達人とゆく グルメ紀行! > 第15回 番外編 足立市場 武寿司・アンコール

第15回 番外編 足立市場 武寿司・アンコール

2007年10月から始まった達人とゆくグルメ紀行。第1回目は達人が絶賛する足立市場、場内の「武寿司」さんで始まった。 ここまで14回の企画をご紹介してきたが、その中でもアクセス数が1、2を争うのがこの武寿司さん。そして、今でも達人は足繁く通っている名店である。

もう一度「武寿司」さんを登場させてくれないか?

こういった御要望が多々あった。そうだよな〜・・・。初めての企画で食材を撮るのは初めてで画像もイマイチだったし、あまりの美味しさに肝心の「ネタ」と撮るのを忘れて本来の「武寿司」さんの素晴らしさを十分にはお伝えできていない。

よ〜し、アンコール企画だ!

というわけで、08年の暮れも迫った12月29日。再び達人に武寿司さんに連れて行ってもらった。今回は、とっておきの美味しい「ネタ」「酒」をガンガンだしてもらいましたよ〜!お楽しみください。

武寿司

■ 地図、お店情報は第1回をご覧下さい。
 ☞ฺ 第1回 足立市場 「武寿司」

 素晴らしく華やかな味の日本酒「呉春」。
 正月に似合う、取っておきの日本酒を武寿司の大将が満面の笑みで勧めてくれました。

                          

 

実況中継

1
 エビスビールで乾杯後、マズは大将が本日とっておきのお勧めのネタを出してくれた。達人がベタ褒めの鮮度抜群のネタである。

 「ブリ・平すずき・島アジ・赤貝・〆さば」 これは、すばらしい輝きを放っている!メチャ旨かったゾ!
2 「日本酒お願いしま〜す!」「ヘイ!」最初に大将が出してくれたのはコレ!

 鍋島 中汲み純米吟醸 (佐賀県・富久千代酒造)

 日本三大稲荷のひとつ「祐徳稲荷神社」の道沿いにある富久千代酒造さんのお酒。製造量約350石の小さな蔵のお酒です。この純米吟醸は、米を50%まで磨き込み搾り時に最も瑞々しい真ん中の部分のみ瓶詰めしたものです。無ろ過の「生酒」です。
3 うお〜っ!口に入れるとまるでメロンのような香が・・・。

 なんという幸せな香りのする日本酒なんだろう。その香りに包まれながら喉奥に消えていくゾ!。透き通るような透明感、幸せを感じる酒でした。
4 お次のネタはコレ!「鯛・金目・トリ貝」

 みんな抜群に美味しいが、特にトリ貝が最高!グイグイとした歯ごたえがあり、しかも甘味がバッチシ!こんな旨いのは初めて!私は、貝類が苦手ですがコレハスバラシかった!
5 「にぎりくださ〜い!」「ヘイ!」 いよいよ突入である。マズ握ってくれたのはこれ!「小鰭(こはだ)」  いいぞ〜!
6 「おかわりくださ〜い!」次のお酒がでてきたぞ!ガンガンいこう!

 鳳凰美田 (ほうおうびでん)しずく絞り:斗瓶取り 純米吟醸 無濾過生酒(栃木県小山市・小林酒造) 

 良質な農作物が栽培されることで有名な、北関東の米どころ小山市にある小林酒造さんのお酒。 しずく絞りによって滴り出てくる「雫酒」を斗瓶に採り瓶詰。「斗瓶取り」とは、18リットル入るガラス瓶のこと。袋で吊るして滴り落ちてくるお酒を直にこの斗瓶に詰めて、この斗瓶の中でお酒を理想的に冷蔵熟成されます。この斗瓶取りというのは酒造りで一番贅沢な手法です。凄い!
7 うお〜っ!今度はマスカットの幸せな香が!これが鳳凰美田か・・・。

 上品で柔らかい味わいだが、飲み終わり時は引き締まった感じ。最初から最後まで実に美味しいお酒でした。メロンからマスカットの香りとすばらしい流れだ!ネタもすばらしいが、このお酒の選択も凄い!これが「武寿司」の真骨頂である。いいでしょ〜!
8 つまみに 「いかの塩辛」が・・・
9 ヒヒヒッ!

 これがまたとんでもなくおいしい「塩辛」で〜す!
10 そして、軍艦巻きが来たぞ!こっ、これは・・・

 くは〜っ!これは口の中で溶ける!甘い!バカ旨!その正体は「鱈(たら)のしらこ」でした。こんなの初めて・・・。
11 「にぎりお待ちっ!」 今度は何だ?

 おおっ!白く輝いてオル。食べると・・・。う〜む、これほどうまいものはあるのだろうか? と驚嘆。これは「ひげだら」だそうだ。魚の値段は卸値で1キロあたり3000円くらいの高級魚らしい。良質な身は適度に歯触りがあり、すごく甘味を感じる。聞けば煎酒をかけてあるという。そして吟醸酒に抜群に合う。まいった・・・。
12 「おかわりくださ〜い!」3番目のお酒がでてきたぞ!

 呉春 特吟 大吟醸  (呉春酒造株式会社 大阪府池田市)

 伊丹とならび天下の銘醸地と知られていた池田市の呉春酒造のお酒。小説家谷崎潤一郎が愛飲した酒としても知られているそうです。
特吟:大吟醸は「幻の酒米」と言わるお米「赤磐雄町」を約半分まで磨き、丁寧に造った呉春で最高峰のお酒。香りは控え目だけどホントに穏やかな果実香。旨味とやんわりとした渋み、それでいてまろやか。幸せな味の極致!まさにお正月のお酒!流石大吟醸。おいしかった〜!も〜、最高!
13 つまみに今度は「赤ほやの塩辛」。

 これもまた絶品。赤ほやなんて初めてかも・・・
14 「にぎりお待ち!」今度は・・・。

 これは純粋な「白子」の軍艦。口の中で溶ける溶ける・・・。
15 「おかわりくださ〜い!」 オイオイッ、またかよ!4番目のお酒・・・。

 純米吟醸 立山 

 銀嶺立山でおなじみの富山県砺波市の立山酒造さんのお酒。端麗辛口で私も大好きな酒。いつもは本醸造を飲んでいるが今日は純米吟醸。
16 辛口酒造りが基本の立山酒造の酒らしく、軽快な口当りながら、しっかりとしたコクと旨み。最後は「スッキリ」とした酒を出していただきました。流石!
17 巻物登場!

 ナッナント!これは「カラスミの海苔巻」。あまりにも贅沢な一品・・・。
18 最後は極めつけ!

 「生牡蠣」の軍艦巻〜!絶品デス。
食いも食ったり、飲みも飲んだり!大将!ありがとうございました。

 

食後の感想

 「こんなに贅沢な、美味しい、
   そしてとっておきの寿司を食べさせてもらって・・・。
           日本酒も抜群だったし。もう感激の一言!」 

であった。

そして、
   ビールをガンガン飲んで、これだけの上ネタを食べて、名酒の数々をいただいて
       1人、ナント 約1万円 チョット!

                   まさに  達人と行くところ「福」あり!

 

     

■ お知らせ

08年秋のリーマン破綻を機に始まった100年に1度という未曾有の大不況。09年に入り暴風雨が吹き荒れ、会社は存続維持に、従業員の皆さんも生活維持に大変ご苦労されています。
 つきましては、本企画はある意味「贅沢な企画」であり、このような時期に行うことは不謹慎という判断をし、この特別編を最後に、当面景気が回復するまで自粛し「休敲」することといたします。また新企画を世に送り出す日がくるまで皆さんがんばってください。またお会いしましょう!