達人とゆく グルメ紀行! > 第1回 おいしい旅 足立市場 「武寿司」

第1回 足立市場 「武寿司」

達人とゆくグルメ紀行。記念すべきオープニングは、達人が絶賛する足立市場、場内の「武寿司」さん。
この夏、達人が発見され、10週連続通ってしまうという嵌りよう。達人いわく、「こんなお店が、いまだにあまり知られていないのは本当に驚きだ」。数々の食のパイオニア・ワークを実践されてきた達人がおっしゃるので、ものずごく説得力がある。

高まる期待を胸に、足立市場へと向かう。

■足立市場 場内 「武寿司」
      足立区千住橋戸町50番地
 ・営業時間 AM7:00〜PM2:00
 (残念ながら夜やっていません)
 ・定休日 日 祝 月1回水曜日

最寄り駅
■京成線 「千住大橋駅」
              より約200m 
              徒歩3分

■JR常磐線「南千住駅」
        より約1000m
        徒歩15分

 

 

 

 

 

 

 

実況中継

 JR常磐線「南千住駅」より歩くこと約15分、墨田川に架かる千住大橋を渡ると京成線の「千住大橋駅」が見えてくる。この向かって右サイドに入ってゆくと足立市場が広がっている。
 東京都では、水産物を扱う中央卸売市場は、築地、足立、大田の3箇所があるが、足立は唯一の水産物専門の市場である。

   市場入り口。足立市場なんて知っていました?達人はこの市場の中にあるお店をすべて食べ歩き、最高の寿司屋を発見されたのである。もちろん築地場内の有名店より上ということだ。
 こちらが足立市場内にある「武寿司」。 市場の入り口のちかくにある。このお店がまだホトンド知られていない、超極旨のお寿司屋さんなのである。  
   まずは肴からスタート。ウニから始まったが、ウニがまた絶品!甘さがぱっと広がるウニはそうそう無い。醤油を使わず食べる!撮影すればよかった。   これは、「〆たえぼ鯛(たい)」  うっま〜い!肉厚のうえ脂ものり、さらに薄い塩味がついている。醤油なしでも十分いける!本物の〆たえぼ鯛を始めて食べた気がした。  
 日本酒がまた凄い!うまい酒のオンパレードである。店主が鮨ネタにあわせて自動的に選んで出してくれる。今回は最初は能登の酒「宗玄」のひやおろし。やや甘口のまろやか〜な酒。そして次に伊賀の酒「三重錦」。これは総生産量100石という極少の酒。これを店主が冷蔵庫の中で1年寝かせた後出してくれる。お〜う!含めばフルーティーでなめらか、飲み終わりは爽快!旨すぎる酒であった。    
   酒盗(鰹の塩辛)  たまらん旨さ!これをツマミながら宗玄、三重錦を飲む・・・。想像してみてください。 
「鰹(かつお)の腹身」   これ絶品!とろける旨さである。ちなみにこの部位は、一匹から6貫しか取れないそうだ。握りはこの前に「金目鯛」「ハタ」と食べたが、このうえない旨さ!特に金目鯛には感動!    
   イカも絶品。 肉厚であま〜い!一般的なネタも2〜3ランク違う感じだ・・・。 
 最後の握りは、ユキチ好物の穴子。達人にリクエストしてもらった。穴子そのものもさることながら、このツメは抜群!(寿司屋では「タレ」のことを「ツメ」という。その理由は「煮ツメる」からきているそうだ・・・達人談)。メチャうま〜い!頬がとろけそう!  
   穴子追加してくれた。こちらは尾のほうである。うお〜っ!こっちのほうがさらに旨い!「尾のほうが運動量が多いので、さらに脂が乗っている」ということでした。感激・・・。
 店内はこんな感じ。席はカウンターに6席。こちら側にテーブル席もある。非常に感じによい店主さんがひとりで握ってくれる。奥さんと2人で運営されているようだ。朝7時より開店。開店時には鮨の食通達が集うらしい。やはり通は朝一で行くらしい。その理由は「ネタが切れずに何でもあるから」だそうだ。流石・・・。

 

食後の感想

これが本当の寿司だ!ッて感じ。まさに「ネタの良さ」が圧倒的!
■ 食したもの一覧
 煮こごり→雲丹(ウニ)→蝦蛄(シャコ)→〆たえぼ鯛→酒盗(鰹の塩辛)→カワハギ肝和え
握り 金目鯛→ハタ→鰹の腹身→貝(種類忘れた)→カワハギ→鯵(アジ)→イカ→穴子@→穴子A
  エビスビール→宗玄(能登の地酒)→三重錦(伊賀の地酒)※結構飲んだよ!

これで1人なっなんと、7000円弱!驚いた〜!絶対1万円越えると思ったけど・・・。
もう大感動の旨さ、お値段でした。
今回は、達人がカウンター越しに店主さんにかけ合い、本日の「旬」のネタを引き出して食べさせてもらったのでなおさらであった。

もちろん普通の握りもある!
並 1050円   中 1470円   上 1785円   特上 2835円

感動のお値段でしょ!お1人でいかれてこちらを食されても感動間違いなし!是非皆さんも行ってくださいね!

番 外 編  

浅草散策&名店めぐり

達人に浅草を案内してもらった。浅草の銭湯で一風呂浴びた後、浅草界隈を散策し、名店を紹介してもらった。浅草寺界隈しか行ったことのないユキチは、初めて浅草の懐の深さを思い知ったのでした。流石達人!ありがとうございました。

 食後、浅草に移動。
 浅草散策をする。浅草は浅草寺だけだと思っていたが、東本願寺があるのを発見!なかなかの伽藍である。   
   本堂内部
 陶器、食器、料理器具等の問屋が連なる通りがあった。浅草らしい・・・。  
   こんな感じで販売されている。
 パンの老舗「パンのペリカン」   地元では超有名店である。食パンとロールパンのみの販売。これが創業以来のスタイル。このお店の食パンを仕入れている飲食店も多く、たとえば人形町の喫茶の名店「快生軒」などもそのひとつ。 

   これがペリカンの食パン。一斤390円。うお〜っ、フォーション、トロワグロ、ルノートルより高いじゃん!食べてみると・・・。ふわっとしてしっとりとした食感。密度が濃くもちもちしていて、ちぎって食べると素朴な甘さが広がる。ひ〜っ、子供に戻った気分になれる。390円の価値は十二分にありました。ロールパンも絶品みたいです。
 達人がよく行かれる銭湯に連れて行ってもらった。ここは「蛇骨湯(じゃこつゆ)」 テレビでもたびたび放映された人気銭湯で「黒湯」が売りである。 「黒湯」は火山性の温泉とは異なり、古生代に埋もれた草や木の葉の成分が地下水に溶け込むことによりできた冷鉱泉。湯はすべてその地下水を使用している。つまり100%天然温泉だ!入ってみると色は黒褐色。その名の通り黒いお湯である。お〜っ、さすが天然温泉!身体の芯まで温まり、まったく湯冷めしない。温泉好きのユキチには極楽、極楽。   

 一風呂浴びて焼き肉を食べた後、芋きんで有名な満願堂に連れて行ってもらう。お〜っ賑わっている。 
 芋きん作りの実演。  
   秋の味覚のひとつサツマイモ。 「芋きん」は「芋きんつば」の略称である。きんつばとは、小麦粉を水で溶かした生地で「あん」を包み、鉄板で両面・側面を焼いた和菓子だが、あんがサツマイモなのが「芋きん」である。一個105円。皮がパリッとして歯ごたえがあり、その中から濃厚だが、上品な甘さのサツマイモが出てくるわけ。いけますよ! 
 これがまた絶品であった。 満願堂の芋とバニラのソフトクリーム。 う〜っ、おいしかった・・・。  

 さらに、達人は、かりんとう屋さんへと向かった。かりんとうの老舗、浅草の小桜さんである。 ふつうかりんとうは黒糖ベースだがこちらの売りは、写真右サイドの黒くないかりんとう。非常に上品なお味で、飽きが来ない。もちろん黒糖ベースも逸品である。