記録 12:06:04 359位/739人中
男子完走率 58.9%(627/1070)
女子完走率 54.1%(112/ 207)
天候 快晴 気温7.3〜21.1℃
ラップ&スプリット | |||
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10K | 1:02:53 | -- | |
20K | 1:00:26 | 2:03:19 | |
30K | 1:03:05 | 3:06:24 | |
40K | 1:08:37 | 4:15:01 | |
50K | 1:26:06 | 5:41:07 | |
60K | 1:07:16 | 6:48:26 | |
70K | 1:17:36 | 8:05:42 | |
80K | 1:15:07 | 9:20:49 | |
90K | 1:24:25 | 10:45:14 | |
100K | 1:20:50 | 12:06:04 |
サロマ、四万十、とならぶ歴史と伝統のある人気の100Kマラソン
角館〜鷹巣を結ぶ秋田内陸縦貫鉄道。その距離は約100Kである。その鉄道に沿ってマタギの里などの日本を代表する素朴な山間部を走りぬけ、秋田の素晴らしい自然を十二分に堪能できるリゾートマラソン。100Kマラソンに取り組むランナーだったら必ずや完走しておきたいレース。それが秋田100Kだ!
一言でこの大会の特徴は? というと上記の如くである。
この大会には以前から参加したくて狙っていたのだが、開催されない年があったり、さらには申し込みを忘れてしまったりしてズット先延ばしになっていたのである。平成元年から始まったこの大会は、途中で2年間の中断があったそうだが今回で20回目。第1回大会の参加者は実に68名。そしてこの第20回大会では全国から1722名ものランナーのエントリーがあったという。まさに伝統と人気を誇る100kの名門レースといえる。
ウルトラマラソンを中心に参加されているランナーの皆さんに聞くと、「秋田はいいよ!」とほとんどの方がおっしゃる。いよいよ遂にその素晴らしい「秋田」の100kコースを走ることができる!
よ〜し!自然豊かな素晴らしい秋田内陸路の魅力を世に伝えてやろう!
すでに100k走では「ランナー兼カメラマン兼ライター」としてHPで各コースの魅力を余すところなく紹介をすることがライフワーク化してしまった。今回も頑張りますよ!
2010年9月25日(土)、今年取得を目指して勉強中の産業カウンセラーの講義を午前中まで受講し、ウキウキ気分で一路「羽田」に向かったのでありました。
羽田第二ターミナル。今回もANAを利用する。秋田は久しぶりだ・・・。
70番ゲートへ。
15:50分発、ANA877便。秋田まで1時間5分のフライトである。
出発時の羽田は快晴!明日の秋田もなんとか良い天気であってもらいたい。
17時スギ、夕日に輝く秋田空港に到着・・・。
空港そばのマツダのレンタカーへ
紺のデミオを借りて本日の宿泊地横手へ
到着後、すぐにメシ!調べておいた「横手焼きそば」の名店へGO!その名も食い道楽さん。
横手やきそばグランプリで3年連続クランプリを受賞しているお店!
富士宮、上州太田とならぶ日本三大焼きそばのひとつが横手焼きそば。B級グルメのB−1グランプリで優勝を獲得して一躍有名になった。まあ、簡単に言うと秋田県横手市周辺で販売されているソース焼きそばである。
来た〜!片面焼の目玉焼きと福神づけが乗っているのが大きな特徴だ。
この片面焼の目玉焼きの黄身を崩して、ちょっと多めのソースに絡めて食べるのが横手流である。
そして麺は茹でたストレートの角麺を使い、柔らかくしんなりしている。うんまい!
横手焼きそばを堪能して、明日に備え21時には床に就いたのでありました。
午前2時に起床。横手駅前のホテルを車で3時には出発した。角館までは意外に近く、約40分ほどで無事スタート会場の仙北市角館交流センターに到着した。流石に寒い・・・。これは10度以下だな。ブルル・・・。しかし、空には満点の星!
「やった〜!よかった〜!これは素晴らしい写真が撮れるぞ!」
秋田くんだりまできて天気が悪いんじゃ〜悲しい。今年は「富士五湖」「野辺山」に続き、100kレースはすべて天候に恵まれた。ラッキーとしか言いようがない。相変わらず練習不足でマスマス走力が落ちているコトが明白なうえ、制限時間が13時間と厳しいので、非常に不安ではあるが写真を撮りまくりながら完走めざし頑張ろう!
またしても長い、長〜い一日が始まったのでありました。
■秋田内陸リゾートカップ100Kマラソン 前編(0〜49.67K)
コースMAP
3時40分、仙北市の角館交流センターに到着。
スタートゲートがくっきりとライトアップされていた・・・。
よーし、やるゾウ!強烈に気合が入ります。
早くもたくさんのランナーが集まっている。
建物内の受付会場へ・・・。
実にアットホームな感じの選手受付でした(笑)。
今回のゼッケンは「1965」をいただきました。秋田銀行協賛です。
外は気温が10度を切って寒いので、建物内はごった返しています。比較的すいている廊下で着替えを済ませ、荷物をトラックに預けました。
スタート前9分の午前4時51分。スタートゲート前。
うお〜っ、なんか楽しい!大人の冒険、それが100kマラソンだと思います。思い切り秋田を楽しみたいと思います!
スタートライン後方10mに入り込みました。
約1700名の冒険者が整列しスタートを待ちます。 いよいよ長い、長〜い一日が始まります。
午前5時ジャスト、スタート!始まった〜っ!
マズはやや明るくなってきた角館の市街地を突き進みます。
7分も走ると有名な「武家屋敷」に突入!
武家屋敷には観光で来たことはない。初めてである。暗いのでなんだかよくわららないのだが、長〜い塀が連なっているのはよくわかる。しかし、懐が深い通りだ!
突入して4分以上経過しただろうか、あたりが明るくなった頃、武家屋敷をぬけた。すがすがしい朝の空気が充満している・・・。
盛岡に通じる国道46号に出て、軽〜い峠を越えてゆく・・・。
約20分も走るとあたりはすっかり明るくなった。
左折し、いよいよ国道105号に入った。通称「羽州街道」である。この道が100k先のゴールである鷹巣までズ〜ト続いているのである。
いよいよ日の出が近い。
朝焼けの空を右手に見ながら進む。実に気持ちが良い・・・。
すると5k。31:03と予定のペースである。キロ6分のペースでゆっくりと行けるところまで行きたい。制限時間が13時間なので、一つ間違うと今の実力では危ない。
前方に秋田内陸縦貫鉄道の高架が見えてきた。この鉄道とホボ並行して伸びる羽州街道をゴールまで延々と走ってゆくのだ。道端にはコスモスが咲き誇っている。この羽州街道が「花街道」といわれる由縁である。
鉄道の高架をくぐると、こんどは黄色とオレンジのマリーゴールド街道だ! 延々と続く花街道の旅・・・。
平野のド真ん中、日の出前のおだやかな朝のラン。ホント気持ちいい・・・。
午前5時46分、日の出。太陽に感謝・・・。
早朝というのに子供たちを始め、街道沿いに住む皆さんが総出で応援してくれた。ハイタッチの連打である。
延々と続くマリーゴールド街道を進むと、いよいよ山間部が近づいてきた。
視界の前には、朝のさわやかな光を受けるのどかな田園風景が展開する・・・。
すると10k。1:02:53で通過・・・。
初のエイドなので、スポーツ飲料を飲む人で大賑わい。
山間部に入った。
真正面から太陽が昇ってくる・・・。
うほほっ〜、あったかい!
15k通過!この5kは30:14と一定のペースで進んでいる。
エイドはおおむね5kごとに設置されている。そしてこのようにエイドとエイドの中間にも「水」も準備されている。
ゆるい上りを繰り返しながら、秋田内陸ののどかな山間部を進む。
実に秋田らしい、やさしい表情をした風景が展開する・・・。
すると20k!この5kも30:12とキロ6分のペースを維持した。
ここからは本格的に山間部に突入!45k地点の峠(標高560m)までここから高度400mを稼がねばならない。
グイグイ登り、どんどん山奥へと入ってゆく。
秋田内陸の大自然の中にいることが実感できる・・・。
登っておりまする〜・・・
ロードはますます山間部に入り込み、桧木川の上流部へと入ってゆく。
すると25k通過!この5kは31:11。緩いながら登りなのでマアマアか・・・。
25kを過ぎるといよいよ本格的な登りに突入。ここから約45k地点の峠まで高度約360mを稼がねばならないUPロードの始まりである。
桧木川を渡る際、並行して走る縦貫鉄道の鉄橋が見えた。
すると30K。ここまで3:06:24で通過。走力に自信が無いのでゆっくり確実に前進しているが、まだ十分に余裕もあり良い出だしといえよう。
ここでまた集落に入ったが、素晴らしい応援をいただいた。
う〜しっ!頑張りマッス!応援の皆さんからパワーをいただきました。感謝です!
ながらか〜にうねったロードを徐々に徐々に登りながら、更に秋田の内陸奥深く入り込んでゆく。のどかな、のどかなランニングが楽しめる・・・。
このあたりは内陸鉄道と並行して走ってゆく。
傾斜はいっそう厳しさを増してくる。
道端の花々が苦しい心を癒してくれる・・・。しかし、まさに花街道。なにかしら道端にはお花が咲いている。
35k通過!この5kは32:07。登りがきつくなりキロ6分の維持は難しくなってきた。
36.91kmの第7エイド。峠に突入する直前のエイドである。
ここで食糧を腹に補給するため大休止とした。
ここには豊富な食べ物が置いてある。
おいしい秋田米のおにぎり。
塩が効いていて「お・い・し・い」
この大会の「売り」はエイドの豊富な食べ物。
ドリンク類、バナナ、梅干し等を始め、すべてのエイドにおにぎりが置いてあるのは素晴らしい!
秋田らしい地元の手作りの「漬物」。いや〜、力が出ます!
さらに、地元の山菜を使った「お味噌汁」は疲れた体には最高のご褒美でありました。感謝です!
多くのランナーがここ第7エイドで大休止しておりました。
さ〜て、エイドを出るといよいよ急坂の始まり〜、始まり〜!
うげ〜・・・、峠に向けて強烈な坂になってきた。いっきに苦しくなる・・・。
気合で登ってゆきます。
まだまだ前半、歩くもんか!
曲がりくねりながら登る、登る!
あそこを抜ければ・・・。と思いきやマダマダ先がある。この繰り返しである。
すると遂に40k!ここの傾斜も激しかった・・・。この5kは根性で走り続けるも36:07かかる。でも大健闘かも(笑)。
ひっ〜、さらに傾斜はきつくなる。
しかし、峠が近づいているコトは実感できる。
もう少しだ!
厳しい坂道となってからもう5k近くなる。
もう嫌気がさすけど、絶対に走りとおしてやる!意地の走りが続く。
積雪用のシャルターの中も厳しい登り。でも涼しくて助かる(笑)。
おおっ!見えた!
あれが峠にかかる大繁沢橋に違いない。ここは42.15k地点。フルマラソンであればゴールである。ここから北秋田市に突入だ!
やった〜っ!
やっと峠を越えたゾ!
大繁沢橋を渡ってゆく。久しぶりの平坦地・・。
うほほ〜っ!
今度は豪快な下りに突入である。マダマダ元気。
45k通過。この辺りは強烈な下りである。足に負担がかからないように慎重に、ソフトに下ってゆく・・・。
峠の大繁沢橋からは約7k続く豪快な下り。一気に高度約300mを駆け下る。今度は比立内川の上流沿いに駆け下ってゆく。
下りに下り、遂に平坦地にたどりついたと思ったら前方にトンネルが見えてきた。あれが比立内トンネルに違いない。あれを抜ければホボ中間点であり、着替え所でもある阿仁比立内(アニ・ヒタチナイ)のエイドステーションだ!
抜けた〜!
青空の下、前方にエイドが見えてきた・・。
到着〜!
ナッ、ナント!着替えエイドはガゾリンスタンドを使用していた。これには本当に驚いた。
ビニール袋の入れた荷物は手際よく探していただき、スグに受けとるコトができた。感謝!
おおっ!プールだ!
カナリ暑かったので即入浴(?)させていただいた。(笑)
その後着替えを行いマズは前半終了!上手に走れたようで、そんなにダメージは感じていない。ナントカ撮影を続けながら完走できそうである。
■秋田内陸リゾートカップ100Kマラソン 後編(49.67K〜100K)
コースMAP
着替え完了!
気温は20度くらいだろうか、カナリ暑くなってきている。日差しが非常に強いので嫌いだが帽子を着用してバテ防止だ。
氷入りの冷たい水を飲んで、さらに頭からかぶり・・・。
さらに足にスプレーして出発した。
エイドを出て300mゆくと50k。5:41:07で通過した。のこり7時間19分でゴールしなければならない。制限時間13時間のプレッシャーが重くのしかかる。決して油断はできない。でもやってやる!
ちなみに、着替えエイドでは約25分間ゆっくり休憩したのでこの5kは53:16であった。
50kよりは95キロ付近の峠越えを除けば、おおむね下りオンリーのコース。しかし、山間部をぬけてゆくので、このようなゆるいUP・DOUNを繰り返しながら進んでゆく。
すると55k通過!この5kは29:42と盛り返した。
阿仁笑内(アニ・オカシナイ)の駅を過ぎ、阿仁川を渡る橋にさしかかると左手に鉄橋が見えてきた。
阿仁川の上流部は深い渓谷になっている。そこに赤い鉄橋が架かる。高度感のある実にすばらしい景観が展開する。
おっと!ここで左に折れ、本街道からはずれるぞ・・・。
街道からハズレ、阿仁川の流れる方面に向け進む。
ここからは旧道であろうか、林に囲まれた林道を走ることになった。
すると60k。もう足が重くなってスピードが鈍り、この5kは37:37とかなりなペースダウン・・・。
60kを通過するとスグに本街道に復帰した。どうやら阿仁トンネルの通過が危ないので、その部分だけ旧道を使用したようである。
12時をスギ、かなり暑くなってきて疲労感が急速に増してゆく。が、ゆ〜っくり進んでいるのでまだ十分な余裕はある。頑張ります!
阿仁の集落の人々が、ズラリと街道沿いに並んで声援を送ってくれた。
この街道沿いの皆さんの応援は本当に暖かく、元気がでる。ありがとう!
お〜、ここも素晴らしい景観。渓谷に架かる縦貫鉄道のループ橋が綺麗だ。
その景観を左手に観賞しながら前進してゆく・・・。
ん〜・・・、また左に引き込まれるゾ・・・。
再び街道をはずれ、阿仁の町に向かってなだらかに下ってゆく。
ここも非常にのどかなロード。秋田の内陸奥深くの実にゆったりした「のどかさ」を感じる。体は辛いが、心は喜んでいる。
阿仁の町に入ると施設エイドがあった。
ん〜?? シソジュース?
おばちゃんたちが赤いシソのジュースを配ってくれていた。
か〜っ、おいしい! シソのジュース、体にしみこむようにおいしかった。元気がでました。感謝デス!
そしてこの大会のハイライトである「北緯40度線のゲート」。スタートから7時間28分経過、午後12時28分に遂に通過しました!
すると65k。この5kは遂に41:33と40分オーバーを記録。5kがえらく長く感じてきた・・・。
阿仁の町を過ぎると、再び国道105号に復帰すべく大きく右にカーブしながら登ってゆく。
68.56k地点のエイドが見えてきた・・・。
ここにはこんなものが。塩をたっぷりまぶした小粒の蒸かしたジャガイモ。 これは疲れ切った自分には最高にうまかった!ガンガン食って腹いっぱい!すごく元気が出た!ありがとう!
70k通過!この5kはジャガイモのおかげで35:43と持ち直した。約8時間6分で通過できたので。残り30kを4時間54分で走り切ればゴールできる。まだ余裕があるのでおそらく大丈夫だ。
阿仁前田に入ってきた。相変わらず国道105号をゆっくりと、ゆっくりと1歩ずつ前進してゆく。ここまでは歩くことなく走りきれている。
ここも実にのどかな風景だ・・・。リゾートというと何かきらびやかなイメージだが、ここは静的で、優しさの溢れたリゾートだな・・・。
75k通過!この5kは36:04。なんとかキロ7分のスピードで持ちこたえて進んでいる。
山間部から遂に抜け出し、森吉付近の穀倉地帯に入ってきた。 左手に大きな畑が広がってくる。非常に開放感のあるところ。歩かずに頑張ってます!
80kを9:20:49で通過!あと20kを3時間40分でこなせば完走だ。この時点でマダ走れており、この先歩かずに進めそうな状況だったので、ここで完走を確信する。
ススキが道端に連なる平坦なロードをゆく。時刻は午後2時30分をスギ、秋の太陽光線も柔らくなり夕刻が近づきつつあることを感じる・・・。
81.37kのエイドで小休止。完走はまちかいないのでのんびりと進むことにした。ここは第四関門でもあり、スタート後11時間の午後4時までに通過しないと失格となる。あと約1時間30分後の話である。
米内沢の交差点を右折し、105号線とおさらばして県道3号線に入り米内沢橋で阿仁川を渡ってゆく。
今度は米内沢の阿仁川沿いに広がる田園地帯をゆく。 ここは見渡す限り「畑」。ズ〜ト直線が続き、やや精神的にきついロードである。
さすがにバテテ、歩きたくなるが根性でよろよろと走り続けている。 唯一の救いは、畑一帯に吹く気持ち良い「風」・・・。
すると85k。この5kは39:04。もうヘロヘロになってきた。あと15kがとても長く感じる・・・。
田園地帯を抜け、合川の町中を通過すると今度は右折し県道24号線に入る。この道を突き進めばゴールの鷹巣だ!
ちょっとした坂でも走ることは困難になってきた。遂にこの辺りから「歩き」を入れ始めてしまった。
遂に90K到達!あと10kだ〜!坂で歩きを入れたため、この5kは44:37と大幅にペースダウンしてしまった。でもゆっくりでも進めばいい・・・。
このあたりは大穀倉地帯である。
北海道と思えるほどの広がりの台地が展開している。
おわ〜っ、来た〜!最後の難関、90kから95kまでで約高度45mを登る峠越え。苦しいっす・・・。傾斜のきついところは歩きでこなし、峠までの約5kの道のりを少しずつ詰めてゆく。時刻は午後4時を回った・・・。
きつい峠への登りから振り返ると、落日の太陽が残照を放ちはじめていた・・・。
峠を越すと前方には大館能代(あきた北)空港の台地が見えてきた。
あの前方のトンネルの上に滑走路がはしっている。
いんや〜、長いトンネルであった。滑走路の真下を横断するトンネルとはいえ500m近くあるに違いない。おかげで95kの表示を見落としてしまった。
おおっ!これは・・・。
トンネルを抜けるとそこには大パノラマが広がっていた。正面に鷹巣の町が見える!このように駆け下ってゆく先の遠方にゴール付近が俯瞰できるのは初めてである。大いに元気がでる。
カウントダウン開始〜!あと4k!
あと3k!
96.49k地点の最後のエイドにて。これが20番目のエイドである。
最後の水分補給を行い、夕日を浴びて「もうひと頑張り」と気合を入れた。
あと2k!
阿仁街道に出て鷹巣橋を渡る。
米代川の水面がコバルト色に輝いている・・・。
秋のやわらかな残照が米代川に反射してまぶしい・・・。ノスタルジックな瞬間、熱いものがこみ上げてくる。もう少しだ・・・。
鷹巣の市街に入り、あと1k!
ゴオオオオ〜ルッ!
やりました!12時間6分4秒で完走!制限時間残り54分を残してのゴールでした。しかし、しんどかった・・・。
ゴール後、そのまま完走認定証をもらいにゆく。
この大会の「売り」の一つが完走認定証なのだ。
いただきましたア!秋田杉で作られた自立式の特製「完走認定証」。
遂に、この伝統の認定証をいただくことができ感激です!
これが「完走認定証」。大切に他の完走賞等と一緒に飾ってあります。ちょっとでかすぎるけど(笑)。
レース後の感想としては、「このコースで制限時間13時間はきびしい。」ということ。現に完走率が58.9%と6割を切っていることからもそれを物語っている。ゴールできたとはいえ、ひとつ間違って潰れれば完走はむずかしいコースであった。マズは完走でき、このように皆さんに余すところなくレースを紹介できたのは幸せでした。ランニングの神様、ありがとう!そして沿道で声援を送ってくれた皆さん、サポートしてくれた大会関係者の皆さん、ありがとうございました。
ゴール後はやはり温泉! ど〜しても温泉! なにがなんでも温泉!
毎回これだけはやめられない。ということで、今回は鷹巣から約50k、たった今走り抜けてきた105号線を遡り、阿仁にある「打当温泉:マタギの里」まで車を飛ばした。ちょっと遠いけど根性である。車の中で飲んだビールの旨かったコト。
「あ〜、早く温泉に入りて〜っ!」
飛ばしに飛ばして約1時間ほどで到着。チャックイン後早速温泉露天風呂に突入したのでありました。
ゴール後、鷹巣から一番近いと思われる温泉、打当(うっとう)温泉に向かう。本日走り抜けてきた国道105を遡り、50k地点の着替えエイドから山奥に5k位入ったところにある秘湯。それが打当温泉「マタギの里」である。
到着〜!食事の時間がギリギリであったが、「先にお風呂へ」とうことで暖かく迎えていただいた。
一風呂浴びて、夕食。これがマタギの里「季節膳」である。全10品、ここでしか味わえない膳である。
たとえばこの御造り。
マス、イワナ、ナマズの刺身。マナズは初めて食べたが美味・・・。
揚げ物は、なんとナマズのあんかけ。美味です。
マタギの里鍋。地元の山菜がたくさん投入されており、なんといっても汁の味が絶品!マタギの里独特の味噌の味が素晴らしい。疲れていたが全部食べることができました。ここでは「熊鍋」も食すことができます。
本日はこれまで。部屋のかえって即死。布団に入って3秒で寝ました(笑)。
翌日もいい天気!
これがマタギの里全景デス。
本館のロータリー前には、マタギにまつわるマニュメントがある。
こちらも・・・。
温泉もご紹介しましょう!ではご一緒に朝風呂へ(笑)。
素晴らしい露天風呂があります。
熊の口から源泉があふれ出ております。
この打当温泉の泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、やや濁っております。効能としては リウマチ・運動器障害・創傷・婦人病などに効くらしい。
露天風呂からは清流のせせらぎが聞こえ、山奥の風情が楽しめます。まさに深山の一軒宿の静寂さがとても気持ちがいい。
あ〜、いい気持ち・・・。十分に疲れた体を癒していただきました。
宿を出発し、秋田空港に向かう途中で観光を楽しむことに。
ここに来たからには田沢湖にはいかんとね!
ホテル・エルミラドール(旧田沢湖プリンスホテル)の駐車場に到着。ここには辰子像があるのだ。
田沢湖が見えてきた・・・。
璃色の湖面とたつこ姫伝説に彩られる田沢湖。周囲約20キロメートルのほぼ円形の湖で水深423.4メートル。日本一の深さを誇ることはご存知でしょう。う〜む、美しい、そして神秘的な雰囲気を感じる湖である・・・。
辰子像。
製作:舟越保武 昭和43年4月12日除幕。この時点で42年もの長きにわたり、ここで澄んだ青い湖水を背にして輝き続けている。
田沢湖マラソンは二回走ったが、この像のところがちょうど30k地点であった。
しばし、湖の心地よい風に打たれながら湖畔の公園でたたずみました。
もうひとつのお目当てがコレ!
「みそたんぽ」である。この湖畔のお店が大変おいしいとの情報を聞いていた。
あったゾ!すかざず注文!
味噌の甘辛い味付けが最高!たんぽのコシも申し分なく、自体の甘さとあいまって「お・い・し・い」。来てよかった!
秋田市に向かうついでに角館の武家屋敷にちらっと立ち寄ることにした。
昨日、早朝の暗がりの中を走り抜けたダケでなので、さっぱり風情がわからなかった。ふ〜ん、こんな感じなんだ・・・。
確かに「黒板塀」ありました(笑)!時間がないので通過して雰囲気だけ感じました。
最後にやってきたのがココ、秋田市民市場。駅から徒歩約8分である。 ここがナカナカいい!
魚、野菜、乾物、果物、肉すべて揃っている。
やはり水産通りが一番だ!
そして市場内にはたくさんのおいしい食堂があるのだ!
本日のお目当ては、市場内の回転すし「いちばん寿司」さん。
ここで昼飯を食ってから秋田空港に向かう作戦である。時間も間に合った。
店内はこんな感じ。2時近いのに客はそこそこいる。あまり席がないのでお昼時は大変混む。
中トロ中心に、男鹿産の活あわび、ボタンエビ、三陸産の活ホタテ、ヒラメなど東北の味覚を堪能させていただきました(笑)。
くるしくも、大変楽しい、充実した秋田100k参戦の旅なりました。ご覧くださいましてありがとうございました。