RUNNING FOREVER 心は永遠にサブスリー 出場レース 結果報告

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■スペシャル報告 2005年

佐野マラソン(栃木県) 12月11日(日)

   フルマラソン 記録 2:57:57   14位/625人中
    このレースは、5年10ヶ月ぶりにサブスリーを達成した記念すべきレースなので2005年のレースなのですが、完走手
    記を掲載します。

「2:57:57  やった〜! サブスリー達成!」

自分でも唖然!達成してしまいました。
気象条件 曇り時々晴れ 8℃ 北西の風4〜5M 湿度約20%

ラップ&スプリット

5K 20:12 20:12
10K 20:11 40:23
15K 21:00 1:01:23
20K 21:39 1:23:02 (ハーフ 1:27:25)
25K 20:30 1:43:32
30K 21:25 2:04:57
35K 20:43 2:25:40
40K 21:44 2:47:24
42.195K 10:33 2:57:57

 完 走 記

プロローグ
 10月の大町アルプスマラソン惨敗後、直後の労務士会のソフトボール大会で活躍?しすぎて再度右足のハムストリング君を本当に怒らせてしまい足の振り上げも辛い故障に・・・。
アスリートに大人気の針灸師で、レナウンでは大先輩だった田中タケ先生(タケ・アスリート鍼灸院)の魔法のような施術で痛みは和らいだものの、とても納得の行く練習はできず。本来ならば激しく追い込み練習をして記録の出やすい「ツクバ」でサブスリーを狙うべく出場するはずが・・・。くっくっ、くそ〜!せっかく練習してきたのに〜〜!・・・。                             
「今年はや〜めた!」 あっさり記録の狙える「ツクバ」を、そして「サブスリー」を断念。
そんな中、栃木県足利市の出身(まあ、18歳で故郷は離れてしまったが・・・)の私の目に飛び込んできたのが栃木で2番目の創設となるマラソン大会「第1回さのマラソン大会」。隣町の大会で、なっなんと「ツクバ」の2週後。その瞬間申し込みしてしまったのでした。
  天は我が意を得たり!約1箇月間。超LSDのみの優しい練習に終始したおかげでハムストリング君は、奇しくも「ツクバ」開催日11月27日までに本当におとなしくなってくれました。猛練習開始!〜〜。
翌28日から9日間連続、地獄のスピード練習実施。総計155キロの走りこみ中に吐きそうなインターバルを多数行い、12月7日は疲労困憊、まったくバネなし。もう齢なので危険な調整でしたが、大会当日には「超回復?」なのかどうか?・・・。体も軽く何とかピーキングは成功したようでした。

実況中継
 ターゲットタイムは、キロ4:20イーブン。3:3:00以内。
気合を入れて最前列に並ぶ。参加者は1000名程度。なんといってもスタート7分前でも楽に最前列に並ぶことができるのがうれしい。
北関東は正月元旦の実業団の「ニューイヤー駅伝」でおなじみの風がひどい土地柄。やはり旗がかなり振れている。4〜5mほどか・・・。「西に向かった時はきびしいだろうな〜。」と思ってるうちに号砲!
  トラックからのスタート。号砲一発、猛然と飛び出す。かっ、体が軽い!競技場内はダントツの一番でロードへ飛び出す!(実は今回、実家に泊まり、母と長男を応援に連れてきたのでカッコつけただけ)
500Mであっという間にトップに捕まり、マイペースに落としてゆく・・・。
1キロ通過が「3:43」。   早すぎる!落とせ落とせ!
5キロ通過が「20:12」。  おいおいウソだろ〜。もっと落とそう!
10キロ通過が「40:23」。 本当かよ〜。(でも楽だな〜変だな〜)
10キロ〜20キロはナナメ左からやや強い風を受けながら軽く登って行くのだが、風に抗いながらリズム重視で走りきる。
ハーフ通過 なっなんと 1:27:25! 
まったく余裕。足には有り余るバネを感じる!ゲゲゲ・・・!どうなってんの?半信半疑ながら、この時点でサブスリーを完全に意識する。このコース唯一の難所、21キロからの1キロで約30M登る峠も快調に通過。このあたりから次々に先を行くランナーを捕らえてゆく。気持ちい〜い。峠を超えると後はホボ下りオンリー。さらに追い風となる。快調に駆け下る。
20〜25Kは20:30でクリア。
まだぜんぜん余裕。サブスリーがますます現実味を帯びてくる。落とせ落とせ!30Kからが本当のマラソン。わかっているだけに守りに・・・。
25K〜30Kは21:25。
落としたわりに十分なタイム!まだ足にきていない。バネを感じる。へ〜!いっいける!絶対行ける!
・・・っと、ここからが厳しい。そんなに甘くないのがマラソン。28キロからコースは方向転換。西に向かう。西からの風との戦い開始〜!まともに正面から来る。あ〜あ〜・・・楽させてくれないのねっ。33キロまでの約5キロは風と抗う消耗戦となる。カンベンシテ〜!チビシー!
30〜35K 20:43! 
逆風をものともせず好タイム。この時点でサブスリーをホボ確信。 しかし風と戦いさすがに足に来ている。もうバネはまったく感じない。あとは粘りのみ。気持ちで走る。
40K通過時点で本当に確信。ホッとして気も緩み、もう足は動かない。ゆ〜くりと沿道の応援に手を振りながらゴールへ。 2:57:57  5年10ヶ月ぶりの至福のゴールがそこにあった。

エピローグ
  「信じられない」今回は正直そんな感じです。
感動のゴールで、約3時間寒風の中待ってくれていた息子が、「スゲ〜ナ親父」と笑顔でタオルをかけてくれたのは一生忘れられないことでしょう。
約6年前、社会保険労務士の受験勉強のため走りをやめた。気迫で一発合格し、退職。サラリーマンさようなら。そして人生をかけた開業。一人で悩み苦しみながら事業を何とか軌道に乗せ、去年の4月から練習再開。
事業の方は売上目標を順調に達成。あとは再度「サブスリー達成」これのみが目標でした。なかなか達成できなかったので本当にうれしい!
これでとりあえずは脱サラは完勝だ〜!バンザ〜イ!

↑UP

■2006年 レース結果報告

1.館山若潮マラソン(千葉県) 1月29日(日)

   フルマラソン 記録 2:59:15   38位/592人中
連続サブスリー達成しました。前回がフロックでなかったことが実感できました。それにしてもしんどかった・・・。

気象条件 晴れ  12℃ 南西の風1〜1.5M 湿度57%

ラップ&スプリット
5K 20:26 20:26
10K 21:04  41:30
15K 20:47 1:02:17
20K 21:01 1:23:18
25K 21:06 1:44:24
30K 21:27 2:05:51
35K 22:35 2:28:26
40K 21:36 2:50:02
42.195K 9:13 2:59:15

 完 走 記

プロローグ
 「早田選手」と走れる!これがこの大会出場の最大の動機である。「早田選手」・・・そう、かつて駅伝ハンターと異名をとった天才ランナーであり、マラソンのホープと期待されながら35キロから消えていった悲運のランナーである。30キロだったら世界一強かったに違いない・・・。そして私の好きなランナーの一人である。その彼が今年の大会でなんと!サブスリーのペースメーカーとして走る!知ったとたん条件反射的にエントリーしていたのだった。

実況中継
  ターゲットタイムは「何が何でも、ど〜しても連続サブスリー」
前回ピーキングがはまりすぎ、自分では信じられないくらい快調にサブスリーを達成してしまったので、今回は本物かどうか試すレースである。今でも本当に自分を疑っている。そういう意味では実力を試す勝負のレースなんである。
気象状況は最高である。コンなのはめったに無い。なんと幸運なことか・・・。 例によって最前列に並ぶ。この大会はビッグレースのわりには5分前でも最前列に簡単に並べてしまうのがうれしい。お勧めである。そしてあこがれの「早田選手」を待つ。隣から一緒にスタートできる!ヒヒヒ・・・。
・・・っと、ペースメーカー紹介が始まり「早田選手欠場」が伝えられる。ヒヒヒ〜ン!ガックリ・・・。代役に「何とかさん」が告げられた。あまりの無念に代役氏の名前もおぼていない。隣に4時間のペースメーカーを勤める金哲彦氏が来た。さすが人気者で周りからヤンヤの歓声が上がる。しかし私はまったく興味がない。くそ〜っ!作戦変更だ!早田選手と一緒に行こうと思ったが、こうなったら最初は飛ばしていくか・・・。  と思い直しているうちに・・・ 「ドカ〜ン」と号砲!
  おおおっ!軽い!凄いバネを感じる。今回もピーキング成功か?今回もスタート1Kはやわらかく軽く走れ、実に気持ちよかった。1K近くまで先頭集団で走る。その後徐々に後退。しかし困った。距離表示が1Kごとというのに見当たらない。イーブンペース走者の私にとっては最初にペースに乗るのが基本なので動揺する。表示を最初に見つけたのは4K。16:06で通過。早すぎる!落とせ落とせで5K通過。
10キロ通過が「41:30」  ONペースに乗れ快調。8〜10K付近では右に美しい内房の海を見ながら走れる。磯の香りが漂い気持ちいい。風は正面から来るが心地よい。2Kくらい気がつかぬうちにに走っている。やはり景色の良いコースはやめられない。
                                 
 13.5K付近から半島を回り込み外房側にでる。ここからが館山若潮マラソンコースの最大の売りである。右に太平洋を見ながら、菜の花が道端に咲き乱れる房総フラワーラインを約9K、22・5K付近まで直線的にひた走る。素晴らしい景観。天候もよく最高だ。
15キロまでは小刻みなアップダウンがある。その後は中間点くらいまでなだらかに下ってゆく。アララ?ハレレ?なんか結構足にきている。
アレレレレ〜!最初は軽く快調だったが、急に重くなってきた。明らかに前回と違う。ウ〜ム、こんなことでは・・・。
弱気の虫君がそろ〜りと発生開始〜!ヤバクなってきたので、気持良いなだらかな下りなのだが、なるべく足を使わないようそろそろ注意深く走る。 ケッ!本当はこの直線は余裕で楽しく走りたかったのに〜。くやし〜。
  ハーフ通過 「1:27:58」 
マズマズのタイムだが、ヤバイ!なんかぜんぜん余裕が無い!バネもあまり感じない・・・。サブスリーへの余裕タイムは後半2分しかない。ヒエ〜イ!もつんだろうか・・・。心の中はモクモクと雲が涌いてゆく。
コースはこれから内陸に入ってゆく。23K〜33Kは難所である。里山の中に分け入り厳しいUPDOWNNが待っている。特に30Kからの峠越えはかなり厳しい。
意識としてはかなり「イッパイイッパイ」という感じなのだが、登りに入るといける!いける!快調に足が出る。ガンガン登ってゆく。「ホホ〜っ、不思議だわ・・・」という感じだ。これはやはり夏場の北アルプス、八ヶ岳、そして定期的に行ってきた外秩父〜奥武蔵山中での過激なスーパークロスカントリーのおかげか?「登りの筋肉は使う筋肉がキット違うんだろうな」などど勝手に解釈して無理やり自信回復を図る。
  30K通過 「2:05:51」 厳しいながらペースを維持。よく耐えた、上出来だ!あと12K!
ここからの峠越えは使い切ってきた足には流石に厳しい。たった3Kの間で25M登って35M急降下するのだ。厳しいといわれる東京国際の後半の坂でも5Kの間で40Mの登りである。(ちなみに大町アルプスマラソンは30Kから4Kの間で100M登る殺人コースである)
峠のトップまでひたすら頑張る。峠に到達。後は下りのみ。しかし下りがしんどい。もう足が死んでいて、そっくり返りながら大ブレーキをかけながら下る。スピードも出ない・・・。ここで悪い癖が出た。我慢しきれなくなり雑木林の中へ一目散。小用を足す。折角なので4〜5回屈伸運動で足をほぐす。「ひえ〜っ、しっ、死んでる!」すでに屈伸もままならぬガチガチ状態であった。約45秒ロスしコースへ復帰。とっ、その時「ドドドドドッ」という音が響いてきた・・・。                                                         

 うおお〜っ!・・・・・。 そう、遂に追いつかれてしまったのである。サブスリーのペースメーカー率いる大集団様のお通りだ〜い!低い地鳴りを響かせながら約20名ほどの大集団がヨコをすり抜けてゆく。結構な迫力に呆然とする。びっくりしながら最後尾に着く。アララ・・・?ついていこうとするが結構きつい!うそ〜!そんなに俺のペースは落ちていたのか・・・。下りなのに苦しい。ショックで大集団からこぼれそうになる。気持ちが切れそうになる。しかし、「館山まできて、あと10Kまできて、これでサブスリーしなかったらどうなる?絶対に達成感あふれる至福のゴールがしたい!絶対に!」
うおお〜っ!・・・。思い切ってペースを上げ歯を食いしばって先頭に出る。そして皆を掻き分けペースメーカー氏の真後ろにするりんチョする。ぴたり後につけ集団の中で生き還る。下りも終わり後はホボフラットな海岸線である。
 35K通過 「2:28:26」 この5kで貯金はほとんど無くなる。ギリギリの攻防である。その時ペースメーカー氏が言う。「このままついてこれれば「2:59:00」でゴールです。」と。流石である。1K4:14〜17のペースできっちり走ってゆく。そして本当にやわらかいバネのある走りをしている。そして本当に良いことを言う。「皆さん、きれいなフォームでゴールしましょうね!」っとか。これは皆足に来て、ガチガチのフォームで走っているのを矯正しろと言うことであろう。自分もひたすらペースメーカ氏のやわらかいピッチにあわせ、できる限りやわらかく、蹴るのではなく膝を高く上げる感じで走り、もくもくと距離を消化してゆく。
  とにかくこぼれたらOUTなので皆必死である。しかし1人で走るより死ぬほど楽だ。ペースメーカーは信じられる味方なのである。そして目標である。集団の中で走るのは初めてだが、ただついてゆけばよい。そこにサブスリーが間違いなくある。しかし断末魔の息づかいを残しながら1人2人と脱落してゆく。38Kで女子のトップの娘も急に息使いが荒くなり、落ちていった。カンバッテ・・・。
 40K通過 「2:50:02」 周りをみるとたった5人となってしまった。ペースメーカー氏の気合の掛け声が入る。「あとは気持ちダケですよ〜!」 ホントにその通りである。限界は超え、もがき苦しみ走っている。1秒でも早くゴールしたい!それだけであった。
  「2:59:15」 苦しみぬいたゴールはそこにあった。59分台のゴールは初めてである。よくもまあ10K近くも粘って走りきったもんだ。一緒にゴールした4人は立ち尽くし、声も出ない・・・。そして1人が言った。「助かりましたね〜・・・」  10分後ペースメーカー氏と皆で硬い感謝の握手を交わしたことは言うまでもない。

エピローグ
 今回はまさに、ペースメーカーに助けられたゴールであった。人間諦めなければなんとかなること。そして目標が見えると頑張れること。以上が再認識できたレースであった。もう少しでサブスリーが達成できないという方は、ペースメーカーのある大会で挑戦すると格段と可能性が高まるのではないでしょうか。

↑UP

2.鴻巣パンジーマラソン(埼玉県) 3月11日(土)

   ハーフマラソン 記録 1:22:57   43位/1016人中

天候 晴れ 気温14.6℃ 東の風1.2M

ラップ&スプリット
5K 19:13 19:13
10K 19:24 38:37
15K 19:35 58:12
20K 20:22 1:18:34
ゴール 4:23 1:22:57

 完 走 記

 このレースは、同じ支部の社労士のW谷、I倉、M森、3氏のマラソンデビュー戦ということで参加を企画したレース。皆さん5Kの部に参加され、見事完走されました。私は、ハーフ出場は実に7年ぶり。15Kより流石にバテたが、何とかキロ4分を割るタイムで終始走ることができた。23分台がでれば申し分ないと思っていたので納得の結果。 やはりフルマラソンはサブスリーギリギリの実力ということを改めてはっきりと認識。19日の「アラカワ」も上手に走って何とかサブスリーしたいところだ。

↑UP

3.荒川市民マラソン(東京都) 3月19日(日)

   フルマラソン 記録 3:26:32  595位/11075人中

天候 晴れ 気温12.8℃ 強風〜突風(大荒れ)

ラップ&スプリット

5K 21:41(ロス42秒) 21:41
10K 21:10 45:51
15K 21:21 1:04:03
20K 20:56 1:24:59 (ハーフ 1:29:32)
25K 21:42 1:46:41
30K 24:33 2:11:14
35K 29:44 2:40:58
40K 31:57 3:12:55
42.195K 13:33 3:26:32

 完 走 記

プロローグ
 1月末の「ワカシオ」で無事サブスリー達成。今シーズンはこれで終了!っと思っていると〜・・・。ある日松本市に住む友(学生時代の寮仲間)よりメールが入った。「アラカワでるよ〜、ナガノもでるよ〜・・・」
ホッ、ホントかい!実は彼、去年10月、大町アルプスマラソンに一緒に参加した男である。その時初マラソン。一人で参加して帰ってくるのもな〜っと思い、つい声を掛けたら、なっ、なんと「俺も申し込んだわ」
という驚くべき行動にでた男である。そしてあの難コースをたった直前の1月200Kの練習で「3:37:46」という驚異!的なタイムで走ってしまって男なのである。(ちなみに私は、やはりこのコースで初マラソンだったが、直前282K練習したにもかかわらず「3:50:43」)
彼は現在、松商学園高校で教鞭を取っている。お互いに「先生」である。私は明治、彼は早稲田。お互いに商学部で共に夢を語り合い、公認会計士を目指し、勉強した仲である。(実は夢だけ語り合い、まったく勉強は続かなかったのだが・・・)
そっ、そうか〜・・・。大町アルプス終了後の彼との打ち上げで言ったよな・・・。「アラカワ」エントリーしろよ!きっと3:15:00出るぜ!」次の瞬間ランナーズのエントリーダイアルをプッシュしてました。
 
実況中継
  いよいよ、今シーズン最終戦。コースも平坦で楽勝!40〜50秒のロスはあるものの、有終の美をサブスリーで決めてやるぜ!と意気込んだレースであった。が・・・・・・、
前週、この日のための「追い込み」調整として7年ぶりのハーフに出場し、「1:22:57」とまずまずのタイムを出したものの、またまた左足のハムストリング君が怒り出してしまい、左腰が「ピリl!」ときて左膝が「カクッ」と折れて力が抜け、蹴れない・・・。という厳しい状況がまたまた勃発。おとなし〜く一週間を過ごし何とか平常に戻り出場にこぎつけた。
すごい人だ!2万人!しかしタイム申告順のゼッケンで、一般の最前列よりスタートできた。「パ〜アアア〜ン!」号砲一発。スタートゲートまで30〜40Mだがまったく動かない。ゆるゆる動き出し、やはり40秒ロスしてしまった。まずはこれを取り戻さねばならない。左端の土手の芝に大きくはみ出してガンガン追い抜いてゆく。
  このコースはきっちり1Kごとに距離表示がしてあるのでペースに乗りやすい。1K通過4:35。ロスを引いて3:55。まずまず。今日は足に爆弾を抱えているので最初から自重を決めている。痛み出したら終わりなので、キロ4:15できっちり押してゆき、キット35Kより足が残っているハズ?という根拠(プラン)で戦っている。
 
しかし、刺激を入れていないせいか、な〜んか体に切れがない・・・。
5K通過 42:51 ONペースに乗る。しかし何か時間が長く感じる。10K通過。抑えて走っているためかホントに時間が長く感じる。調子悪り〜・・・って感じ。
  12K通過。ピリッ、カクッ・・・ヘナヘナ〜・・トットット。ありゃりゃ。やっぱ来ちゃたジャン!左足のハム君。こんなに優しく走ってるのに怒るなよ〜。予想以上の早期に故障が出てきてしまった。痛みはないのでさらにやわらかく走るよう心がける。もってくれよ〜。
  ハーフ通過 1:29:32 
折り返しである。折り返し700M前で、タケ先生の熱い応援を受け力をもらっての折り返しである。ありがたい。足のカクカクは続いているがもっている。さあ、折り返し〜。・・・っと、なんじゃこりゃ〜!!
結構な「逆風」である。3〜4Mぐらいか?ウヒ〜!ウッヘ〜!こりゃあと20K風との闘いかい!
精神的にダメージが大きい。でもペースを崩さず走る。
   24K。今回のレースはここで終わった。
風は「突風」を伴い始め、もはや「サブスリー」は望めないと認識。人間面白いもので精神が崩れると足まで痛み出す。もうスピードは出ない。29回目のマラソンにして初めて「リタイア」の気持ちが生まれた。26.9K地点の救護テントに入りそうになる。・・・が、なんとかこらえ通過。
  その後は、「歩かずに完走する」が目標となり、ウルトラマラソン状態であった。5Kごとのエイドで止まり、ストレッチをし、いろんなものを食い何とかゴール。ホントに長いマラソンとなってしまった。

エピローグ
 ホントにひどい風であった。しかし、大多数のランナーが決してあきらめず、5〜7時間もの長きにわたり、風に体力を奪われながらもゴールを目指す姿を見て、改めて人間の執念の強さを見た気がした大会であった・・・。このとき再度ウルトラへの出場を心に決めた私だった。

↑UP

4.横浜駅伝 (神奈川県) 4月29日(みどりの日)

   1区 10K 記録 38:30   53位/258人中

 レナウンアスリートクラブの公式イベント。鶴見川の河川で42,195キロを8人で走る駅伝で、毎年参加している大会だ。過去には、男女混合の部で3位入賞を果たしたこともある。この日ばかりはレナウンのユニフォームで走るわけだ。仕事では二度と係わりたくないが、仕事外のクラブ活動でいつまでもレナウンに所属できているのは幸せである。今年も1区10Kを任される。最近急成長のM宮氏、と今年こそサブスリーを目指す針灸師の田中タケ先生との一騎打ちとなったが、辛くもトップの座は守った。しかし遅くなったもんだ・・・。

↑UP

5.しまなみ海道ウルトラ遠足(岡山〜愛媛県) 6月3日(日)

   100K 記録 なし (70.1K 8:00:03 リタイヤ)

 96回目のレースにして、遂に途中リタイア。コースは岡山県福山市の「福山城」をスタートし、しまなみ海道にかかる数々の大橋をわたり愛媛県今治市の「今治城」にゴールするというロマン溢れる大会である。天気は最高で景色は抜群!しかし、気温は30℃ちかくまで上がり、暑さに弱いのと、足が痛いのとで気力負け。あ〜あっ、折角岡山、四国くんだりまでまで来たのにな〜・・・。

スタート地点の福山城。天守閣前の広場は、1000人近い参加者でごったがえしていた。AM5:00スタート。まだ薄暗い。
国道2号線を尾道に向けひた走る。トンネルが数箇所ありガンガントラックが走ってゆく。10K地点のエイド。まだまだ元気だ。
尾道大橋が見えてきた。約20Kの地点である。
尾道大橋は全長385m。本州から向島へ渡る橋だ。このコースはフラットと思っていたが、全然違った。橋は山の上に架かっており、わたる際にはひと山登り、またひと山下るというUPDOWNがある。思ったより手ごわい。
向島を走る。気持ちの良いきれいな入江が見えてきた。天気は最高だ!山屋の私にとっては海道はとくに新鮮で素晴らしい。
島を回り込むと、遂に海と山の向こうに因島大橋が見えてきた。でかい橋だ!
因島大橋は全長1270M。向島と因島を結ぶ橋だ。すごい迫力の橋だ。道端で写真撮影していた老夫婦に撮ってもらった。
橋の内部。上には車道,下は歩行者および自転車、バイクが通れるようになっている。まるで海上のトンネルである。このあたりが約30K地点。午前7:44分の通過。いいペースで来ている。
40K地点のエイド。約5キロごとにエイドがある。暑い!暑すぎる。どんどん気温が上がっている。エイドごとに水をがぶ飲み状態となり体力の消耗が激しい。バテテきた。

生口橋(全長790M)である。因島〜生口島を結ぶ大橋だ。気温は30℃近くに達しているのではなかろ〜か・・・。暑さに弱いので苦しい。
生口橋より瀬戸内海を望む。かなりの高さであることがお分かりになると思う。瀬戸内海はことのほかきれいな海だ。小さな丸っこい島が点在し、実に平和を感じる。
50K地点のエイド。ここで着替える。シューズも軽いものと交換。おにぎりやら、そばやらたくさん食べる。まだ半分だというのにかなりバテテいる。とにかく暑い。足も右足のハム君がかなり痛む。マーサージをしてもらったがペースを落とせといわれた。もうかなり足もマズイらしい。ピンチだ・・・。
55キロサンセットビーチ。こんなきれいなビーチがある。暑いよ〜う!エイドごとに1リットルぐらい飲まずにはいられない。この5kは40分もかかった。もうまったくスピードはでない。歩くのだけはなんとかこらえてヨタヨタ走る。

多田羅大橋(全長1480m)である。生口島と大三島を結んでいる。これはでかくて長い橋だ!やっとのことで丘の上まで上る。この橋の中間が60K地点である。

橋の上、60K地点にて。そしてここから愛媛県となる。こんなにすばらしい景色なのに苦しい。遂に止まってしまった。歩き出す・・・。横からおじちゃんとおばちゃんが元気に抜いていった。トホホ・・・。
66キロ地点の、大三島橋が見えてきた。62Kから完全に歩きに変わる。もう走れない・・・。たった6キロに1時間近くかかっている。あの橋を渡ったらリタイヤしようと思った。
大三島橋の上から。なんとなくホッとした気分。橋を渡りきったところにエイドがあり、リタイヤを申し出たが、「70Kのエイドにおいしいそばがあるからそこまで行けば。」と提案された。あと4Kがんばるか・・・。
70.1K 伯方島のエイドで遂に初リタイヤ。このあと歩きぬけばゴールは可能であったが、残り30Kはあまりに遠く感じた。そばをたらふく食い、伯方大島大橋(全長1165M)を目の前にしてレースを終えた。
バスに乗って今治市のゴールへ到着。主催者のウルトラランニング界の巨星:海宝さん(トランスアメリカフットレース完走者)と記念写真をとってもらう。海宝さんはこれからゴールする選手一人一人と握手するそうだ。さすがだ、すばらしい。来年のリベンジを誓う。
その日は、尾道市に大学時代の友人M下氏がいるので高速バスで本州へ戻り、尾道市で彼と一杯やる。翌日尾道市が一望できる高台へ案内してもらった。下に昨日走った尾道大橋が見える。
尾道市全景。つい最近まで「男たちの大和」に使った実物大の大和のセットがあったという。100万人が詰め掛けたそうだ。昨夜連れて行ってもらった串揚げ屋の海産物の揚げ物は絶品だったな〜・・・。特に貝柱はスゴうまだった。

坂の町尾道。映画でもたくさんロケ地に使用されているのでなんとなく見たような感じのところがある。こんなすばらしい楠木もある。素晴らしい枝ぶりだ。思わずシャッターを切る。
しまなみ海道のMAPがあったのでとってもらった。あと30Kか〜。来年は必ず瀬戸内海を渡りきり今治城へゴールしたい。そしてあの至福の感動を手に入れたい。       終わり

↑UP

6.新潟マラソン(新潟県) 10月8日(日)

   フルマラソン 記録 3:15:46  136位/781人中

天候:雨 気温:16.2℃ 湿度:51.0% 風:突風まじりの強風

ラップ&スプリット

5K 22:42 22:42
10K 23:42 46:24
15K 23:56 1:10:20
20K 23:31 1:33:51 (中間点 1:39:04)
25K 22:25 1:56:16
30K 22:42 2:18:58
35K 22:58 2:41:56
40K 23:38 3:05:34
42.195K 10:12 3:15:46

 

 完 走 記

実況中継
 突風混じりの強風、横殴りの雨、最悪の気象条件の中でのレースであった。朝、ホテルの窓からどんよりした空、吹き付ける雨、木々が激しく揺れているのを確認。  あ〜あ〜・・・。  ハッキリいってパスしたくなったが、旅費を投資して新潟にまで来てしまった以上そのまま帰るわけにも行かず競技場へ・・・。

 コースは大まかに言うと、新潟市陸上競技場(すばらしい競技場デス)を出発し、市街地を抜け約5Kで海岸線へ出る。日本海を右手に見ながら通称:日本海夕日ロードを一路西へ約15K突き進む。20Kすぎで折り返し同じコースをひたすら東へ戻ってゴール。ホボ平坦で荒川市民マラソンと同じ仕組みである。
 
スタートの号砲1分前、急に雨足が強くなる。ひえ〜!寒イ〜!皆さんずぶぬれ状態。「も〜新潟には来ね〜ぞ!」なんていう怒号も聞こえる中「ドカーン!」と号砲。風は強いが市街地なので廻っていて、いろんな方向から襲ってくる感じだ。
 海岸線へ出た。ひえ〜!!!正面から風が、雨が・・・。今年の荒川ほどの突風ではないがかなり激しい。あ〜あ・・・折り返しまで約15K風との戦いか〜。キロ4:30〜4:40で押していこうと思っていたが前半はTIME度外視。体力温存作戦開始〜!折り返せば後はず〜と追い風。我慢、我慢、我慢の走りとなる。きっと晴れていたら右に美しい穏やかな日本海が望め、気持ちの良いコースであろう。今日は海も荒れ狂っており今にも波が襲い掛かってきそうな感じである。
 折り返し到着〜!ここで林の中へ。お決まりの小用をゆっくり足してコース復帰。よ〜し!こっからはいくぜ!!!スピードを上げ次々に先行するランナーをパスしてゆく。前半頑張りすぎた者は一気にペースダウンしてゆく。無理もない・・・。
このまま最後までいけるかと思ったが、30Kぐらいから今まで良い子でいてくれた右のハムストリング君が騒ぎ出す。ちっ!たいして追い込んだ走りをしているわけでもないのに〜。腰からピリピリしびれも出てきてしまった。
  35Kで完全に足に来た。弱い、情けな〜。
その後、女子4〜5位の選手と勝手にバトルを挑み、何とか大崩れを防いでゴ〜ル。 今年はサブスリーなど夢のまた夢。 いやはや疲れたレースとなりました。

 「くそ〜やってられね〜、早く酒だ〜!」って感じで、とっとと会場を後にし、新潟伊勢丹の食料品売り場へ。特選弁当、ビール1リットル、特選の日本酒を買い(大好きなイカの沖付けも買ってしまった)、一路新幹線で越後湯沢へ。
 ゆ〜くり一風呂浴びて(ジャグジー温泉は気持ちよかった)大宮へ向かう。大宮で労務士の仲間を集めていたので大酒飲んで歌うたって本日は終了。 ふらふらになりながら深夜帰宅・・・。

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7.つくばマラソン(茨城県) 11月26日(日)

    フルマラソン 記録 3:15:26   893位/7878人中
                                                   
天候:曇り 気温:12.6℃ ホボ無風 最高のコンディション

ラップ&スプリット

5K 20:57 20:57
10K 21:54 42:51
15K 22:05 1:04:56
20K 22:41 1:27:37 (中間点 1:31:57)
25K 21:46 1:49:23
30K 22:29 2:11:52
35K 24:12 2:36:04
40K 27:37 3:03:41
42.195K 14:45 3:15:26

 完 走 記

エピローグ
 新潟以来、たいした練習もせず、かつ毎日ビールを飲むなど、不摂生がたたり、体重は68Kになってしまった。通常より4K増、ベストより6K増の最も重い体重での出場である。こんなんじゃ、ど〜なるかわかんね〜な〜って感じ。今回は、私の尊敬する魂の針灸師、田中タケ先生がサブスリーに挑むレース。その応援が最大目的である。なんとか達成してもらいたい。本当はサブスリーのペースで走り、30Kくらいまで引っ張ってあげたいところだが・・・。今回は・・・。つくばは2年ぶり。つくばエクスプレスができ便利になったため、1万人を超えるBIG大会となったようだ。今回からコース変更が行われ、折り返しのコースとなった。より走りやすいコースになった気がする。

実況中継
 レナウンアスリートクラブより、N角、S田、M原の3氏も参加。皆でスタート地点へゴー。タケ先生と最前列へ向かう。かなり前方に入り込むことができた。号砲一発!スタート!
タケ先生のあとにくっついてゆく。今日はキロ4:20〜25のぺースで走り、3時間10分切りが目標。はっ早い!苦しい!おそらく4:05〜10のペースだと思うが、付いていくのがかなりしんどい。3キロぐらいで付いていくことができなくなった。「タケさん頑張ってくれ〜!」心に中で応援しながら、その姿が徐々に見えなくなっていった。
 5K 20:57 明らかにオーバーペースと身体が言っている。目標のペースに落とし黙々と走る。10K〜15K〜20KとONペースに乗り快調!10分は切れるかな〜という感じがする。
 折り返しが近づき、先頭のランナーがすれ違って行った。さてタケ先生はどうだろうか!気になる!気になる!見落とさないように必死である。おおっ!来た!来た!「ガンバ!」と声をかけ、腕を振ってすれ違う。良いペースだ!きっとハーフを1:27〜28分台で通過している感じだ。さすが仕掛けている。頑張ってほしいものだ。
 25Kまでは快調そのもの。「やっぱ俺って地力があるんだな〜・・・」なんてうぬぼれながら走る。3時間6〜7分でゴールできると予測した。ところがだ・・・。
 30K手前から急に苦しくなる。ハレレ・・・。通過後さらに苦しい。バネも急激になくなりスピードが保てない。そう、足に来てしまった。遅くなると足まで痛くなる。また右のハムストリングだ。もうキロ5分くらいのペースに落ちてきている。
 35Kスギのエイド。ここでホボレースは終わった。エイドで遂にストップ。歩きながらドリンクをゆっくり飲み、バナナを2本食う。とぼとぼとまた走り始める。あとはキロ6分近いペースで身体をゴールまで運んだだけ。長〜いラスト7キロになってしまった。「マラソンは練習を裏切らない」「30キロからがマラソン」。フルマラソン31回目にしてまたマラソンの真髄が身にしみたレースだった。

プロローグ
 田中タケ先生は、ど〜なっただろうか・・・。残念ながら3:02:26.距離にして約550M届かなかった。どうやら残り3Kくらいで足が攣ってしまったらしい。自分も経験済みだが、サブスリーギリギリのタイムでの最後の5Kは地獄である。達成欲のみの精神力で動かない足をひたすら動かす。あまりにもしんどい。しかも攣ってしまうとは・・・。さぞ、くやしくてつらかったに違いない。しかし、このレースは必ず次につながる。もう実力はサブスリーである。今シーズン中、是非決めてほしいと思う。そして感涙の涙を流してほしい。それほどサブスリーは強烈に達成感のある素晴しい自己記録、そしてランナーにとってはダイヤモンドより価値あるものだから・・・。
レース後、土浦でワイワイガヤガヤ皆と飲んで帰宅。俺も練習しなくちゃ〜・・・。

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