3.星の郷八ヶ岳野辺山高原100kウルトラマラソン(山梨県)
2013年5月19日(日)完走記

記録 13:48:38 956位/1164人中(男子)
男子完走率 66.2%(1164/1757)
女子完走率 51.7% (129/226)

天候  快晴   気温7.0℃ 〜 17.9℃

ラップ&スプリット

距離ラップスプリット備考
10km1:07:24-プロローグ  大会当日  スタート地点写真  10km地点写真
20km1:32:412:40:0520km地点写真
30km1:14:563:55:0130km地点写真
40km1:11:345:06:3540km地点写真
50km1:01:456:08:2050km地点写真  後編(58km地点写真)
60km1:37:197:45:3960km地点写真
70km1:31:489:17:2770km地点写真
80km1:43:5311:01:2080km地点写真
90km1:07:0112:08:2190km地点写真  96km地点写真
100km1:40:1713:48:38ゴール地点写真

完走記

プロローグ(大会前日)

 目指せ!デカフォレスト!なんとしてもデカフォレスト!
日本屈指の難コースである野辺山100k。10回完走すると「デカフォレスト」の称号が与えられる。つまり10回もこの過酷で厳しく辛く、身体に非常に悪い100kマラソンを走ると、ランナーとして「永世鉄人ランナー」の称号があたえられるということだ!サブスリー、サブテン、年間グランドスラムすべて達成し残るはこの称号!

 て、ことで毎年同じコメントでスタートさせてもらいます。あと4回ネ!(笑)

 昨年に引き続き今回で 6回目 の野辺山挑戦で〜す!

 デカフォレスト最短達成年齢は「58」

 ■野辺山MYヒストリー
 第1回完走  1996年(第 2回大会) 12:50:28   (初100k ヘロヘロでゴール)
 第2回完走  1998年(第 4回大会) 11:52:46   (スピード絶頂時でもこのタイム)
 第3回完走  2009年(第15回大会) 13:44:44   (なめて温泉入ったらギリギリ、アブね〜)
 第4回完走  2010年(第16回大会) 13:31:53   (堅実に走るも結構ギリギリ、アブね〜)
 第5回完走  2012年(第18回大会) 13:26:12   (堅実に走り余裕のゴール イイネ〜)

 毎年出場を自分に課して3回目のレース。去年は堅実に予定通り走り、写真を撮りながらも余裕のゴール。今回は3月のフルマラソンでサブ3.5できたので、去年並の走りができるハズという思い込みがある。練習量は減ってるケドね(笑)。

 4月も練習するハズが月間197k走るにとどまってしまった。
そして・・・。

 また 「あっ」 という間に 野辺山100kが来てしまった・・・。

 今回も「ランナー兼カメラマン兼ライター」として出場。今年も13時間30分以内で帰ってきたい。

 さあ、ど〜なりましたでしょうか。その模様は本篇でお楽しみください!


午後2時、大会会場の野辺山社会体育館に到着。

今年の大会は初めてエントリーが3000名を超えたためか(前年より一気に約500名増)、前回まで体育館内にあった販売ブースはスペース確保のため屋外に追い出されていた。

受付会場へ・・・。

いよいよ6回目の受付である。

ゼッケン409番、いただきましたア!

チーム「ユキチ」。と勝手に結成してしまいましたが(笑)、今回ご一緒に参加するメンバー。左から中村さん、四万十からのお付き合い。宮原さん、レナウン時代の先輩。右端は山際クン、広島から参戦!去年のこのレースで「ユキチさん、ですか?」と声をかけてくれてからのお付き合い。皆さん山荘にお泊りいただいて、明日一緒にスタートします。

で、受付後、折角なので清泉寮に立ち寄った。いい天気である・・・。

お目当ては清里の代名詞「清泉寮のソフトクリーム」。やっぱり行列です。

350円。飛ぶように売れています。

GET!ジャージー牛のソフトクリームの濃厚さは何度食べてもたまりませんね〜。食べると幸せな気分になり元気もでます(喜)。

で、さらに甲斐大泉にある温泉「パノラマの湯」で一風呂浴びて山荘に向かったのでありました。

実況中継(当日)

前日は、8時には床に入るつもりが10時近くなってしまった。しかも「飲みスギ」。気が付けば、買ってきた大量のビールを4人で全部飲んでしまっていた(笑)。そんなかんなで、床の入ると即、爆睡。午前2時、まだ寝たりないうちに起床となりました。

マズは前篇をお楽しみください。

八ヶ岳野辺山高原100kウルトラマラソン  前編 (0〜58K) コースMAP

参加者が急増したためか大会会場近くの駐車場は廃止。会場より車で約15分ほど離れたところにある元スキー場の駐車場に変更。3時には山荘を出たが、駐車場手前から渋滞発生。

やっとこさ駐車し、会場までのバスに乗るも時刻はスデに4時10分。けっこうギリギリで焦った。来年からはあと30分早く行動しないと・・・。

あたりも明るくなり、やっと会場到着!もうランナーで溢れかえっている。体育館内もメチャメチャ混雑。すごい人だ!もみくちゃになりながら荷物を預けた(汗)。

スタート時間(AM5:00)も迫っているので早々にスタート地点へ。

デカフォレトの皆さんのスタート前の記念撮影。
栄光のグリーンナンバー、いいな〜!あと5回完走すればメンバー入り!
2018年の大会にはこの輪の中に入れる!

チーム「ユキチ」も記念撮影!気合が入ります!

スタート5分前、スタートゲートより約20mくらいのところにスルリンチョ!いよいよ6回目が始まる。

ランニングプロデユーサー:坂本氏のあいさつ。日本のウルトラマラソンの創始者のような人だ。

約3000人のランナーがスタートを待つ。
壮観だ!

AM:5:00、号砲!
始まったあっ!

東の空が朝日に染まる中、長い長い旅が始まった。心配された天気も大丈夫そうだ・・・。

奇跡の高原といわれる野辺山の台地をゆく。なぜ「奇跡の高原」なのか?それは「急峻な八ヶ岳連峰の標高1400m近い裾野にあって、このような広大で平坦な台地が存在していることが奇跡の近い」。そう、この地形が奇跡なのだ。

毎回同じ位置からの撮影。今年はやはり参加者の多さを感じる・・・。

行け、行け〜っ!

この奇跡の平坦な台地をレースで走れるのは実にうれしいことだ。

第1エイドを抜けたところ。ごった返していたので避けるようにスルーした。それにしても凄い人数だ・・・。

5kを通過し、JR小梅線沿いに進むと小淵沢発の1番列車が来た!

ガスが切れて八ヶ岳連峰がその姿を現した!こんなに早い段階で山が見えたのは6回目で初めてである。

JR鉄道最高地点通過!

さあっ、いよいよ八ヶ岳連峰に向けて進路をとる。行くぞ〜っ!

141号線を渡ると本格的な登りが始まる。

八ヶ岳南林道に入る直前のロード。遙か先までランナーが連なっている。

オフロード開始。10kの手前である。

八ヶ岳(赤岳:横岳)が迫ってくる!

10k通過!

志木市少年自然の家の入口のところの大きなカーブ。このあたりから傾斜が本格化する。20kまではホボ登りオンリーである。

脚もようやくバカになってきて辛さも薄れてきた。
頑張って登ります!

高台に上がってくると、後半の難所:馬越峠のある山塊が彼方に望めた。あの山塊の裏から峠を越えて野辺山の台地に戻ってくるのである。

かわいいBAGを持った女性ランナー。いいすね〜(笑)。こんな厳しいコースでもたくさんいらっしゃいますファンタジーな方が。

新設されたゲートを通過。ここからがこのレース前半の「売り」八ヶ岳南林道の始まりだ。

主峰:赤岳(2899m)。今年も林道から眺めることができた。

多少のDOUMはあるが、標高1908mの最高地点まで登りが続く。下りは走り、きつい登りは歩く。20kまでは「歩き」は入れたくないのだが、今の実力では入れるしかない。

印象深い赤い橋まで来た。

橋の上から望遠撮影。標高2300m以上はまだ雪が残っている。

最高地点までもう少し・・・。

コース最高地点(1908m)。記念写真を撮るランナーが列をなしている。皆さんうれしそうです。

最高地点からの眺め。雲海が広がっている。こちらは奥秩父方面・・・。

富士山(3776m)が見える。手前の雲の上に頂をだしているのは、茅ケ岳(1704m)かな。

最高地点から山側を見ると、彼方に雪をかぶった横岳の山頂部付近が見える。この場所から標高約1000m上の世界・・・。

さあっ!最高地点を出発だ!

20kまでもう少し・・・。

20k通過。2時間40分もかかってしまった。真面目に進んでいるつもりなのだが、去年より23分も遅れている。マズイな・・・。

20kからの豪快な下りを終えて舗装路の林道に降りてきた。調子が今一つなのでゆっくりと降りた。

23kのエイドにて。ここでは何故か写真に写りたくなる(笑)。

遅れているので撮影は中止。真面目に走り、30k通過!この10kは1時間14分。けっこう頑張ったつもりだが、それでも去年に比べ7分も遅い。
マズイな・・・。

30kからはおおむね下り。青空の中、気持ちの良い舗装林道を進んでゆく。

この辺りはループしながら大きく下ってゆきます。

頑張って下っております。

すると程なく稲小湯へと続くロードに出た。ここから稲小湯までは短いが傾斜の強い登りが続く。

35k地点、稲小湯到着!

予定より大幅に遅れているので休憩はせず、パンを2個ほど戴き、早々にエイドを後にした。食いながら進む。

稲子湯からは厳しい登り。今の自分では「歩く」しかない・・・。

背景に八ヶ岳の峰々が見え始めると登りも終わりが近い。

下りに入り急坂を飛ばす!このあたりからヤット調子が出てきた。

すると40k通過!すでに5時間を超えてしまった。
マズイな・・・。

小海町の50kのエイドまで飛ばしに飛ばす。八ヶ岳連峰が遙か後方に遠のいてゆく。なんとか挽回したものの、50k通過は6時間8分。6時間以内でないと完走が危ない。なので、エイドでは速攻で「おにぎり」を2個食い、さらに3個ほど手に持って即出発した。で、50k表示を撮り忘れました(笑)

小海町の50kエイドを通過すると、毎度のことながら79kの馬越峠まではホボ登りオンリー。高度で実に740mを稼がねばならない厳しいロードの始まり。このころ時刻も11時を過ぎ、暑くなって精神的にも肉体的にもしんどいところである。
今年も「暑い」!

北相木村に入った。役場の着替えエイドまではあと5kくらいか・・・。

58k地点の北相木村役場のエイドまでの登りが辛い。が、遅れていたのでここは走り通す。左前方に御座山(2112m)が見えてくるとエイドは近い。

やっと役場エイド到着。ここで学生寮時代の友人:萩原クンにあう。
いや〜、しんどいね〜(笑)

八ヶ岳野辺山高原100kウルトラマラソン  後編 (58K〜100K) コースMAP

約20分休憩して着替え完了!より軽装になり後半戦のスタートだ!

60k通過、7時間45分。これはもう完走ギリギリ、余裕はない。

と、気合を入れて65kまでは飛ばそうと頑張っていると、前方に人だかりが。盛り上がっている「私設エイド」さんだ。

フラフラと引き寄せられるように行くと〜っ!
お〜、あるじゃね〜か!ビールが!

いただきま〜〜っす!もはや胃が厳しい状態になっていたので助かった!やはりビールを飲むと食欲が回復する!
ありがとうございます!

65kまで飛ばし、その後のこの急坂からは無理しないで「歩き」でゆく。この65k〜70kの区間が曲者で、実に苦しくて時間のかかる区間なんです。

延々と続く傾斜のきついロード。ここはゆっくり行きましょう!

やっと立岩湖の堤防が見えてきた。

立岩湖。ここまでくるともう71kのエイド近い。

遂に70kに到達。65k〜70kのワズカ5kに約1時間もかかってしまった。ほとんど歩いたらそうなるか(笑)。

するとほどなく71k:滝見の湯エイドに到着。右のレーンは71kの部のゴールである。

いや〜、やっと71kまでたどり着いた。流石に疲労の色が見えますね・・・。

来る馬越峠に備えるべく、このエイド名物のそばを5杯いただき、元気を取り戻した。後ろに見えるのが滝見の湯の建物です。この温泉にはマダ一度も入っていません。あと1時間早く着くことができたら、レース中に入れますね(笑)。

あと残り29k。重い足を引きずりながらエイドを後にした。ここから馬越峠入口までも曲者で、約3kの登りが続く。

ギリギリなので、入り口までは懸命に「走り」を入れた。そしてやっと来ました!馬越峠入り口!

ドド〜ン!馬越峠登りスタート!
ここからは一切走りませんよ(笑)

歩け〜っ、歩け〜っ!ずいぶん冷え込んできて寒くなったのでブレーカーを着こみました。このコース、気候の変化も激しいので、ブレーカー等の羽織ものはもっておいた方がベターですよ。

ホレっ、歩け〜っ!自分は「歩き」が遅いのでドンドン抜かされてゆきます。誰か「早い歩き方」教えて!(笑)

着いた〜!馬越峠、79k地点である。

チーム「ユキチ」の宮原さんに遭遇。というより峠への登りで追いつかれて抜かされた。毎年ホボ同じ位置で走っているのでココロ強い。絶対「完走」しましょうネ!

80k地点通過!峠からは一気の下り。川上村の90k地点まで約高度400mの大下りだ!ここは飛ばしてタイムを稼がないと「完走」はおぼつかない。

足の痛みに耐えながらも下りを飛ばす。90キロ通過時で12時以内であれば余裕で「完走」できるし「完走」確実だ。果たしてそうなるかどうか・・・。

85kを通過すると川上村に降り立ち、千曲川のお出迎え。この鯉のぼりは毎年印象に残る風物詩だ。晴れていれば前方に大きく八ヶ岳連峰が望めるが、本日は視界なし。おまけに冷たい「雨」が降ってきやがった。勘弁して〜っ!

千曲川を渡る・・・。

左岸に渡り、川沿いにくだってゆく。90kまでは、ゆる〜やかな下りである。

87kのエイドでは手巻き寿司を戴き、速攻でエイドをでて歩きながら食った。で、90k通過!12時間8分台。これでナントカ「完走」は間違いない。

90kからゴールまでは高度で約100m稼がねばならないのだが、このたかが100mが疲弊した「足」と「内燃機関」にはつらい。この90kから先の2k続く傾斜のきついロードでは、「ホッ」としたのか急激に眠気が襲い、半分寝ながら進む。なんか、夢の中で歩いている感じだった(笑)。

傾斜のきつい登りが終了すると、野辺山の台地に戻ってきた。雨は収まり、今は薄い夕陽が差し込む。野菜畑のシートが夕陽で輝く。戻ってきたぞ〜!、あと8kくらいか・・・。

もうタイムはどうでもイイので、ゆっくり「歩いて」進むのみ。歩きながら「寝た」ので多少回復した。93kのエイドを通過!あと7K!

カウント・ダウン開始!あと4K!

あと3K!

あと4kのところで以前、隠岐の島100kの時に民宿で同室だった大阪から参戦の楠本さんとバッタリ!以後、話しながら一緒にゴールへ。なので「歩く」わけにもいかず走れた。会わなかったらもっとダレてたな〜。楠本さん、ありがとね〜!

あと2K!
このへんで再び「雨」が降りだす。

あと1K!
「雨」が強くなる。「寒い〜っ!」最後の試練・・・。

ゴール手前1m。

ゴ〜〜・・・

ゴ〜〜〜ル!

終わったあ〜・・・。

ゴール後、約3分前にゴールしていた宮原さんと完走を称えあいました。いや〜、よかった。でも、今回はけっこう追い込まれ、あまり余裕はない感じです。正直、疲れました。いや〜、完走できて良かった・・・。

これが今回の「完走メダル」。丸型から角型にモデルチャンジしましたね。今回はUTMF:STYを完走以来、体調がいまいちで本当に長く辛いレースでした。

これで6回目の完走。メダルも6個になりました。
あとデカまで4回!頑張ります!
また、本当に多くのランナーの皆さんから「ユキチさんですか〜?」と声をかけていただきました。僕のリポートを研究して作戦を練って出場している方が大半でした。
完走された皆さんおめでとう!
今後も出場するすべての大会で詳細なリポートを報告します。これからも見てくださいネ!
自分事より今はそれが生きがいです(笑)。

また、野辺山でお会いしましょう!



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