さて、軽く一杯ラーメンを食べた後は青森駅周辺の散策へ。観光は初めてで、是非とも八甲田丸を見てみたいと思ったのである。青い海公園から海沿いに歩いてゆくと、黄色い船体が港越しに見えてきた。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸。1908年(明治41年)に鉄道連絡船として就航した比羅夫丸という船が青函連絡船歴史の始まり。1988年(昭和63年)まで80年間にわたり、青森港と函館港を結び、ナント1億6千万人の乗客と2億5千万トンの貨物を運うだそうだ。歴代で55隻就航したが、この「八甲田丸」という、23年7ヶ月と現役期間が一番長かった船をほぼ就航当時の状態に係留保存してメモリアルシップにしたそうな・・・。
青森駅から直接、船尾まで荷物を運ぶための引き込み線が今も残っていた。青函連絡船最大の魅力は貨物車両を搭載する「車両甲板」であり、鉄道車両が船を通じて海を渡ることは世界的にも大変珍しい事だったそうだ。私も1981年(大学4年?)の時に、ここから津軽丸という船に乗って函館に行ったことがある。なんとなくその光景がよみがえった。
デッキから青森ベイブリッジ越しに青森港を望む。風が非常に冷たい・・・。
すぐ近くにA−FACTORYという工場と市場が融合した青森の新名所があった。なかなか瀟洒な建物だ。
お~、店内は吹き抜けの広い空間が広がっている。工房では県産のりんごで作るシードルなんかの醸造工程が見学でき、購入もできる。青森県産の素材を使った食が大集合しているって感じだ。料理やスイーツも食べることができる。
いいもん見つけ!青森の名酒「田酒(デンシュ)」の酒粕を使った白あんぱん。田酒は昨年函館の料理屋で初めて飲んだのだが、非常においしくて気に入っていた。買おうと思っていたのだが、蔵が小さくて希少な酒らしい。ほとんど流通していなくて、青森の酒屋にも置いていなかった。やっと見つけたが、純米吟醸(一升)で約8000円とバカ高かったのでとても買えなかった(泣)。
青森駅に向かう途中、りんご箱を使ったモニュメント?があった。バックに青森ベイブリッジとA−FACTORYの三角屋根が見え、なかなか印象的な風景であった・・・。