RUNNING FOREVER 心は永遠にサブスリー 出場レース 結果報告

■2008年 レース結果報告 

6.サロマ湖100Kウルトラマラソン(北海道) 2008年 6月22日(日)

 

 完 走 記

プロローグ(前日)

 今回は、あこがれのウルトラマラソン大会「サロマ湖100Kウルトラマラソン」に念願の初出場を果たしました。

 この大会はウルトラマラソンの草分け的な大会で、本年で23回目を迎える。長い伝統を持ち、アジアにおいて最も規模が大きく、そして最も人気がある大会。ウルトラマラソンのホノルルマラソン版といわれる超人気大会なのである。
 
 そしてコースはフラットで走りやすい。94、05年と2度100Kのワールドカップも開催されている。そして男女ともにこのコースで世界記録が生まれている。二人とも日本人である。紹介しておこう。

  98年大会  男子    砂田 貴裕   日本   6:13:33  世界&日本最高記録
  00年大会  女子    安部 友恵   日本   6:33:11  世界&日本最高記録

 なんとも考えられないような素晴らしいタイムである。日本人はロングディスタンスには滅法強く、昨年のオランダのワールドカップでも金メダルを独占したそうである。
さて、ユキチとしては、フラットなコースでもあり、また1人で参加すると、どうしても旅行会社のパッケージツアーを利用しての参加となり、コストが非常に高い。なのでホノルルマラソンと同様に「ジジイになったらゆっくり参加しよう」とタカをくくっていた大会なのであった。

 ところがだ・・・、レナウンACの後輩でサブスリーランナーの間宮クンからお誘いが・・・。

 「うちの兄が釧路で開業医をやってるんですが、薬屋さんの団体ツアーがあり、兄とともに参加することにしました。空きがひとつあるのでユキチさん参加しませんか?」

 聞けば格安で参加できるという。
 「お〜っ!行く、行く、行く〜!絶対行く〜!」 

 一つ返事で参加が決定。こうしてあこがれのサロマを若くして(いやジジイになる前に)参加できることになったのである。
うれし〜!

 6月20日(金)、15時に仕事をコンプリートし、意気揚々と羽田空港へと向かったのでありました。

 金曜日は間宮クンのお兄さんのお家(釧路)に泊めてもらい、翌21日(土)の大会前日は、レンタカーで摩周湖、屈斜路湖等を観光しながら北上しサロマ湖に到達。コースの下見をしながら遠軽(えんがる)のホテルへチャック・インしたのでありました。

1 羽田発17:55のJAL1149便で釧路空港に19:30分着。釧路は始めてである。航空券はバーゲンフェアーで購入したので羽田→釧路がナント\14.100円!

 航空券、レンタカーの手配からこの旅の詳細な計画まで、すべて間宮クンが行ってくれた。彼のマメさには脱帽である。
2 「ようこそ釧路へ」のフラッグには 釧路湿原の天然記念物タンチョウ鶴や、ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、リスなどの動物たちのキャラクターが描かれている。自然の非常に豊かなところなのである。

 間宮クンのお兄さんが迎えに来てくれていた。釧路市街へGO!
3 カニをご馳走になった。その中でも感動したのがこの「焼きガニ」!これはカニの甘さが抜群に引き出されており極旨の一品であった。

 早くも北海道の旬の味覚を楽しませていただいた。感謝!
4 翌日、釧路からサロマ湖までのドライブに出発!トヨタ「ヴィッツ」をレンタルした。この車で大移動しサロマ湖に近い遠軽まで行き乗り捨てるのだ。

 しかし驚いた。釧路の涼しいコト!いや寒いくらいである。ナント、夏の平均気温は20℃とのこと。日本で1番涼しい街であることを始めて知った。
5 それともう一つ。本州ではありえないことが・・・。それがコレ。「エゾシカに注意」である。釧路・根室管内の国道では年間500件以上の衝突事故が起こっている。

 エゾシカは車から逃げるどころか向かってくるという。大きいやつで体重250キロくらいあるというから、車が大破するそうだ。注意してゆこう・・・。
6 まず最初に訪れたのが「多和平展望台」。釧路から約70Kの地点にある。地平線の見える大牧場というキャッチフレーズで有名なところ。
7 展望台に上がってみると、ホホ〜・・・、確かに地平線が見える。この方角はこれから向かう摩周湖のある摩周岳方面である。山にガスがかかっている・・・。
8 こちらは見事な地平線が・・・。う〜む、北海道ならではの風景である。この展望台の周辺は標茶(しべちゃ)町育成牧場が広がっており、1.279ヘクタールもの広大な傾斜地に牛達が暮らしているのである。
9 こちらも見事な地平線。
10 これはもう牛乳を飲まずにはいられない。いただきま〜す!おいし〜!
ひさしぶりに紙の蓋のついた瓶に入った牛乳を飲んだ・・。
11 羊クンたちもいた。のどかな風景にさようなら・・・。
12 次は期待の「摩周湖」である。多和平から約30キロで到着。しか〜し、御覧のようにガスっておりまったく視界が利かない・・・。
13 さらに粘ってベツの場所からトライするもOUT!非常に残念であった。晴れていれば、子供のころから見ているあの有名な風景が眼前に展開するハズなのだが。「霧の摩周湖」というくらいだからしょうがないか・・・。
14 次は温泉じゃ〜!摩周湖より約20K。ここは屈斜路湖畔にある「屈斜路湖ホテル」。ここの温泉露天風呂に突入である。いいぞ〜!
15 まさに屈斜路湖が目の前に。庭園には「足湯」も設置されていた。
16 お〜、ここか・・・。露天風呂への入り口である。入ると渡り廊下があり露天風呂へと続いていた。
17 のははは〜・・・。も〜最高!極楽!極楽!無色透明の気持ちのよい湯質であった。ぬるめなのでゆっくり長〜く浸かることができ、お肌はツルツルになった。
18 ここからは大会会場のゴール地点である常呂町まで一気に車を飛ばす。約120K走ると常呂町に到達!町の案内板に「サロマ湖100Kウルトラマラソンのまち」と書かれている。町をあげてのビックイベントなのだ。
19 あの夢にまでみたゴール地点に行ってみることに。ここが国道からゴールへの入り口である。だいぶ雨が降ってきた。
20 笑顔でフニッシュ!この大会はゴール写真をひとりひとり撮影して送ってくれる。良い写真を撮影するため、ゴールでは重ならないようにとの告知版であった。
21 見よ!これがゴールラインである。国道を右折して約80メートルの地点。北見市の常呂町スポーツセンターの敷地内にある。ちょうどゴールの設置作業が行われているところであった。

 明日は必ずココまで到達するぞ!気合が入る瞬間であった。
22 次はこのコースのハイライト、ワッカ原生花園へ行ってみた。これはその入り口に建つネイチャーネンターである。
23  ネイチャーセンターから原生花園を望む。明日はあの先の花園の中のロードを走るのだ。天気になってほしいものである。
24 この原生花園はサロマ湖とオホーツク海を隔てる細長い砂洲で、幅200〜700m、全長20kmにおよぶ日本最大の海岸草原である。300種類以上の草花が咲く楽園。コースは約80k地点からこの楽園の中を走るのである。
25 サロマ湖の湖岸を走る国道238号(通称オホーツク国道)を、スタート地点を目指し走る。途中、42.195K地点の表示板がある月見ヶ浜へ立ち寄った。

 晴れていれば、サロマンブルーにつつまれたサロマ湖が一望できるところだ。間宮クンと健闘を誓い合う。
26 遂に大会のメイン会場、スタート地点の湧別町アリーナに到着。駐車場も満杯でナカナカ駐車できない状況であった。
27 うほ〜、会場内には多くのテントが・・・。
28 こちらにも・・・。テントで寝泊りして明日のスタートを迎えるのであろうか?こんな大規模なテント村がある大会は始めてである。雨が降っているので大変そうだ・・・。
29 その奥にアリーナが見えてきた。あの建物の中に大会受付会場がある。
30 受付会場入り口。多くのランナーでごったがえしていた。
31 アリーナの中の受付ブースに到着。
32 体育館のフロアーいっぱいに各選手に渡す荷物が置かれている。非常に手際よく渡してくれる。さすがだ・・・。
33  受付を終わって・・・。ナンバーカード等をもらいあとは明日のスタートを待つのみである。ひとつ残念だったのはホタテが食べられなかったこと。無料でホタテを焼いて食べさせてくれるのであるが、会場に着いたときは終了となっていた。
34 会場から約40kの遠軽に到着。この街のホテルに泊まり明日に備えるのである。ここで車は乗り捨てる。お〜、タコメーターは308kmを記録。ずいぶん走ったものである。
35 部屋で明日の準備に取り掛かる。今回のゼッケンナンバーは「2642」番。この赤い袋は55kのエイドにゆく。着替えを入れて明日の朝トラックに預けるのである。

 準備を終えて、9時にベットに入るとあっという間に寝てしまった。長旅に疲れて爆睡したのであった。
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