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起床後、ゆ〜くりと露天風呂で温泉に浸かる。滞在中、何度入浴したか分からないくらい利用させていただいた。入浴後の朝一のビールが旨かったこと・・・。
すっかり元気になり朝食会場へ向かう。このように盛りだくさんの朝食が出た。昨夜は疲労困憊であまり食べられなかったが、そのぶんゴハン4杯も食べてしまった。 |
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出発までロビーでくつろぐ。パソコンが自由に使用できたので、インターネットを開き、日記に「伊豆大島100K完走せり!」との報告を書いてリリースしておいた。 |
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ホテル椿園(▼MAP)さんを出発。ロケーション抜群でゆっくりできたし、露天風呂は最高だったし、食事もGOOD!さらに応援までしていただき大変お世話になりました。
読者の皆さんにもお勧めです。伊豆大島においでの際は、是非宿泊してみてください。
http://tsubakien.net/ |
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ホテルの車でレンタルバイクがあるお店へ連れて行ってもらった。予定通りバイクで島を一周し、昨日走ったコースをトレースしてみるのだ!楽しみ〜!足もなんとか普通に歩けるので大丈夫である。
1日レンタル料5000円のところ、4500円にまけて貰って、青いバイクと白いヘルを借りた。出発〜!(雨が降りそうなのが気がかりだ・・・。) |
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昨日のコースの2週目と同じコースをバイクで飛ばす!気持ちよか〜〜!マズは大島公園を目指す。
途中、「椿トンネル(▼MAP)と大木」の案内版があり、横に椿の大木があった。ひとまず下車。 |
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ここは、樹齢200年前後の椿の巨木が約100mにわたり続く「椿トンネル」であるらしい。確かに・・・。花が咲いているときは素晴らしいトンネルであろう。
昨日、ここを通って走っているのだが、まったく気づかなかった・・・。 |
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大島公園(▼MAP)に到着。バイクを置いて園内を散策へ・・・。 |
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お〜っ、広〜い!気持ちいいゾ〜!
大島自体が富士箱根伊豆国立公園内にあるのだが、この公園は、その国立公園の雄大な景観、海岸線、そして照葉樹林という大島特有の自然環境を活かして整備された広大な公園なのである。照葉樹林とは、常緑広葉樹林の型のひとつで、葉の表面の「照り」が強い樹木が多いのでその名がついた。 |
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海をバックに素晴らしい枝振りの「大島桜」があった。う〜む、見事である。
日本には、各地にそれぞれの産地の桜が自生しているが、この大島桜は伊豆半島、伊豆諸島、三浦半島、房総半島で見ることが出来るのだ。 |
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大島桜は、このように花も葉も大ぶりです。ソメイヨシノに先駆けて白い花を木イッパイに咲かせます。鮮やかな緑の葉を花と同時に展開させるので、遠めに見ると、白い花と若葉色のコントラストがとても爽やかで綺麗なのだ。 |
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御覧ください、この白くて大きな花。
園芸的にも重要な「種」であるらしく、ソメイヨシノはこの大島桜とエドヒガンの交雑種と考えられている。つまり「ソメイヨシノの親」なのだ。もし大島桜がなかったら、桜のバリエーションは淋しいものになっていたに違いない。 |
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海をバックに大島桜と記念撮影。天気が良かったらもっと鮮やかな景観が楽しめたに違いない。
この斜面を海に向かって下ると「海岸遊歩道」がある。5.5kmに渡り海岸線を歩くことができ、松林や青い海、荒々しい岩礁の景色を楽しむことができるらしい。今日はとてもいけないが・・・。 |
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椿園(▼MAP)に行ってみた。ほほ〜っ、立派な門構えである。 |
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ここは、園芸品種約450種約3700本、さらにヤブユバキ(自生種)約5000本という「椿」を有する日本最大規模の椿園であるらしい。 |
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小高い丘があったので登り眺めると、たしかに広い(約22ha)し、ものすごい本数の椿がある。 |
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開花シーズン最盛期(1〜3月)は過ぎ去っているものの、見事な花を咲かせているのもある。 |
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綺麗に咲き誇っている。
ツバキは先ほど説明した「照葉樹」の代表選手。花が目立つのであまり気にしてみることはないが、御覧のとおり、葉は厚ぼったくてテカテカしている。 |
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こちらも見事な枝ぶりに、綺麗な花を咲かせている。
大島の椿は、椿油を種子からとるために育てられてきたそうだ。そして椿の材は硬く、工芸用品や灰になり、葉の灰は、染物用の媒染剤に、油粕は燃料、肥料に使え、無駄がないという。 |
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花が散っている樹もあった。花が大きいので、散るというよりドスンと落ちている感じ。ちょっとグロテスクだ・・・。 |
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公園の奥まったところに温室があった。 |
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入ってみた・・・。綺麗に展示されている。本当にいろんな椿の種類があることに驚かされた。キリがない感じである。 |
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温室の脇には、これまた立派な大島桜が咲き誇っていた。園内を堪能し、次は動物園へと向かう。 |
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大島公園動物園(▼MAP)は、民間の汽船会社により開設され、その後東京都が譲りうけたのが始まりらしい。入園無料である。キョンがいるというので行ってみるコトにした。 |
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ナカナカ素晴らしいロケーションにあり、綺麗で、とてもまとまった動物園であった。これ無料でいいのかな〜って感じ。ここはラマ舎とラクダ舎。環境も良く、広くて動物達も幸せであろう。ラマ君にズ〜ト見つめられてしまった。 |
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おおっ、コレが「キョン」か・・・。もしかしたらどこの動物園にもいるのかも知れないが、意識して見るのは初めてである。
「八丈島のキョン!」 実に懐かしい響きである。漫画「ガキデカ」の主人公が叫ぶシーンが頭に残っており、伊豆諸島に生息している動物と思っていたのだが・・・。 |
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おおっ!意外に「カワイイ」ではないか・・・。
それもそのハズ。実はキョンは鹿の一種であった。日本の鹿よりチッコイけどね〜。中国東部、台湾に自然分布する鹿で、伊豆大島と房総半島に移入されたらしい。伊豆諸島の天然記念物とかではなかった。まっ、とにかう初めて「キョン」にあえたことは良かった。 |
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キョンにあえたので、トットと帰ろうとしたその時、ポツポツと雨が降り出してきた。あ〜あ、降り始めが早いよな〜・・・。
足早に退散しようと園内を進むと、孔雀君が思い切り羽を広げて泣き叫んでくれた。メッタに見られないのでしばし観賞。見事に羽を広げながらクルクルと一回転してくれた。ラッキー! |
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スタート地点の椿資料館前に戻る。旧式のポストが非常に印象的だったので撮ってもらった。
雨がポツポツ降りだし、ザ〜ッと降ったら(カッパも無く)ズブ濡れになるので、誠に残念だが島一周は中止。一目散に元町方面に戻ることにした。 |
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だだ戻るのはつまらないので、昨日走ったサンセットパームラインをトレースしながら行くことにした。幸い雨は小康状態である。
まずは野田浜(▼MAP)に到着。 |
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ここは9.4K地点であった。バイクを降りて浜を散策する。良く見ると「マラソントレーニングコース」の標識が・・・。矢印の方向はカナリの登りのロードで、3Kくらいの登り練習が楽しめる。ホントこの島はキツイ練習にはもってこいカモしれない・・・。 |
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昨日走っていて気持ちの良かったところ・・・。バイクで走っていても気持ちよかった・・・。元町に向け海岸線を爽快にバイクを走らせる。 |
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あの三原山の頂上近くまで昨日は駆け上がったのである。バイクを止めて眺めてみるが、昨日のコトがウソのように感じられた。
雨さえ降らなければ、バイクで三原山7合目にある大島温泉ホテルまで行き、天然温泉掛け流しの展望大露天風呂を満喫する予定だったのだが・・・。残念・・・。 |
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しばし進むと元町港が見えてきた。利島をバックに,ジェット船:セブンアイランド2隻が港に停泊している。今日はあのどちらかの船で東京に戻るのであろう・・・。ラッキーなことに雨はやんでいる。 |
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三原山の大島温泉ホテルの露天風呂は諦めたが、もうひとつある!長根浜公園脇の「浜の湯」(▼MAP)である。到着〜! |
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この温泉は「混浴」である。「お願い」にも書いてあるように入浴者は必ず水着を着用しなければならない。持っていない人には無料で水着の貸し出しがある。入浴料は400円。入浴料を支払い、水着を借りて突入した。 |
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見よ!この素晴らしい露天風呂を!昭和61年の噴火で湧き出した温泉を利用しており、もちろん100パーセント天然温泉掛け流しである。目前には太平洋が広がり、そして・・・。 |
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振り返れば、背後には三原山を見渡せるまさに「眺望絶景露天風呂」なのである。期待以上の素晴らしさであった。 |
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うは〜〜・・・、極楽、極楽。大の温泉露天風呂好きのユキチにとっては至福の喜びである。
あまりにも湯船が広いので、お湯はぬるめだが、源泉が湧き出ているところに近づけば十分に熱い湯も楽しめる。 |
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さらにこの眺望露天風呂の特色は、夕日が沈むのを見れるコト。夕刻日没間際は、この角度から伊豆半島に沈む夕日が空と海原を茜色に染め上げるのが観賞でき、素晴らしい絶景が楽しめるらしい。 素晴らしい温泉をゆっくり堪能した。 |
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公園にゴジラの碑があった。ナゼ?
これにはワケがあった。実はゴジラは三原山の噴火口から出現したのである(第1作目)。その後1984年の「ゴジラ」では三原山噴火口に帰って行き、1989年の「ゴジラvsビオランテ」では再び三原山噴火口より出現!この地はゴジラ出生の地なのであった。 |
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ゆっくり絶景眺望露天風呂を堪能した後は、バイクをお店に返していよいよ昼食である。島寿司を必ず食べようと思っていたので、ホテルのご主人においしいお店を聞いておいたのである。それがこのお店「かあちゃん」(▼MAP)である。腹減った〜! |
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島寿司のことを島では「鼈甲(ベッコウ)寿司」というらしい。おおっ、あったぜ!鼈甲寿司1050円。さっそく注文。もちろんビールもね・・・。 |
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ビールうまし!キリンラガーの苦さが最高に美味しい!お通しは島名産の貝「しったか」。ビールとの相性抜群のツマミだ! |
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来た〜!鼈甲寿司! うまそ〜・・・。お吸い物のなかにも「しったか」が入っていた。いただきま〜す! |
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これ絶品!ぶ鯛に醤油、酒、砂糖などで下味をつけたいわゆる「ズケ」である。なんともいえない甘辛い絶妙な味がついている。何もつけずにそのまま食べる。おいっし〜!
醤油を漬けた刺身の色から鼈甲寿司と呼ばれているが、別名「島寿司」とうこともあるらしい。このお店はぶ鯛を使用しているが、シマアジ、トビウオ、カツオなども使われるそうだ。
あっという間に「ごちそうさま〜」。ちとユキチには量が少なかった。 |
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いよいよ帰りの船も出港時間が近づいてきたので、元町港のターミナルへ向かう。 |
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ちょうど大型客船「カメリア」丸が出港するところ。あれだと6時間くらいかかる。 |
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あらっ?足湯がアル・・・。 |
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ターミナルの中にこのような足湯が設置されていた。 |
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さあ、いよいよ乗船時間である。帰りのジェット船はセブンアイランド「夢」号であった。 |
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2泊3日にわたった伊豆大島滞在も終了である。最高にキビシかった伊豆大島100Kウルトラマラソンコースを完走した充実感・達成感を胸に帰京である。大島よさようなら・・・。 |
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最後に「完走メダル」の紹介。
このメダルは「新島ガラス」で作られています。新島とイタリアのリパリ島にしかない軽石状の鉱物を主原料とした貴重なガラスです。温かみのあるオリーブグリーン色をしているのはその軽石のためです。
そして世界的な作家である野田収氏に依頼し製作したそうです。メダルの中に、大島の島影がくっきりと浮かんでいるのが見えます。
ズッシリと重く、素晴らしいメダルを頂きました。
おわり |