入り口正面に建つのは「東繭倉庫」。明治5年(1872)建築、長さ104.4m、幅12.3m、高さ14.8mである。
1Fは事務所・作業場として使用し、2Fに乾燥させた繭を貯蔵したそうです。
建物の構造が素晴らしい!見たこともない「木造レンガ造り」であります。
木材の骨組みの中にレンガを積み並べる工法で建造されています。ホレこのとおり。
キーストーン(要石)には「明治5年」としっかり刻印されております。
西繭倉庫。東と同様2Fを繭の貯蔵庫として使用しました。大きさは東と同じ。
ここで逸話をひとつ。当初、工女募集の通達を出してもなかなか人が集まりませんでした。
それは、人々がフランス人の飲むワインを血と思い込み「富岡製糸場へ入場すると外国人に生き血をとられる」というデマが流れたためだったそうです(笑)。政府はさんざん苦労したそうで、人が集まらず当初7月操業予定でしたが、10月にズレ込むという事態となったそうです。