走る 魂の社労士 ユキチの 快 速 登 山 ウルトラ・スーパークロスカントリー

2008 北アルプス
猿倉〜大雪渓〜白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳〜五輪尾根〜蓮華温泉ロッジ〜白馬大池
〜白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜不帰嶮〜唐松岳〜八方尾根〜八方山荘

■8月12日(火) 蓮華温泉ロッジ〜白馬大池〜小蓮華山〜白馬岳(2932m)〜白馬鑓ヶ岳(2903m)
  〜不帰ノ嶮〜唐松岳〜八方尾根〜八方山荘

蓮華温泉ロッジ〜白馬大池〜小蓮華山〜白馬岳(2932m)〜白馬鑓ヶ岳(2903m)〜不帰ノ嶮〜唐松岳〜八方尾根〜八方山荘 Map

記 録

蓮華温泉ロッジ
[スタート]
⇒1:11:35⇒ 天狗ノ庭
1:11:35
休憩10:31 天狗ノ庭
1:22:06
⇒41:25⇒ 白馬大池
2:03:31
休憩19:01 白馬大池
2:22:32
⇒1:00:41⇒

小蓮華山
3:23:13
⇒29:18⇒ 三国境
3:52:31
⇒28:00⇒ 白馬岳
4:20:31
⇒21:15⇒ 白馬岳頂上宿舎
4:41:46
休憩11:20 白馬岳頂上宿舎
4:53:06
⇒42:43⇒

杓子岳分岐
5:35:49
⇒40:50⇒ 白馬鑓ヶ岳
6:16:39
⇒33:22⇒ 天狗山荘
6:50:01
休憩15:00 天狗山荘
7:05:01
⇒1:03:03⇒ 不帰最低コル
8:08:04
⇒1:46:00⇒

唐松岳
9:54:04
休憩3:00 唐松岳
9:57:04
⇒10:25⇒ 唐松岳山荘
10:07:29
休憩9:19 唐松岳山荘
10:16:48
⇒57:06⇒ 第3ケルン
11:13:54
⇒25:23⇒

八方山荘
11:39:17[ゴール]

昭文社:山と高原地図 標準コースタイム:17:35:00  標準タイムの66%で完走

 

快速登山20080812_1

 朝3時15分起床。

 強烈に緊張し気が入っているので筋肉痛など微塵もない。気と心が肉体を支えている。入念にストレッチを行い、真っ暗闇の中3時50分ロッジ前を出発する。

快速登山20080812_2

 今日もロングトレイルである。

 マズは天狗の庭までの高度約600mの急登をこなす。真っ暗闇の樹林帯の中、ライト片手に登ってゆくとだんだん夜が明けてきた。

快速登山20080812_3

 右手に昨日終盤、あまりの長さに苦しんだ五輪山(2261m)からの尾根が見える。

快速登山20080812_4

 明るくなった頃、目の前に雪倉岳がど〜んと現れた。

快速登山20080812_5

 天狗の庭に到達。

 5時を回っているので日の出の時刻は過ぎている。空が赤く染まっている。

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 ここは展望の開けるところ。ちょうど山に朝日が当たりだしたところであった。

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 小蓮華山から雪倉岳の稜線に朝日が差し込んだ。

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 今日1番で登る小蓮華山(2769m)に朝日が当たっている。

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 昨日は全容を見せてくれなかった雪倉岳(2611m)も、朝日に赤く染まり鎮座している。

快速登山20080812_10

 天狗の庭から上は、ガケカンバの森などを抜けてゆくアルプスらしい快適な登り。

 高度で約300m稼げは白馬大池。もうすぐ森林限界を越える。

快速登山20080812_11

 快調に飛ばして登ると、小蓮華山へ続く雷鳥坂と白馬大池が見えてきた。

快速登山20080812_12

 白馬大池のテントサイト。

 開放感溢れる素晴らしいテン場である。

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 雪渓から流れ出た水が湖に注ぎ込み、透明感溢れる水を湛える白馬大池。美しい池だ・・・。

快速登山20080812_14

 標高2379mにある北アルプスで2番目に大きい池。火山活動により堰き止められてできた火山性の湖である。魚類はいないが、クロサンショウウオが多数生息しているという。

 

快速登山20080812_15

 湖畔には赤い色がとても印象的な白馬大池山荘がある。

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 蓮華温泉から2:03:31で到達。疲れているワリにはマズマズの入りか・・・。

快速登山20080812_17

 ここで大休止、朝食とした。

 これが蓮華温泉ロッジで作ってもらったお弁当です。

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 白馬大池を出発し、小蓮華山を目指す。

 マズは雷鳥坂を船越の頭といわれる前方のピークへ登ってゆく。

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 ハイマツ帯の中を登ってゆく。

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 白馬大池をふりかえる。

快速登山20080812_21

 船越の頭を越え、後はなだらかな尾根を登ってゆく。

快速登山20080812_22

 尾根に出ると白馬岳、後立山連峰がクリアーに見える。今日の最終目的地の唐松岳、そして下山する八方尾根もはっきり見える。

★画像の上にマウスを置くと画像が替わります。

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 小蓮華山頂上直下の登り。

 1番奥のピークがサミットだ。

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 小蓮華山(2769m)山頂到達。

 ピークは崩落の危険があるということでロープが張ってあり、入れないようにしてあった。

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 山頂より雪倉岳、朝日岳を望む。日本海の上に非常に美しいスカイラインが出ている。

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 白馬大池の彼方には、雨飾山(1963m)左のとんがったピーク、火打山(2462m)右のとんがったピーク、そして右奥に妙高が見える。

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 三国境への下りより白馬三山を望む。

快速登山20080812_28

 大迫力の白馬岳

快速登山20080812_29

 白馬岳までの快適な尾根を進む。

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 あの斜面をトラバース気味に登ると三国境だ。左端にサミットも見える。

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 三国境に到達。大〜きくループして約22時間ぶりに戻ってきた。ここから白馬岳頂上宿舎までは昨日通過してきたルートである。

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 三国境より鉢ヶ岳、雪倉岳、朝日岳を望む。スカイライン・シリーズ第2弾である。

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 登りきり、頂上の肩に出た。すぐそこが山頂である。

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 旭岳の頭上にも美しいスカイライン。

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 白馬岳(2932m)山頂。本登山で2回目の登頂である。蓮華温泉より4:20:31も要してしまった。タイムはまったく伸びず苦しい展開ではある。

 今回の快速登山は白馬岳にこだわった。その結果である。こういうのってのはナカナカないよな〜・・・。

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 頂上にはこのような立派な展望指示盤が設置されている。

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 今日はスカイラインが素晴らしいので、バックにスカイラインを入れて撮ってもらった。

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 今日はコンディションが良く雲もない。剣も昨日よりクリアーに見える。3日前デジカメが壊れ行動を断念した剣御前小屋も見える。本当はあそこから剣沢を下りここに到達するハズであった。

★画像の上にマウスを置くと画像が替わります。

快速登山20080812_39

 白馬三山方面には鹿島槍ヶ岳の双耳峰が鮮やかに見える。遠方には槍・穂高連峰まで見通すことができる。

★画像の上にマウスを置くと画像が替わります。

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 山頂の脇にはイワギキョウが風に揺れていた。さすが白馬・・・。

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 山頂を離れ、白馬岳頂上宿舎へと下る。休憩と水の補給を行うのだ。

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 雪渓から十分に水を補給。菓子パンを胃袋に放り込み元気を回復し出発する。

 稜線に復帰。白馬三山を越え唐松岳へのロングトレイルにチャレンジだ。

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 小屋の裏はテントサイトになっている。テン場の上の尾根を進んでゆく。

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 マズは手前のピーク杓子岳(2812m)を目指す。奥のピークが白馬鑓(ヤリ)ヶ岳(2903m)である。白馬岳とあわせて白馬三山と呼ばれている。

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 ふりかえれば白馬岳の雄姿。

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 杓子岳への最低鞍部まで駆け下って行く。

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 最低鞍部より大雪渓を見下ろす。今、午前9時スギ。多くの登山者が取り付いている。

★画像の上にマウスを置くと画像が替わります。

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 杓子岳への登り返し。

 暑くなってきてカナリバテテきた。スピードがあがらず苦戦である。なんとしても唐松まで行かねば・・・。

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 時間がないので杓子岳のピークハントは諦めた。

 山腹をトラバースする気持ちの良いトレイルを選択し、ここは走る!

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 トラバースを終えると、今度は鑓ヶ岳への登りが立ちふさがる。

 あの最低鞍部より山頂まで高度約200mを稼がねばナラナイ。

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 鑓ヶ岳への登りより杓子岳をふりかえる。トラバースのトレイルラインが印象的だ。

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 山頂への肩にでた。山頂はもうスグだ。

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 白馬鑓ヶ岳(2903m)山頂到達。

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 山頂から白馬岳方面、踏み越えてきたルートを俯瞰する。

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 早々に山頂を後にし砂礫のトレイルを駆け下る。

 目指すは最後のピーク唐松岳。
バテテ苦しいが、頑張るんだ!

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 山頂をふりかえる。なんとこちら側は砂の山だ・・・。

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 駆け下っていくとガスが上がり、天狗山荘へと続く尾根が見えてきた。

 飛ばすんだ!

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 最低鞍部に鑓温泉と天狗方面との分岐がある。ここから観る鑓ヶ岳はナカナカ圧巻である。

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 天狗山荘が見えてきた。ここから天狗尾根が南に伸びている。

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 ここはゴールまでの最後の水場。小屋の前にある。

 暑くて暑くて仕方ない。またしても冷たいおいしい水をガブ飲みする。これがバテを増進するのだがもう考えていられない。だってあまりにもうまい!から。

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 空には紺碧の空が広がる。

 いよいよ今回のコースで最大の難路「不帰ノ嶮」へ突入である。菓子パンを食い、目いっぱい水を飲みだめし、気合を入れなおし小屋を出た。

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 天狗尾根を飛ばす。正面奥に昨年登った五竜岳(2814m)。さらにその奥に鹿島槍ヶ岳(2889m)が近づいてきた。目指す唐松岳(2696m)は左端のピークである。

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 飛ばせ!飛ばせ!

 もう、身体に鞭打って走る。頑張らないと下山してから温泉に入る時間がなくなるゾ〜!

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 おおっ!やっと天狗の大下りの始まる小ピークが見えてきた。

 あの向こうはバッサリ切れ込んでいるのだ。

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 コレが天狗の大下り。最低コルまで高度約300mの急降下である。左手前のピークが不帰嶮1峰。そこから右奥に2峰(北峰)、2峰(南峰)、3峰。3峰の左奥に唐松岳。

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 強烈にガレている急斜面なので撮影はやめ下る。最低コルから大下りをふりかえる。迫力あるガレた危ない急斜面、落石には十分注意したい。

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 最低コルから不帰沢を覗いてみた。まさに人を寄せつけない幽谷の谷が広がっていた・・・。

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 不帰嶮1峰より天狗の大下りをふりかえる。いや〜凄い下りだ・・・。

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 そして最大の難所はこの不帰嶮2峰(北峰)への登攀。高度約200mの岩場の登攀である。サンジャイン60をよじ登る感じ、と表現すると分かりやすいかもしれない。

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 不帰嶮2峰全容。左が北峰、右が南峰(2614m)である。

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 不帰嶮2峰取り付き。最後の気力をふり絞り登攀開始。

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 クサリ、ハシゴの難所の連続。風が無くメチャ暑い。完全にバテテ、岩にしがみつきながら立ち止まり、ハアハア、ゼイゼイと呼吸を整えながらノロノロと登る。

 苦しい〜・・・。

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 北峰直下のクサリ場を越えたところから1峰をふりかえる。

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 北峰山頂から南峰を望む。難所は越えた・・・。

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 南峰に到達するも3峰が立ちふさがる。

 バテテいるので小刻みなUP・DOUNでも苦しい。

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 鞍部への下りでガスが上がり3峰の左に唐松岳のサミットが現れた。3峰を越えれば遂に山頂だ!

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 3峰を越え、唐松岳の頂上直下へ出た!この登山最後の登りだ!
行け〜!

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 唐松岳(2696m)山頂。

 八方尾根から突き上げる秀峰、日本300名山である。

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 やった!初志貫徹!苦しかっただけに感無量・・・。

 唐松岳まででスデに9:54:04経過。もう10時間近く戦い続けている。疲労度は100kマラソンの比ではない。もうヘロヘロだが緊張感からの気で持っている。

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 不帰嶮方面は雲に覆われている。

 バテテいたので本当にしんどい通過であった。

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 山頂から唐松岳頂上山荘が見える。あとはガスで何も見えない。

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 時間がないので早々に山頂を後にし下山開始。唐松岳頂上山荘とテントサイトがクリアーに見えてきた。いい雰囲気の山小屋である。

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 山荘前にて・・・。

 遂に後方に見える唐松岳を越えて到達した。疲れた〜。ここで最後の菓子パンを食べ体力の回復を図る。粒あん入りのマーガリンコッペ。うまかったな〜。水も尽きていたので500mlのペットボトルを300円ナリで購入し、ガブ飲みした。

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 気力回復。あとは八方尾根を白馬に下山するのみ。

 早々に出発する。小屋の裏手に道標があった。もう思い切りガスってきた。いいぞ!これで涼しく下ることができる。

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 ここが八方尾根への入り口だ。

 ココは思い切り駆け下り、コースタイムの半分以下で下ってやるぞ!GO!

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 ガスの中、猛烈なスピードで駆け下るとあっという間に「丸山ケルン」到達。

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 さらに下るとガスが切れてきて、去年駆け下った五竜岳からの遠見尾根、白馬五竜スキー場、飯森の町が見えてきた。下部は晴れているのだ。

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 尾根を左に大きく回りこむと八方池が見えてきた。あそこに第3ケルンがある。

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 八方池接近。ここは始めてである。右の丘の上に見えるのが第3ケルンだろう・・・。

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 第3ケルン到達。唐松山荘から57:06で来た。

 ヘロヘロながら、ここに来てやっとタイムが出た。

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 下ってきた尾根をふりかえる。

 天候が良ければ今日踏み越えてきた不帰嶮が豪快に見えるところだが、その方面はガスで何も見えない・・・。

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 八方池周辺は小公園のようになっている。

 多くのハイカーがここまで登ってくるようで、ここからはぐっと人が増えた。

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 さらに下ると八方ケルンがあった。

 これは本当に大きなケルン。こんな大きなケルンは初めて見た。

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 八方ケルンの下に第2ケルンがある。この下の登山道は一般ハイカー用に非常に良く整備されている。

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 さらに左に回りながら下ると、遂に白馬の町が見えてきた。

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 ああっ・・・、見えてきた。本日のゴール地点、八方池山荘とグラードクワッドの駅が・・・。

快速登山20080812_97

 ゴ〜〜ル!

 11:39:17の激闘が終わった・・・。2日連続11時間以上戦った。今日はスピードも上がらず苦しい1日だった。ナントカここまで来た感じ。

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 あとはリフトとゴンドラに乗るだけ。

 マズはグラートクワット。

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 白馬の町に向かってリフトが降りてゆく。なんて乗り物って、楽ちんなんだ〜!

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 つぎはゴンドラ。アダムとイブ。

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 白馬の町がグングン近づいてくる。

 今回は最初アクシデントがあった。剣沢と黒部川下の廊下の通過、清水尾根からの白馬岳登頂はならなかった。が、初めて大雪渓から白馬岳に登れたし、予定通り雪倉、朝日岳をこなし、さらに白馬三山を越えて唐松岳までピークハントできたので大きな満足感を感じている。

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 下山後、温泉にGO!

 ここはゴンドラの駅から徒歩8分のところにある「白馬八方温泉:第2郷の湯」。

快速登山20080812_103

 いや〜、ナカナカ良い温泉でした。お肌ツルツル。ゆ〜くり温泉に浸かり、白馬駅から帰京の途についたのでありました。

 快速登山、最後までご覧くださいましてありがとうございました。

 今年は山の遭難が多発した年でした。白馬岳大雪渓では、7月に高山病で1人死亡。8月には私が通過した日の前日の10日、落石の直撃で1人死亡。さらに下山してたった一週間後の19日、崩壊による土砂崩れで2人死亡、1人行方不明。大雪渓は5名の尊い命を奪ってしまいました。

 亡くなられた方々には、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。又、登山者の皆さんの今後の山行の無事をお祈りしております。 


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