1.ソウル国際マラソン (韓国:ソウル) 2013年3月17日(日)

フルマラソン 記録 3:27:59   順位 不明

ラップ&スプリット

距離ラップスプリット備考
5km24:42-(スタートロス:12秒)
10km25:2650:08-
15km24:261:14:34-
20km24:331:39:07-
25km24:242:03:31(中間点1:44:38)
30km24:172:27:48-
35km24:562:52:44-
40km24:293:17:13-
42.195km10:463:27:59-

コースマップは日本公式サイトでご覧ください> > > ソウル国際マラソンコースマップ

完走記

 「50回目の記念マラソンは、東京マラソンか海外で!」

 そう決めていたので、東京マラソンの抽選にハズレてから、国内のレースにはエントリーせず、検討した結果、歴史も伝統もあり、旅費も安くつき、何より「日本事務局」がフルサポートしてくれる
 ソウル国際マラソンに出場することにした。

 これは実に84回目を迎える東亜マラソンでもある。

 ということで、本来であればシーズンに3回出場を自分に課しているフルマラソンであるが、今シーズンはたった1回の出場ということになってしまった。

 もう50回目か〜・・・

 1994年(平成6年)10月9日に、35歳で初めてフルマラソンを走り、はや19年。遂に50回目を迎えた。うちサブスリーは17回達成。もうタイムレースからは引退したが、それでも3時間30分を越えたことはワズカ6回しかない。ということは、練習不足とはいえ・・・

 なにがなんでも記念のレースで3時30分は切らねば!

 という目標が自然成立!
 ということは、キロ5分、5k25分で押していけば良い。5k24:45イーブンで行けば達成だ。

 ということで、さすがに1か月前からは10k走の中に、1k3:50で走る区間を2つ設定して練習。普段はキロ6分以上でしか走らないため、異常に苦しい調整となりました。ただ、もともとスピード系のランナーのため、1年ぶりくらいであったが、試に1kを目一杯飛ばして走ってみると、3:26くらいはイキナリ出るんですよね〜、体重70kもあるのに(笑)。

 さ〜て、ど〜なりましたでしょうか(笑)。

実況中継

 当日は雨との予報もあったが晴れた!ホテルからスタート地点まで約2〜3kなので、軽くUPがてら走って行った。まだ午前8時前。ソウルの中心街はまだ人もまばらで、これからマラソンの大レースが行われるという雰囲気はまるでない。

大会当日の朝、雨も予想され天候が心配だったが見事に晴れ。ホテルからスタート場所の光化門までは約2〜3kの距離なので、UPがてらJOGしてゆく。ソウルの中心街に陽が登ってきた。

ゼッケンは12007。ハングルのゼッケンもなかなかいいもんだ(笑)。

気温は10℃以下なので、しっかり厚着をしてゴールを目指す。今日の出で立ちはこんな感じ・・・。

沿道には太鼓の応援隊が準備を始めている。日本の和太鼓と同じような太鼓だ。

スタート会場が近づいてくると、ランナーの人口密度が一気に上がる。ナンカ、緊張してきた。

光化門前のスタート会場。この道路(世宗路)にまもなく選手が整列し、8:05にスタートが切られる。片側5車線もあるので実に広い。

到着しました!

会場内に入ると大勢のランナーでごった返していた。韓国のマラソン熱の高さが伝わってくる。

世宗(セジョン)大王の像の上にはアドバルーン。その奥に光化門、そして左奥には大統領府が見える。

日本事務局のブースに立ち寄り・・・。

着替えを済ませて袋に詰め・・・。

日本事務局専用の輸送トラックにゴールゆきの荷物を預け・・・。

李将軍の銅像の前でストレッチを行い・・・。

準備完了!
15分前にスタートラインに向かいました。日本人がまとまって前の方からスタートできるゾーンがあり、とても楽ちんでした(喜)。この後、8:05分に号砲!50回目のフルマラソンが始まりました。

スタートの約3時間25分後、ソウルオリンピックスタジアムへの導入路に入ってきた。目標通りのタイムで来られ、3時間30分切りはホボ間違いないところ。
最後のガンバリだ!

オリンピックスタジアムのマラソン・ゲートが見えてきた!これは素晴らしい!日本で言うと、国立競技場のマラソン・ゲートをくぐるようなもんだ。感動!

ソウルオリンピックスタジアムにゴールできる喜びに浸りながら、最終コーナーを回り3時間27分台でゴール!50回目のマラソンは、無事、目標を達成して走り切ることができました。

ゴールしてスタジアムのトラックを後にする大勢のランナー。

いや〜、いいコースでした!気に入った!また走りたいコースです。「ファイテー!、ファイテー!(おそらく、ガンバレ!という意味と思います)」と沿道から声援を送っていただいたソウル市民の皆さん、ありがとうございました!

スタジアムを出るとサブ・トラックへ。こちらにチップ回収ブースやなんやらと各種ブースがある。もちろんここにも日本事務局のテントもある。お礼を言いに立ち寄った。

スタジアムのオリンピック・マークをバックに。いや〜、実に良い大会でした。フルマラソン50回目の記念レースとして出場しましたが、思い出に強く残る大会でした。オリンピックスタジアムにゴールして50回完走を達成できたのは感動しました。思わず「ガッツ・ポーズ」です!(喜)。

完走メダルもいただきました!

最後に、いかにも韓国らしい現場をリポートします。着替えの荷物を取りにゆく通路では、このように、ゴールした選手に無料で「焼肉」を振る舞う屋台みたいのが出て、ガンガン焼いています。凄い煙だ・・・。

そして、「あっ、」という間に取り囲んだ人たちが食いまくり、このとおり一瞬にして肉が消える。韓国人のパワー恐るべし!残念ながら、自分はまだ内臓が消耗しており、とても食べられませんでした。

編集後記

 いや〜、なんとか目標の3時間30分切りは達成できて良かったです。
 ソウル国際マラソンお勧めです。

 おすすめポイントは

  1. 日本事務局の対応が素晴らしく、国際レースにもかかわらず安心してスタートでき、しかもスタートラインに近いところから日本人は出発できる。
  2. ゴールがオリンピックスタジアム。日本で言えば、国立競技場にゴールできるような環境。マラソンゲートをくぐり、感動のゴールが体験できる。
  3. 北海道や沖縄に行くより格安。航空券は安いし、高級ホテルを選ばなければホテル代も安い。さらに牛肉さえ食わなければ飲食も物凄く安い!コストの面ではすべていいことずくめです。
  4. さすが大陸の国らしく、コースの道幅は非常に広く走りやすい。しかもフラットなので記録も狙える。「サブスリー」を記録すれば、「栄誉の殿堂」入りして翌年は「ゴールドーゼッケン」をもらえ、スタートライン先頭から出走できる。(早く知っていれば出場していただろう・・・)
  5. そして、やはり「ソウル」観光を楽しむことができる点。だだし、レース前日の「食いスギ」「飲みスギ」には注意(笑)。レース後はできればその日には帰国せず、安くて美味しい韓国料理を目一杯食って、マッコリや真露など目一杯飲んで、ソウル・ナイトを楽しんで帰るといいと思います。

 なんか、来年も出場しちゃいそう(笑)

 では、折角ですので観光等の模様をリポートしましょう!見てみてください!

番外編

では時系列に観光編をお届けしましょう!レースの前々日の金曜日の午後、羽田発16:20のANA1165便でソウル金浦空港へ向かった。窓を覗くと・・・。

Mt,FUJI(3776m)が綺麗に見えた。上空約1万メートルからの姿は実に美しい。

さらに数分後、窓の下を覗くと〜。
お〜っ!甲斐駒だ!
ナント甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳のホボ真上を飛行している。南アルプス連峰が連なって伸びているのがわかる!

手前に仙丈ケ岳、そして北岳〜間ノ岳〜農鳥岳の白根三山の3000mの稜線が見事に見える!感動!

南アルプスのジャイアント、赤石岳と聖岳もハッキリ見えるゾ!

さらに数分後、今度は中央アルプス上空。宝剣岳から空木岳までの稜線が真下に確認できた!
なんと幸運なコトか!思わぬ景観を楽しむことができた。

18:50に金浦に到着。タクシーに乗りソウル中心街に向かう。途中でお目当ての店があるので降ろしてもらった。ヒルトンホテルの目の前のお店。名前は覚えてません(笑)

お目当ての料理はコレ!「ポッサム」。このお店はこのポッサムが非常においしいと評判なのだ。真ん中にのっているのはポッサムキムチ。油の乗った肉料理をさっぱり食べるための名脇役。

ビールは韓国の定番ビールのひとつ「CASS」。韓国のビールはみんなバドワイザーのような味で、ライトで結構おいしいス。高いので韓国の人はあまり注文しません。みんなマッコリ飲んでます。

ポッサムというのは非常に肉厚の「茹で豚」。うまそうでしょ〜っ!味の決め手はそのお店の秘伝のソース。そのソースが豚の臭みを消し、しかも柔らかな食感にするそうです。このお店は隠し味に「ハチミツ」を使用。

とは〜っ、
旨いっすね〜っ、これ〜っ!

柔らかいし、いい甘さ。素晴らしいです。
ガンガンいけます!

本当の食べ方はコレ!白菜などの野菜やキムチなど、さまざまな野菜と一緒に食べるのだ。つまりヘルシー料理ということ。

あとこのスープもおいしかった。もやしのスープ。韓国の汁物はうまいデスよ!(特に白色系のやつ)。ということで、早くも恐れていた「食べ過ぎ、飲みスギ」をやっちまった(笑)。

今回の宿泊は明洞のパシフィック・ホテル。こじんまりしているが特1級の最高グレードのホテル。しかもそんなに高くない。日本人の利用も多く、清潔で静かな環境。南大門市場へは徒歩8分ほど。マラソンのスタート地点へも2〜3K。ソウルでは気に入ってよくこのホテルを利用している。

ホテル裏には南山のソウルタワーが聳える。ホテルから山を駆け上がってタワーまでランニングするのも楽しい・・・。

前日の朝は、コース下見をかねてスタート地点までJOG。
おおっ、遂に南大門が姿を現しているではないか!
威風堂々の素晴らしい門だ。

2008年2月、放火による火災で焼失したソウルのシンボル南大門。長く再建中で、囲いに覆われていたが、いよいよ外観が完成し姿を現したのだ。コースはスタート後、すぐにこの南大門の前を通過してゆく。

スタート地点の光化門前広場にやってきた。この片側5車線の世宗路に明日、スタートゲートが設置される。スタート時刻は8:05分。

この広場には、李将軍の像や・・・。

ハングルを考案したり、貨幣を流通させたりした世宗(セジョン)大王の像がある。

像の後ろには光化門。門を入れば1395年の建造された最古の王宮、景福宮(キョンボックン)がある。左奥には青瓦台。青い瓦屋根が印象的な大統領府だ。

広場前にて。ここで折り返し、ホテルまで戻り前日の調整ランは終了。

昼時は東大門へやってきた。こちらはソウルの東門。

この門は外側に強固な外壁が築かれている。1398年に建てられたが、現在の門は1869年に再建されたもの。

マラソンコースでは東大門の脇を通過する。このロードを向こうから走ってきて門の前を通過してゆくのだ。ソウルマラソンは南大門、東大門とソウルの2つシンボルを巡る観光コースでもある。

で、なんで東大門に来たかというと門を見に来たのではない。ここにはタッカンマリ通りというのがあり、多くのタッカンマリを食わすお店がある。その中で一押しのお店、チンハルメ・タッカンマリ。このお店に来たのである。

韓国料理ではこのタッカンマリが一番のお気に入り。
来ましたア〜っ!
この国は一人前というのは無い。これは二人前。たしか18000ウオン(約1500円)だったかな。安いっすよ!

大鍋に鶏を丸ごと入れ、野菜とともに煮込む料理。鶏のうまみが凝縮されたシンプルながらもコクのある鶏スープが抜群においしい。何軒か食べたが、このお店のスープは最高においしくてもうクセになっている。これを食いにソウルに来てもいいくらいだ(喜)。

グツグツ煮えてきたらハサミとトングで一口サイズに肉を切る。これはお店の人がやってくれる。

煮ている間は当然一杯(笑)。昼からビールいただきます!今回はMax。

うお〜っ旨そう〜!!

いただきま〜す!
とは〜っ、やっぱうまいっすね〜っ、これ〜っ!

キムチをスープにつけたりしてもおいしい!とにかく魔法のようにおいしいスープです!

で、鶏を食い終わったら最後にカルクックスを投入する。日本でいう「うどん」。

茹で上がりましたあ〜っ!

とは〜っ、
うんめえっ〜!
タッカンマリ万歳!

東大門周辺には魅力的な屋台がいっぱいある。腹いっぱいなのに、どうしても吸い寄せられるように突入してしまう(笑)。

おおっ!あった!目指す食い物が!

おばちゃんが焼いているのはソウル屋台フードの定番おかし:ホットッ。

小麦粉に黒砂糖などを入れて焼いた、日本でいう「おやき」みたいなもの。押し付けながら焼いて真ん丸になる。

ひとつ500ウオン(約40円)。いただきましたア〜。

いや〜、旨い!
この断面をご覧ください。このお店のは黒蜜が入っていて特にお気に入りなんです!

フルーツジュースのお店もいたるとろにある。

これがまたおいしくて安い!

と、栗屋さんがあった。これも日本に比べたら強烈に安い!

歩きながら食うのにちょうどイイので購入。その場で皮をすべて剥いてくれるのが韓国流。

こんな感じです。あまりおいしくないけど、マアマアです(笑)。

東大門で食事した後、いよいよ受付会場へ。オリピック・パークへやってきた。

パークの一角にパークテルというビルがある。あれだ!あそこに日本事務局の受付会場ある。

4Fの受付会場。

いただきました!

海外マラソンらしくてイイスね〜・・・。

案内も非常に親切です。

初の海外マラソンということで説明会に。ここが会場・・・。

約30分、詳しく説明していただきました。安心してスタートラインにたてそうです。ありがとうございました!

帰りがてらソウル駅に立ち寄った。2003年に駅舎としての役目を終えた旧ソウル駅舎。これを見に来たのだ。今後は博物館になる予定とか。

赤レンガが印象的なこの建物は1925年に建造。設計者は日本人で、あの東京駅を設計した辰野金吾氏の門下生にあたる塚本靖氏。

ソウル駅と東京駅とは「赤レンガ兄弟」だったのである。いかつい像があったが、誰だかはわからない。このほか旧三越の建物も日本人の設計。ソウルの街には、かつて日本人の手がけた建造物が今でも光を放って残っています。

最後はレース後の模様。
レースが終われば最後のソウルの夜は焼肉だ!って、ことで明洞の焼肉屋さんに。ここは観光雑誌等には一切でていない、安くておいしい知る人ぞ知る名店。地元のグルメの人には人気のお店だ。もちろん日本人は皆無(笑)。

おっかさんと息子さん

レース後、ビールをがぶ飲みしたので、ここでは韓国焼酎でスタート!20度前後の甲類焼酎だが、ストレートで飲むのが韓国流である。

キムチだの韓国海苔だの、様々な前菜が一杯でてくる。もちろん食べ放題である。食えんけどね(笑)

あっという間にテーブル上は満載!

とりあえずサムギョプサル(豚バラ三枚肉)を焼いてゆく。このお店のは分厚くて柔らかくておいしゅ〜ございます。

食べごろが近づくと切ってくれる・・・。

うまいっすっね〜っ、
これ〜っ!

このあたりで韓国チチミ登場!これもおいしい!このお店は何食べても旨いっす!

で、お次はセンカルビ。韓国に来たらこれは食べたい。38000ウオン(約3000円)。大きな肉片で出てくるのが韓国流。韓牛が光り輝いており迫力あります!

そのまま焼いてゆく・・・。

うほほ〜っ、
旨そうな肉汁が溢れ出してるぞ〜!

こちらも食べごろになると切ってくれる。

これはもちろん「塩」でいただきます。日本でも最高のカルビは「塩」でたべますね!

とは〜っ、
うまっいっすね〜っ、
これ〜っ!
連発です(笑)

このあたりでごはんと汁物が登場!

この汁は、テンジャンチゲといって、いわゆる韓国の定番「みそ汁」。ズッキーニ、豆腐、あさり、ネギ、そして唐辛子が入っている。これがまたおいしい!

とどめは日本ではめったに食べられない部位のチャドルバギ。28000ウオン(約2300円)。

韓牛のあばら肉を削いだ肉で、脂部分までおいしいのだ!ユキチとしてはコレが一番おすすめですね!

とは〜っ、うまっいっすね〜っ、これ〜っ!
大連発でした(笑)

ソウルマラソン、おいしいものたくさん食べられていいですよ〜!皆さんも是非、海を渡ってください!レース前の食べ過ぎには注意です!
  −おわり



<このレース完走記に対する感想をお聞かせください>

感動した  面白かった  普通  つまらない

  
ページのトップへ戻る