いや~、やられた。去る3日(土)の行われた「八ヶ岳スーパートレイル」。100kの部に出場しましたが、91k地点の女神湖(第2関門)でタイムオーバーとなり、生涯2度目のDNF(did not finish)を食らいました。その速報をお送りします。
小海線:清里駅まえの広場がスタート会場。山荘からわずか12分で到着、非常に冷え込んで快晴である。100kの部のエントリーは294名(男251、女43)。果敢なチャレンジャーたちが午前8時のスタートを待つ。
うひ~、寒い~・・・。
気温は氷点下2℃。手先が寒くて動かね~(笑)。いってきま~すっ!
スタート直後にいきなり高度約400m稼いで飯盛山(1643m)頂上直下まで登る。背後に南アルプス北部の山並みがクリアーに見える。北岳(3193m)が雪をかぶり白く輝いている。素晴らしい景観だ・・・。
八ヶ岳連峰へ突っ込んでゆくようなトレイル。いいね~、こりゃ~・・・。
な~んてことで飯盛山でけっこう遊んでしまった。10k地点付近から野辺山100kのコースに入るが、ご覧のとおり遊びすぎてほとんどビリ。人がまったくいない(汗)。そりゃ~、そうだろう、いくら450m登って300m下る山越えがあるとはいえ、10kに1:57:34も費やしてしまうとは。この「ナメた入り」が大誤算の始まりであった。
41k付近の松原湖の関門にて。いや~、危なかった・・・。ここを6時間で通過しなければOUTなのだが、わずか3分半前のギリギリ通過となる。関門など気にしたことがなかったし、今回も事前に地図はトレイスしたものの、関門時間は把握もしていなかった。「この俺がひっかかるワケない」と思っていたから。「関門手前であと4分切ったよ~、急げ~っ!」の声がかかりムチャ動揺してしまった、危ね~・・・。関門時間がけっこう厳しいことを知る。
松原湖からは高度約600mを稼ぐ登り。50k通過が7:43:29。ここは標高約1700m、下に小海リエックスリゾートが一望できる。時刻は午後4時に近づき夕やみが近づく気配。非常に寒くなりつつある。残り50kを9時間17分で行けるか・・・。
午後5時を回り、漆黒の闇が忍び寄ってくる。60k手前で闇に包みこまれた。54k付近のエイドで着替えを用意していたが、あまりの寒さに、着替えるどころか全部重ね着した。それでも寒い。防寒対策も甘かった。でも前半遊んだのでマダマダ余裕。このあたりでは完走を信じていた。
60k地点のエイドを9時間30分9秒で通過。回りの選手に第二関門の女神湖の関門時間を聞くと午後10時だという。今、午後5時30分を回ったところなので4時間半ある。女神湖が84k(と思い込んでいた)なので楽勝だ!ここから約300mくだり、今度は約1000m登るコース最高最大の登りに突入!しかも林道である。
70k通過が11時間30分、午後7時30分を回ったところである。あと30kを5時間30分で行けばよい。前半抑えたので余裕あり。女神湖まであと14k、関門時間まであと2時間半だし十分イケル!とここも思っていた。
70k通過後ひたすらガンバリ登り続け、大河原峠(標高2093m)のエイドに到達したときに、「ここは何キロ地点ですか~っ?」と聞いたら、「70kで~す」バカナ!ずいぶん手前に過ぎたぞ!「ついでに女神湖までは?」と聞くと14kという。バカナ!
頭が混乱する・・・。時計を確認すると13時間20分を過ぎたところ。バカナ!70k通過からここまで2時間もかかったのか、それでここが70K?バカナ!今、21時20分、女神湖まであと14kで関門時間まで残り40分・・・。茫然自失・・・。ここで敗退が決まった。
気温はマイナス6度、こんなところでリタイアは嫌だ!ということで14k先という関門というゴールに変わってしまった女神湖にひとり向かった。茫然としながら闇夜をひとり突き進み、最後の下り、白樺高原スキー場の誰一人いないゲレンデを下る。降りればゴールになってしまった女神湖。暗くて湖面は見えない・・・。
不思議だが、大河原峠を出発したらスグ80kがあった。そして女神湖の湖畔に到達すると90k。いったい何が正しい距離なのか分からない。さらに女神湖の湖畔を一周させられて関門だ。もはやゆっくりと歩く。しかし、走らないとスグに寒くなる・・・。
午後11時26分40秒、女神湖関門にゴール。というか失格。生涯2度目のDNFであった。91k(推定)に実に15時間26分40秒かかった。そして関門制限を1時間26分40秒もオーバーしてしまった。まだまだ十分余力かあるので悔しいの一言。なんでこんなことになったのか・・・。反省し、今度は研究して来年リベンジします!
速報では完走者はたった71名(推定)とか。完走率24%というのは凄い数字だ。しかし本当に寒かった・・・。