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第3回 銀座「築地おつぼ・銀座店」河豚(フグ)

達人とゆくグルメ紀行。第3回目は12月まさに旬を迎えた「河豚」。そして達人が選んだお店は「築地おつぼ・銀座店」このお店は築地市場内の尾坪水産の直営店である。尾坪水産は、河豚の取扱高が日本一、ということは、おそらく世界一であろう。そこから上質の河豚が入ってくるのだからおいしいハズである。さすが達人!

河豚は11月上旬よりシーズンが始まるが、達人は12月が1番とおっしゃった。ちょっと高価で贅沢だけど、やはり12月は河豚を食べに行こう!メンバー全員が賛成。こうして第3回目の食材が決まったのである。

河豚を本格的に食べるのは何年振りであろうか・・・。

高まる期待を胸に、銀座へと向かう。

■ 築地おつぼ・銀座店
 中央区銀座4-9-6 三原橋ビル地下1F
 03-3543-8637
 ご昼食 11:30〜14:30
 ご夕食 17:00〜22:00
 土日祭 11:30〜21:00
 年中無休(年末年始は休業)


■ 最寄り駅
 地下鉄 営団・都営
 東銀座駅 下車 徒歩1分

 

 

 

 

 

実況中継

 AM11:20分、銀座一丁目に降り立つ。ウ〜ム・・・、遂に銀座で「河豚」か。ちょっと贅沢スギルかも・・・。と思いつつ期待を胸に銀座の町に飛び出す。天候は小雨模様で肌寒いが、期待感イッパイでちっとも寒さを感じない。おいしく食べるため、朝練習ではしっかり20Kのペース走をこなしてきた。そして起きてから何も食べていないのである。ヒヒヒ!スゴク腹が減っている・・・。
 なぜ銀座一丁目で降りたかって?その理由はこのビルが見たかったから。OPENしたてのアルマーニ・タワーである。世界TOPブランドは、日本市場で稼いだマネーを投資し、ここ「銀座」に出店する。出店どころかタワービルを建てちゃうワケだから強烈である。それが全世界に向けてのブランド戦略となるのである。それだけこの「銀座」は価値があるわけだ・・・。

 反対側のトイメンにはグッチタワー。(うちのママはグッチ派・・・) この周辺はニューヨークでいう5番街並にブランド武装がされてきている感じだ。ビッグブランドは「付加価値のキープ」が命だけに、そのキープ力は途方も無く上手いし、真似のできない世界である。
 おおっ!待ち合わせの時間が迫っている。大急ぎで銀座4丁目の交差点を渡る・・・。  
   歌舞伎座前通過〜???  ・・・おっと、慌てすぎて行き過ぎてしまった。昭和通りを渡る前の路地にお店はあるのだ・・・。急ぎ引き返す。ゲゲ!遅刻だ〜!
 あったぜ!「築地おつぼ」銀座店。このお店は築地市場場内の「尾坪水産」の直営店である。達人曰く「尾坪水産は河豚の取り扱い高が日本一なんだよ。ということは世界一ということだ。」 そこから河豚を仕入れるわけだから、今日は最高の「河豚」を食するコトができるワケだ!ヒヒヒ・・・。  

 ひえ〜・・・、遅刻じゃ〜!達人は時間厳守の達人でもあるのでゴメンなさい,許してチョ〜!急ぎ地下に入ってゆく。店内は檜張りの造りで、ナカナカ格調高く出来ている。
 マズはサッポロ・クロラベルで乾杯!(実はユキチはサッポロファンなのであった) さっそくスタート!今回も参加者は前回と同じメンバーの4人。達人は「ふぐコース」2人前、「寿司会席」2人前を注文!河豚も寿司も楽しんでしまおうという作戦である。先付で出てきたのがコレ!これね〜、「カキの燻製」なんですよ!バカ旨!こんなの食べたこと無い!酒の肴には抜群である。いきなり感動のスタートとなる。

   続いて、小鉢と煮凍。この煮凍はスゴかったよ!
 ジャジャ〜ン!中にフグが入っているのだ!河豚の旨みがしっかり浸み込んでいて最高!かなり弾力があり、食感も素晴らしかった。・・・これはやはり名店である。  
   来た〜!!「ふぐ刺」のおでまし。よく「てっさ」という言い方をするが、その由来は、河豚には毒があり、めったに当たらない(昔の鉄砲は命中率が低かった)が、当たると命が無いので、関西では河豚のことを「てっぽう」と呼んだ。そこで「てっさ(てっぽうのさしみ)」という料理名が出来たのである。これは定番料理で、さしみ・皮・アサツキ・酢橘・もみじ下ろしが一皿に盛り付けてある。これをポン酢(アサツキ入り)に浸して食べるワケ。 
 ベーシックな食べ方。ふぐ刺にアサツキをのせ、もみじおろしをかける。   
   そしてこのように巻くのである。あとはポン酢につけて食べるダケ。身がしっかりしまっていて旨い!さすが「築地おつぼ」!フグ(河豚)は185種類も生息しているそうだが、食用する主は、トラフグ、マフグである。海水魚で水揚げは天然・養殖ともに長崎県が第1位である。そして全国の水揚げの約6割が大阪で消費されているそうだ。大阪の料理といってもよいかもしれない。 
 うおうっ!こちらは「寿司会席」の刺身。マグロ赤身・鯵(アジ)・ひらめ・貝(種類不明)が盛られている。特にひらめがおいしかったな〜・・・。  
   出た〜!遂に登場!「ひれ酒」!酒を超熱燗(90〜95℃)にし、湯飲みにひれを2〜3枚入れたものである。お酒をそそぎ蓋をしてアルコールを溜める。そしてこのように蓋を開け、マッチでアルコールを蒸発させてから飲むのである。あ〜、うまそ〜!
 中の状況。おおきな河豚のヒレが入ってますね〜・・・。これ本当に旨かった。身体の芯まであっという間に暖まる。この後この強烈に強い酒をガンガン飲んでしまいました。達人伝授の飲み方。飲んだら蓋をすること。そして開けたときに香りを楽しみながら飲む。そして又蓋をする。う〜む、知らなかった・・・。この飲み方最高ですよ!さすが達人!  
 蓋の裏には河豚のキャラクターが入っている。これも「おつぼ流」か?
 西京焼もGOOD!  
   そして、達人御推奨のふぐ料理「フグの唐揚」である。うひょ〜!身が厚いぞ〜!スゲ〜!
 カリッと揚がっていて、中身はこのとおり超ジューシー!クワ〜!こりゃ〜旨い!刺身だとやはり淡白だが、これはフグの甘みをスゴク感じる。フグは「唐揚」が1番おいしいかも・・・。  
   寿司会席のほうの揚げ物がコレ!なんと「アンキモの春巻」!これも絶品!あっという間に食べてしまい、中身を撮影するのを忘れてしまった・・・。
 「寿司会席」の寿司が出てきた。こんな感じ・・・デス。  
   さっ、フグコースのほうは、いよいよ「ちり鍋」へ突入である。これを通称「てっちり」という。由来は てっちり(てっぽうのちり鍋)ということ。来たぞ〜!
 仲居さんが手際よく鍋にフグを投入してゆく。・・・とこの時、達人が動いた!ふぐ刺(てっさ)を2人前追加発注したのである。何をするのであろ〜か?

   これは驚いた!てっさが来るやいなや、フグのしゃぶしゃぶ作戦に出たのである。達人自ら湯に浸してくれ、皆に食べさせてくれる。この浸し方がまた絶妙であった・・・。浸すこと0.67秒!お〜うっ!これは・・・・。甘いのである。甘い!甘い!フグってこんなに甘かったの?ウソでしょう〜。この食べ方がNO.1に決定!
 しゃぶしゃぶも終わり、今度は骨付き部をポン酢で食べる。骨にしっかり肉が付いており、これもまたおいしい!  
   最後の「雑炊」へ突入!見るからにおいしそう・・・。
 うりゃ〜!ポン酢投入だ〜!  
   身を載せて・・・、いただきま〜す。し・あ・わ・せ・・・。
 デザートはこんな感じ・・・。これにて終了〜・・・。  
   いや〜、大いに楽しませてもらった。達人ありがとうございました。参加者4名は、食べも食べたり!飲みも飲んだりである。特にスゴすごかったのが「ひれ酒」。なんと、大徳利を6本追加。足しながらスベテ飲んでしまったのである。皆さん!なんてお強いの!このあと結構グロッキーに・・・。あたりまえか。ハ・ハ・ハ・・・。

 

食後の感想

河豚の味は実は甘く豊かな味であった。初めてこのことを知り、改めて河豚の素晴らしさを思い知った次第である。「旨いものは甘い」この原則は河豚にも当てはまったのである。

素材が素晴らしいので、てっさ・てっちり、雑炊も抜群であったが、食べ方としてはシャブジャブが1番。そして唐揚が2番。こう断言できる! 新しい河豚の魅力に大いに感動をしてしまった第3回グルメ紀行であった。

そして「ヒレ酒」。うまかったな〜・・・。達人ありがとうございます!

■今回食したもの

  「ふぐコース」 2人前  通常10.000円→土日祭割引で8.000円
    先付、小鉢、煮冷、ふぐ刺、唐揚、ちり鍋、雑炊、デサート ※ふぐ刺2人前追加

  「寿司会席」 2人前  通常10.000円→土日祭割引で5.500円
    先付、小鉢、椀物、刺身、焼物、煮物、揚物、酢の物、寿司、デザート 

   ふぐひれ酒  1250円×3杯  大徳利  1250円×6本
   サッポロビール(大)  750円×7本
  

4人で食べたが、ふぐのボリュームがあるので、ふぐコースは2人前で十分。寿司会席も楽しめて最高だった。さすが達人!絶妙のオーダーである。割引が効いて、食材だけなら1人7.000円ほどと、とってもリーズナブル!しか〜し、ひれ酒の飲みすぎだ〜! ナント、大徳利6本も追加し、足しながらすべて飲んでしまったのである。

  おかげで、ひとり14.000円なり!酒飲みは高くつくね・・・。

 

番 外 編  

中国東北地方家郷料理 永 利 池袋西口店 (ハシゴ)

ひれ酒が効いて、皆さんメチャ良〜い気持ちで銀座をフラフラと散策する。しばし腹減らし、酔い覚ましをした後、「ハシゴじゃ〜!次の店行くぞ〜!」 再びエンジンがかかり、勢いよく今回も池袋へ向かう。達人推奨の中国東北地方、分かりやすく言えば満州の家庭料理を食べさせてくれるお店「永利・池袋西口店」に向かったのである。

同じ池袋に本店もある。ネットで調べると、超がつく人気の満州家庭料理店である。並はずれたボリュームと格安な価格設定、そして200を越すメニューでいつもお客でいっぱい。是非行ってみてくださいね!

食べたことのない、おいしい満州料理を達人にオーダーしてもらい、楽しむことができました。感謝!

 ヒレ酒飲みすぎでフラフラになりながら、銀座をゆ〜くりと散策。皆さん「4丁目交差店:和光」へ行ったことがないというので御案内する。(今でもブランド解説はできまっせ!) その後お決まりの「ハシゴ」 今日は池袋の「永利」さん。中国東北地方(満州)家庭料理のお店である。
店構えはこんな感じ・・・。達人いわく、「中華料理の一般的な料理(よく知られている料理)は普通だが、独自の料理(満州料理)は抜群だよ!」 実は超がつく人気店。ボリューム満点、安い、メニュー豊富と三拍子揃った人気店なのであった。よ〜し、行ってみよう!

   チンゲン菜で〜す!一般的料理ですケドGOOD!
 なすピーマン、ジャガイモの炒め。ベリ〜GOOD!  
   きわめつけはコレ!トマトとタマゴの炒め。これは見たこともなかったし初めて食べた。うわお〜ゥ!こりゃ〜旨い!抜群においしかったのである。コレぞ満州家庭料理の至宝といった感じである。流石達人ご推薦のお店だ。今回はあまり食べなかったが、メニュー豊富である。皆さんも是非どうぞ。

■ 永利 池袋西口店
 豊島区池袋2-3-3 
 ゆう文ビル 1F
 03-5951-6857
 営業時間
 11:00〜24:00
 定休日 なし

 

 

 

 

 

 

 

 さらに番外編が続きます 牛モツ煮込み