走る 魂の社労士 ユキチの 快 速 登 山 ウルトラ・スーパークロスカントリー

2009 中央アルプス  木曽高原〜木曽駒〜宝剣〜空木〜駒ヶ根高原

2009の快速登山。ターゲットを急遽中央アルプスに変更!

お盆休みの「快速登山」は南アルプス南部全山(悪沢岳〜赤石岳〜聖岳〜光岳)縦走を計画していた。しかし、天候が悪く待機の日々。さらに不運にも出発日の朝に静岡で震度6強の地震が発生。新幹線等の交通機関が麻痺し計画はパー・・・。

このままでは引き下がれん・・・。そうだ!中央アルプスに行こう!

ということで、本来であれば南アルプスを踏破した後に実施を計画していた中央アルプスに行くことに急遽変更した。中央アルプスは初めてである。ロープウエイの架かっている山は無視してきたからである。もちろんロープウエイは使わず、麓から山の大きさを味わいながら登るのだ。しかしてその計画は・・・

前泊日帰りで一気に中央アルプスを終わらす!

ターゲットは木曽駒ケ岳(2959m)、空木岳(2864m)2つの百名山。この2つの名峰を、木曽側の上松Aコースから一気に標高約2000mを駆け上がり木曽駒ケ岳へ。さらに宝剣岳を越えて主稜線を空木(ウツギ)岳まで縦走、さらに長大な池山尾根を駒ヶ根のバスセンターへ下る。標準登山時間21時間35分の長丁場!これをナント、前泊日帰りで終わらせるのだ!

これはハッキリ言ってきびしい・・・。しかしチャレンジあるのみ!登山口である木曽谷の上松駅(木曽福島駅の次)へ向け急遽立川駅から特急あずさ13号に飛び乗ったのでありました。

果たしてどうなりましたことやら・・・。

■ 前日 8月11日 プロローグ

1
 立川から特急あずさに飛び乗り塩尻で下車。
 塩尻駅始発の木曽福島行きの普通列車に乗車。初めて名古屋方面の中央本線に乗った。
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 約50分で木曽福島駅に到着。
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 中仙道の雰囲気が漂う歴史を感じる駅舎であった・・・。
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 上松駅は次の駅なのだが、電車で行くにはここで2時間近く待たねばならない。そこでここからは上松にバスで行くことにした。ちょうど接続が良い便を必死にネットで探しておいたのである。

 ここがそのバス停・・・。
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 上松市街に到着。天気は良い。こんなことなら昨日から入っておけばよかった・・・。
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 本日の宿:アルプス山荘に行くにはバスはなくタクシーしかない。案内版によると距離は5.6Kとなっている。しかし地図で見るとどうみても3.5kくらい。ウオーミングアップを兼ねて歩いてゆくことにした。
 ここは駅から500mのところ。立派な道標が立っていた・・・。
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 駅からは延々と続く登りロード。いよいよ山が見えてきた・・・。
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 さらに登ってゆくと木曽駒ケ岳へと突き上げる思われる尾根が雲間に見えてきた。アルプスの雰囲気が濃くなってくる。
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 木曽駒は古くから信仰の山。道端にこのような祠がある・・・。
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 約1時間、ようやくアルプス山荘が見えてきた。ここは標高1070m。駅から約300m近く登ってきたと思われる。
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 到着!看板に「山の湯」とかかれているようにお風呂がある。山小屋とは違い、まあロッジといったところ。
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 山と渓谷のコラムによれば、この上松Aコースというのはスタート地点からの登山道が非常に分かりにくいと書いてあった。チャックイン後ルートを確認に出発!

 いきなり「熊 出没注意」・・・である。(山荘の主人によればこの付近はだいぶいるらしい。)
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 やはり・・・。ここが本来の登山道の入り口であるが、大規模な治山工事のためシャツトアウト!迂回路がいいかげんな地図で示されていた。

 明日は早朝3時台に出発するので真っ暗闇。出だしでルートが分からず停滞しては話にならないので迂回ルートを登山道まで行ってみることにした。
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 林道を登ってゆく・・・。ものすごく遠回りだが迷うことはなさそうである。
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 北俣沢を渡る赤い橋がやっと見えてきた・・・。
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 橋の上から北股沢を俯瞰する。本来の登山道はこの川原の中に通っていたのであろう。
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 見上げればダムの彼方に明日登ってゆく尾根が木曽駒山頂へと続き、雲間に消えてゆくのが見える。
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 赤い橋を渡るとゲートが・・・。ここをくぐってゆくのだ。
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 今度はしばらく下り。するとやっと敬神の滝小屋に到着した。
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 ここが登山道の入り口である。この小屋に泊まる人たちがバーベキューを楽しんでいた
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 さらに進み入り口を確認。なにしろ明日は真っ暗闇の中をここまで来るのでしっかりルートを確認しないと不安である。

 地図のルートとはズイブン遠回りのルートである。アルプス山荘からここまでの距離はナント5k近い。普通に歩いたら1時間強かかる・・・。
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 ルート確認に往復10k近く歩いてしまった。

 腹減った〜!お風呂をいただき夕食!おいしい夕食をメイッパイいただきました。
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 これは山荘のご主人が狩をして捕った「イノシシ」のお肉。甘くて臭みもなくおいしいお肉でした。魚もご主人が釣ったもの。とにかく食材が新鮮でたいへんすばらしい夕食でした。

 たらふく食べさせていただいた後、19時30分には床に就いたのでありました。

■ 第1日目 8月12日
アルプス山荘(上松Aコース)〜木曽駒ケ岳〜宝剣岳〜檜尾岳〜熊沢岳〜木曽殿山荘(前進中止・計画失敗)

1日目地図

▼ 記録

アルプス山荘
→32:13→
敬神の滝
32:13
→1:22:57→
金懸小屋(五合)
1:55:11
→57:57→
7合目
2:53:08
(休憩13:31)7合目
3:06:39
→33:00→
8合目
3:39:39
→45:16→
玉ノ窪山荘(9合)
4:24:55
→27:37→
木曽駒ケ岳(休憩21:07)木曽駒ケ岳
4:52:32          5:13:39
→27:11→
宝剣山荘(休憩8:01)宝剣山荘
5:40:50        5:48:51
→36:29→
遭難の碑
6:25:20
→1:49:20→
檜尾岳(休憩10:25)檜尾岳
8:14:40       8:25:05
→1:01:32→
熊沢岳
9:26:37
→1:10:58→
東川岳
10:37:35
→17:09→
木曽殿山荘(前進中止:泊)
10:54:44

昭文社:山と高原地図 標準コースタイム:15:00:00  標準タイムの73%で完踏

 

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 午前3時30分山荘を出発。満天の星と月が輝いていた。

 なにしろ標準登山時間が21時間半のコース。65%でこなしても約14時間強かかるので暗闇をついてスタートしないと完踏はできない。
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 ライトを照らし、鈴を鳴らしクマの恐怖に打ち勝ち、真っ暗闇の中を進む。

 昨日確認したルートをたどり無事に敬神の滝に到達。登山道に入り誰もいない深く暗い登山道を登ると3合目。
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 さらにモクモクと登り、4時半を回ると微かに明るくなってくる。

 すると4合目・・・。
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 5時を回るともう大分明るくなり、ライトはいらなくなる。開けたところから視界が得られ、御嶽山が雲間に見えた。良い天気だ!
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 前方が開けてきた・・・。
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 金懸小屋(無人小屋)に到着!ここが5合目である。1:55:11で到達。標準タイムの58%で到達したのでマアマアの入りである。
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 小屋の前からは朝日に輝く御嶽山(3067m)が見えた。雲海に浮かぶ堂々たる山容であった。
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 小屋を出るとスグに水場があった。ここはコンコンと水が出ていた。金懸小屋では水は豊富。ここは自炊するには格好な小屋である。
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 登山道の整備も素晴らしい・・・。
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 胸突き八丁 なんかアッというまに終わった・・・。
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 らくだの背 道標は本当にしっかりしている。そんなに人が入るところではないのに感心である。
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 らくだの背は、その名のとおりの登りであった。
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 すると6合目到達・・・。
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 シラビソの森の中を登ってゆく。まだ深い森の中だが爽快な登山道である。非常に登りやすいし、下りも楽であろう・・・。
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 右手が開け、三ノ沢岳(2846m)の堂々たる山容が出現した。左に続く尾根は宝剣岳まで延びている。
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 天の岩戸に到達。すごい岩だった・・・。
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 天の岩戸のスグ上が7合目。2:53:08で到達した。
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 ここからも御嶽山の勇姿。乗鞍岳が見えないのが残念・・・。
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 ここで朝食とする。アルプス山荘さんで作っていただいた弁当。大きなおにぎり(梅入り)3個。から揚げ、ししゃも、おしんこ付。ありがとうございます!
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 さらに登り8合目。
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 驚くのはまだ森林限界を越えないコト。どうみても標高2500mは越えていると思うのだが、まだこのような森の中である。
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 おおっ!やっと視界が開けてきた!

 駒心霊神の石碑のところからいよいよ森林限界が終わりそうである。
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 遂に森林限界を超え稜線に飛び出した!

 右奥が木曽駒ケ岳本峰だと思われる・・・。
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 左を見ると御嶽のとなりに乗鞍が初めて見えた!前の尾根には上松Bコースの登山道がついている。ともに木曽駒へのダイレクト・ルートである。
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 8合目から9合目までのルートは2つある。木曽前岳(2826m)を越えてゆくルートと、登らず右の山腹を巻くコース。

 当然巻き道を選択。右サイドは切れ落ちたナカナカ迫力のあるルートである。
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 巻き道沿いにはダケカンバが群生している・・・。
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 大きく回りこんでゆくと、最後は稜線に向けての急登となる。
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 急登から登ってきた方面を俯瞰する。

 右のピークが8合目。そこからここまで手前の山腹を巻いてきたワケダ。
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 急登をこなすとそこに「すずり石」なる岩があった。この岩を回り込むと・・・。
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 ついに木曽駒ケ岳(2959m)本峰が現れた!
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 玉ノ窪山荘(9合目)に到達!あとは本峰山頂への登りを残すのみ。
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 山頂へと続く最後の登りを行く・・・。
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 さすが信仰の山。ルートの脇にこのような祠が・・・。
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 最後の登りから木曽前岳(2826m)を振り返る・・・。
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 宝剣岳(2931m)も雲間から姿を現した・・・。
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 木曽駒ケ岳(2956m)山頂到着! 4:52:32、標準時間の65%での到達であった。
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 頂上の本祠。 立派である。
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 標高2956mの頂に立つ!
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 こらから縦走する中央アルプス主縦走路をバックに・・・。
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 山頂部は快晴!360度の展望が広がっていた。
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 北アルプスの大パノラマ。穂高連峰から白馬までクリアーに見える。
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 八ヶ岳連峰の大パノラマ。蓼科山から編笠山までクリアーに見える。
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 南アルプス北部の大パノラマ。甲斐駒から塩見岳までクリアーに見える。
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 これから挑む宝剣岳(2931m)から続く縦走路。右奥のピークは目指す空木岳(2864m)。
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 山頂より御嶽山(3067m)を望む。下に見える小屋は頂上木曽小屋。
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 山頂を下った木曽中岳(2925m)との間の鞍部に駒ケ岳頂上山荘がある。ここにはキャンプ指定地がある。まったく雪渓がないので水はどう補給するのであろうか・・・。
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 中岳直下から木曽駒ケ岳を振り返る。
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 中岳の下りからの宝剣岳(2931m)。奥に見えるのは空木岳、その奥に南駒ケ岳が見える。鞍部にあるのは宝剣山荘。
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 宝剣山荘に到着。
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 宝剣山荘より宝剣岳と天狗岩を望む。

←画像の上にマウスポインターを乗せると画像が切り替わります。
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 宝剣岳への登りから千畳敷を俯瞰する。富士がきれいに見える!

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 宝剣岳への急峻な登山道。
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 高度感のある登りが続く・・・。
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 難所の連続・・・。
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 落ちたら終わり・・・
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 宝剣岳山頂(2931m)。この岩の上が本当のサミットではある。しかし岩がつるつるで手がかりがなく危険。なので、この辺でやめておいた(笑)。
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 山頂より千畳敷を俯瞰する。
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 山頂よりこれから縦走する主稜線を俯瞰する。

↑画像の上にマウスポインターを乗せると画像が切り替わります。
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 右手には登ってきた上松Aコースの尾根が、5合目(一番下のピーク)から8合目(一番右上のピーク)までハッキリ見える。
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 宝剣岳を通過し振り返る。難所は終わった・・・。
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 遭難の碑に到達。
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 ここは三ツ沢岳(2846m)への分岐がある。
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 左手の眼下には駒ヶ根の街が広がっている・・・。
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 極楽平からはランには最高の雲上のトレイルであった。
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 濁沢大峰へと続く気持ちの良い稜線。空木岳が徐々に近づいてくる・・・。
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 ハイ松が山腹を覆いつくしている。
90
 イワギキョウが咲いていた・・・。
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 濁沢大峰からの下りのトレイルを飛ばす。思ったよりUP・DOWNがある。
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 ふたたびハイ松帯の中のトレイルを進む。
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 檜尾岳(2728m)が近づくと、いきなり岩の露出した痩せ尾根が続きスピードが上がらない。
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 午前11時スギ、急に雲が出てきた。木曽谷側から雲が吹き上がってくる。
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 檜尾岳への登り。最低コルから約200mの高度を稼がねばならない。この後、ガスがかかり雲の中に取り込まれ視界がなくなった。
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 檜尾岳(2728m)山頂。まったく視界なし。
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 大滝山(2708m)へのトレイル。ガスがきれて目前に現れた。この後、ガスが切れるコトはなかった。
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 稜線上にハクサンイチゲが咲いていた・・・。
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 熊沢岳への稜線は頂上に近づくと大きな岩が出てくる。ますますスピードがあがらない。木曽谷から吹き上げる風に打たれ、かなりバテテきて苦しい展開である。
100
 熊沢岳(2778m)山頂。雲の中である。檜尾岳からここまで1:01:32かかる。これは標準登山時間と変わらない。ガクッと来る・・・。
101
 風で体温を奪われ遂に雨具を着用。東川岳(2671m)山頂にヘロヘロで到着。熊沢岳からここまでも1:10:58かかり標準時間に近いタイム。まいった・・・。
102
 東川岳から空木岳の最低コルまでの高度差約200mの豪快な下り。その最低コルに木曽殿山荘がある。ガスに覆われていなければ、眼前に空木岳の勇姿がド〜ンと展開するハズなのだが残念・・・。
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 最低コルまで駆け下るとガスの中から木曽殿山荘が現れた。

 まいった・・・。遭難の碑からここまでの縦走路にかかった時間は4:19:24。これは標準時間の78%。いままでの快速登山では考えられない遅さであった。
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 前進中止!

 ここまで既に10:54:44が経過。残りコースの標準時間は6:35:00もある。このスピードでは夜に突入し、体力も限界で危ない。残念だがここで泊まろう。
105
 木曽殿山荘は予約制であった。叱られながらも泊めてもらうことに(苦笑)・・・。荷物を置き、水場(義仲の力水)まで行って身体を拭きサッパリした後、ご褒美のビール。前泊日帰りの野望はならなかったが頑張ったゾ!
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 5時から夕食。宿泊者が食堂に集まる。
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 夕食は「おでん」がメインであった。この小屋は水の配給は宿泊者でも有料。近くの水場(往復16分)まで各自汲みに行くのが基本。つまり大変貴重な食事をいただいたワケである。
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 2Fが寝床。布団がところ狭しと並べられた。さすがに込んでいてギッシリである。
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 食事後、外に出てみると少し雲が切れてきた・・・。
110
 西の空には夕焼けが・・・。明日の天気はどうか・・・。

←画像の上にマウスポインターを乗せると画像が切り替わります。

 

■ 第2日目 8月13日 木曽殿山荘〜空木岳〜ヨナ沢の頭〜池山小屋〜駒ヶ根菅ノ台バスセンター

2日目地図

▼ 記録

木曽殿山荘
→55:25→
空木岳
55:25
→42:14→
分岐
1:37:39
→41:08→
ヨナ沢の頭
2:18:47
→1:02:05→
池山分岐
3:20:52
→37:03→
林道分岐
3:57:55
→35:34→
菅ノ台バスセンター
4:33:29

昭文社:山と高原地図 標準コースタイム:6:35:00  標準タイムの69%で完踏

 

111
 翌朝、山荘はこの通り今だに深いガスの中。ガックシ・・・。
112
 午前5時15分、出発!
113
 この最低コルから空木山頂までは高度約400mを稼ぐ縦走路で一番の急登。しかしその急峻な登山道はまったく見えない。
114
 最初はハイ松帯の中の急登。

 木曽谷から吹き上げる風がひどい。昨日の倍以上、風速10m以上は軽くありそうで体がフラつくほどである。天候がよければ南駒ケ岳をピストンする計画であったがコレは無理だ。登頂後、即、下山決定!
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 ハイ松帯を抜けると急峻な岩稜帯を登る。このあたりは吹き上げる風をモロに受ける・・・。
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 第1ピークに到達。ここからはルンゼ状の岩場や痩せ尾根のトラバースをこなしながら高度を上げる。
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 痩せ尾根なので、このようにポッカリと切れ落ちているところの連続である。
118
 難所の連続。この連続する一枚岩の直登は、岩が水滴で濡れておりすべり易くカナリ神経を使った。
119
 大きな石の上を乗り越えながら進むと・・・
120
 空木岳(2864m)山頂!風の吹き荒れる中、根性の登頂であった。
121
 視界0。さっさと下山することにした。道標にて方角を確認し、池山尾根方面へ下る。
122
 下り始めてスグに駒峰ヒュッテが現れた。ここも避難小屋である。

 ここで空木平へは下りず、尾根沿いに下りるコースを選択した。そのほうが早いのである。
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 そのルートには、このように駒峰ヒュッテのデッキを通過して入ってゆく。
124
 山頂から尾根沿いに東側に降りていっているので、風はかなり弱くなった。

 快調に駆け下る・・・。
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 これが駒石と思われる。軽く走りながら駆け下っているのに、ヒュッテからここまでのタイムは標準時間とかわらない。これはやはりコースタイムが辛いというか、短すぎるのではないのだろうか・・・。
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 1時間弱も下ると森林限界を通過、森の中に入る。もう風は関係ない。
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 キスゲの咲くお花畑。
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 こちらもにもお花畑が・・・。規模は小さいが登山道沿いに点在していた。
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 池山尾根は全長10kを越える長大な尾根。中盤はこのように右サイドが切れ落ちた山腹をトラバース気味にガンガン下ってゆく。登山道の整備は素晴らしい!
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 大地獄の難所。このあたりは非常に痩せ尾根で、右サイドが深く切れ落ちている。 滑落したら谷底まで叩き落とされ自力で脱出することは不可能だ。
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 さらに下ると日が照ってきた!下は晴れているのだろうか?
132
 美しいシラビソの森の中を抜けてゆく・・・。
133
 池山小屋付近の分岐に到達。これでルートの3分の2は終わった。
134
 素晴らしい水場があった。美味しい水をガブ飲みした。
135
 林道の入り口まで来た。ここまで車で入ることができるところだ。もう少し!
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 駒ヶ根高原スキー場の脇を下ってゆく。このスキー場の下がゴールのようなもんである。もうここは強烈なスピードで駆け下る。
137
 登山道入り口に到達。ここから車道に出る。もうすぐゴールだ!
138
 ゴ〜〜ル!木曽殿山荘から4:33:29で駒ヶ根高原、菅ノ台バスセンターに到着!空木岳山頂からの高度差2004mの大下降が終了した。
139
 振りかえると、薄日は差しているものの山は雲で覆われていた。

 本日も飛ばしたワリにはタイムがでない。昭文社の中央アルプスの標準のコースタイム設定は、場所によりチト短かすぎるのではないかと思う。
140
 さっ!温泉だ〜!

 ゴール地点からスグ近くの「早太郎温泉 こまくさの湯」に早速向かう。これはかなり立派な施設である。
141
 ナカナカの露天風呂でありました。満足!満足!
142
 入浴後、ご褒美のビール!冷えたスーパードライのおいしかったコト!

 木曽駒ケ岳は、ロープウェイにより多くのハイカーが訪れるため「山屋」にとって存在感は小さいが、山としては非常に大きな堂々とした山であった。むしろ素晴らしい山は空木岳。この山の奥深さには特筆するものがある。登頂するには非常に遠い山であることが実感できた。天候の良い時、再チャレンジしたい。
                       終わり
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