最後になりました。
「なぜ、走るのか?」というコーナーがありました。
(毎年夏休みに行く大好きな佐渡の海辺にて。原住民となって野生に帰り、流木をかかげる師匠ー笑)
師匠曰く「走ることが楽しい、これだけが生甲斐なんて思うのはやめましょうよ、ね。」「僕は、走って終わりじゃない。むしろ走ってどうするかが大事だと思っています。走ることやレースを通して、自分が何に満足するのがわかった時に「で、どうするの?」と人生から問われるのです」と。
同感です。
私は今、タイムレースからは卒業して100k中心の「超長距離」の世界に入りました。「サブスリー」はもちろん、さらなる高みを目ざし自己実現を追及しましたが結果は失敗。その中で、まさに自分が何に満足するかがわかると「で、どうするの?」なんです。
ランニングは「自己実現」という側面もありますが、今一番嵌っているのはレース中の時間は「自分ひとりと対話できる最高の時間」というところです。100k完走に12~13時間かかるが、自分とず~と真剣に対話しています。「で、どうするの?」って・・・。
ランニングが生活の基盤になるのは良いことですが、メインではありません。自己実現で得た満足を、この後どう世の中で生かしてゆくのか?それが見つかりランニングと相まって豊かな人生が送れたら最高ですね!
最後に一言。読み切って心配になりました。「この本のとおりやったら故障者は皆無になり師匠の鍼灸院に患者が来なくなるじゃないか!」と。それほどにこの本は走ることが大好きなランナーの側に思い切り立って書かれた本。まったくセールス色が皆無。師匠のランナーを愛し、応援する「心意気」が満載の本であると感動しました。
タケ先輩、初出版 万歳!そして素晴らしい本、ありがとう!
(日本海に夕日の沈む佐渡島の浜辺で超美人の奥様と。いいすね~・・・)