次の観光地は「五稜郭」である。ここは明治の4回生の夏に一度訪れたことがある。あの時は夏休みの合宿で北海道の山を登りに来た。上野から夜行電車に乗り、青森から青函連絡船で函館入り。札幌への汽車まで時間があったので立ち寄ったのである。ここはなんとな~く覚えている。
あいにくの雨であったが、五稜郭の中に入ってゆくことにした。紅葉がちょうど見ごろを迎えていた。
う~む・・・。周囲を囲む土手に登ってみると、整然とした堀が五角形に作られているのがわかる。
五稜郭公園のなかには、中央部に函館奉行所が再現されている。1864年の建築当時とまったく同じ位置に復元建造され、2010年7月にOPENしたそうである。完成までに4年の歳月と、総工費28億円をかけたらしい。ちなみにOPENから50日間でナント入館者は50万人を突破したというから素晴らしい。
公園内からは、いたるところで五稜郭タワーが望める。美しい紅葉の上にタワーがそそり立っている。そうだ!タワーに上ってみよう!そうすれば本当に五角形なのか確認できる!急遽、公園からタワーに向け走る。なにしろ観光時間は40分。もうギリギリの時間しかないが、どうしてもタワーの上から五稜郭を見たくなった。