止っていられない。温かいココアがうまかったナー・・・。

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峠よりこれから下ってゆく川上村を望む。標高約400m下に川上村の野菜畑が見える。とうとうここまで来た。もう絶対に完走してやる!

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さっ、下りだ〜!久しぶりに走るが、この下りがまた死んでいる「足」に強烈に効く。「痛ててて・・・」しか〜し、ここは走らねばナラン。下りは少しでもタイムを稼がんと・・・。

 途中80kを11:11:05で通過。この5kは58:14。ナント70〜80kの10kには1:50:05も費やしてしまった。

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下りてきたゾ〜!

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やっとキツイ下りロードが終わり、68号線に出る。

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ふたたび千曲川に出合う。このあたりは標高約1300mくらいである。

 ここからは千曲川沿いに信濃川上に向け走る。だいぶ下りたので気温も上がり、寒さもなんとか克服できそうである。

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千曲川と分かれると、もうすぐ87kのエイド。ここは着替えポイントになっている。

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着替えを用意したがパス。うどんをいただき早々に出発する。なにしろ完走ギリギリだからね・・・。

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68号線を川上駅に向け2kほど走ると遂に野辺山高原という文字が入った標識が・・・。

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ここを左折。68号線に別れを告げ、あとは野辺山に向けまっしぐらである。

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右折してから登りが始まる。90k地点到達!12:20:22で通過である。この10kは半分が下りということもあり1:09:17。

 制限時間まであと約1時間40分。登りがあると歩いてしまいキロ12〜14分かかる、平坦なところでもキロ9〜10分かかる。これからの10kはおおむね登りなので本当に完走ギリギリである。

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野辺山高原への登りに悪戦苦闘していると、上空に青空が見えた。ここにきて始めて見た・・・。

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95k通過。この5kは上りもあり47:06もかかった。残り5kを53分以内で行かないと制限時間オーバー、OUT!である。

 それなのに、それなのに・・・。このような大きなうねりが待ちかまえる。この期に及んで「平らなところがない!」のである。「もう勘弁してくれ〜!」と絶叫したくなる。雨が再び強くなり体を叩く・・・。

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激しい風雨の中、もう必死でヨロヨロと走る。最後まで試練を与えてくれるゼ!

 ああっ〜!遂に残り1kまで来た!

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ゴオォォ〜〜ォ〜ル!

 タイムOUTまで残り15分。必死の思いでつかみとった完走でした。



【エピローグ(大会翌日)につづく...】

 

 

 

完走記

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