サントリー白州ディスティラリー VOL.2

ウイスキー工場見学、天然水工場見学、そしてウイスキー&天然水工場見学 と3つのコースがある。連れは「酒」が飲めないし興味がないので、しかたなくウイスキー&天然水工場見学となった(笑)。どのコースも満員である。

さすがサントリー!、構内を走るバスは電気で走るバスを使用している。マズはこのバスに乗り、ウイスキー貯蔵庫に向かう。余談だが、私が内定し入社したレナウンは、入社当時の1982年、自社に宣伝部を有していたのはサントリーとレナウンのみというサントリーと肩を並べる素晴らしい企業であった。その当時はアパレル世界2位の時代をリードする会社だったのだが・・・。

ウイスキー貯蔵庫。もう揮発するウイスキーの匂いで満載。10分もいれば酔っ払いそう(笑)。ウィスキーを樽に入れ熟成させると、ウィスキーは樽の外の外気を吸い、揮発成分を蒸発させている。つまり、ウィスキーは呼吸をしているのである。その蒸発している量は1年で全体の3%前後。そのため、ウィスキーは樽の中にいる間、年に約3%づつ無くなってしまうのである。仮に樽の中一杯に100のウィスキーが入っていたとしよう。1年経つとそのウィスキーは97の量になる。そのまま計算していくと10年後には、74.742・・・と約74、つまりもともと入っていた量の約4分の1のウィスキーが蒸発してしまうことがわかる。

昔からウィスキー作りの職人はこの蒸発したウィスキーのことをエンジェルズ・シェアと呼んでいる。エンジェルズ・シェア(Angels Share)。日本語に訳すと「天使の分け前」となる。この言葉は蒸発したウィスキーは「空にのぼって天使が飲む分」という意味からつけられたらしい。なんとロマンチック飲み物であろうか・・・。

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