走る 魂の社労士 ユキチの 快 速 登 山 ウルトラ・スーパークロスカントリー

2009 日光  男体山〜日光白根山 (途中敗退)

GW(黄金週間)の快速登山。ターゲットは日光の100名山!

GWの頃になると、ど〜しても山に入りたくなる。も〜、我慢ができない。

よ〜し!今年もGWに山に入ろう!

さて、どこを登ろうか・・・。今年は雪が少ない。そして今、高速料金が安い。どこまで行っても1000円か・・・。車を使って実行できる快速登山にふさわしいプランはないか?・・・。

オオッ!あったコレだ! 日光の100名山をふたつ1日で登ってしまおう!

そうして生まれたプランが以下である。

男体山(2.484m)と日光白根山(2.578m)
                  このふたつの百名山を1日でダブル登頂する

マズは中禅寺湖湖畔から標高差約1200mの強烈な直登路を男体山に駆け上がる。ピストンで駆け下り、下山後スグに車で移動。今度は奥日光湯元温泉から前白根を踏み越えて標高差約1.100mを稼ぎ日光白根山を登頂。五色山を経由して湯元に帰還する。

合計標高で2300mを駆け上って駆け下り、最後は湯元温泉の露天風呂に突入!標準コースタイム(昭文社)で13:50分。う〜む、実に素晴らしいプランだ!決まり〜!

快速登山は「縦走」を基本とするのだが、この2つの山は尾根で繋がっていないので仕方がない。こういうのもいいかも!心配は「積雪の状態」だけ。実家に帰る道すがら男体山が良く見えるのだが、観察するとホトンド雪は見えない・・・。まっ、大丈夫でしょう!ということで実施することと相成りました。

■ 第1ターゲット 男体山(2.484m)

地図左上部のをクリックするとルートが移動表示します

▼ 記録

二荒山神社 → 35:56 → 四合目
35:56
→ 1:17:20 → 男体山
1:53:16
休憩
25:33
男体山
2:18:49
→→
   →→ → 50:35 → 四合目
3:09:24
→ 20:58 → 二荒山神社
3:30:22

昭文社:山と高原地図 標準コースタイム:05:30:00  標準タイムの55%で完走

 

1
 埼玉朝霞市の自宅を3時50分に出発。東北道が栃木都賀JCより30k渋滞ということで、栃木インターで降り一般道を日光へ向かう。

 日光市街を抜け神橋を通過。輪王寺等の日光の社寺の横をすり抜けると、大谷川沿いに目指す「男体山:なんたいさん(2.484m)」が堂々たる山容をあらわした。
2
 大谷川の対面側には、日本最古のリゾートホテル、日光金谷ホテルの瀟洒な建造物が見える。
3
 日光宇都宮道路の清滝IC付近から・・・。

 ここから中禅寺湖へと第二いろは坂へ入ってゆく。まだ12kある。
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 第二いろは坂入り口より堂々の男体山。

 ここからの山頂までの標高差は実に約1700mもある。
5
 標高約500mの第二いろは坂をローギアとハンドリングを駆使して登り終えると明智平に到着。

 ここからは、男体山のピラミダルな山容がよくわかる。
6
 明智平から中禅寺湖畔へ下り、男体山の登山口のある日光二荒山神社中宮寺へ到着。

 ここに無料の駐車場がある。鳥居をくぐり車ごとは入ってゆく。
7
 境内の案内版にしたがって登山者専用の駐車場に導かれてゆく。

 中禅寺湖の水面が濃いブルーに輝き美しい・・・。
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 愛車メルセデス:Aクラスくんと駐車場へ到着。他に2台ほど登山者の車があった。

 約2時間半で到着したが、渋滞がなけれは2時間以内で来れるかも・・・。
9
 さあっ、登山口に向かおう!男体山は大学2,3年のとき登って以来。約30年ブリである。

 登山口へと導いてくれる道標もしっかりしている。30年前のコトはスッカリ忘れている。
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 日光二荒山神社:唐門。この門の内側に拝殿や本殿、そして男体山の登山口である登拝殿がある。

 男体山はこの神社の「ご神体」。門の上にその頂が聳える。なんとも荘厳な雰囲気がある。
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 お清めをして唐門をくぐる・・・。素晴らしい門だ。

 この門には「金の鯉」が彫刻されている。結構有名だそうだ・・・。

←画像の上にマウスポインターを乗せると画像が切り替わります。
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 唐門から境内に入り、登山料500円也を支払って、本殿横を向かって右手奥に進んでゆくと・・・。

 おおっ!あった。あれが登山口である「登拝門」である。いわゆる「山門」というやつだ・・・。
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 門手前には、左手に「霊峰二荒山」とかかれた石碑。

 男体山(なんたいさん)は別名:二荒山(ふたあらさん)とも言われている。
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 右手には見事な「さざれ石」。国歌「君が代」の歌詞に歌われていることで、皆さんご存知かと・・・。コレは、小さな石の欠片の集まりが炭酸カルシュウムなどにより埋められ、1つの大きな石の塊に変化したもの。

 この「さざれ石」は群馬県産でした・・・。
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 門をくぐるとこんな感じ。いざ出発!

 この登拝殿から山頂の奥宮までは約6キロ。標高差では約1200m。しかもまっすぐに上に向かって伸びる日本屈指の見事なまでの直登ルートである。
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 石段を登り、階段状の登山道をまっすぐに上に登ってゆく。ひ〜っ、階段の登りはキツーッ!早くも汗が吹き出てきた。

 足がバカになる寸前で一合目。鳥居もある・・・。
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 一合目から先は樹林帯の中。この様な急坂の笹原の中に付けれれたトレイルをひたすら上に向かって登ってゆく。

 やっと足もバカになり軽くなってきた・・・。
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 三合目あたりで一度車道へ・・・。ここは走れる。
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 今度は左へ右へ大きく回りこみながら、徐々に高度を上げてゆく。

 すると突如視界が開け中禅寺湖が眼下に・・・。
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 上を見上げると、治山工事が施された沢が遥か頂上に向かって伸びていた。

 調べてみるとこの車道は治山工事用であるらしい。妙に納得・・・。
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 さらに、中禅寺湖をバックに力走を継続する。ここしか走れんからね!
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 四合目の鳥居に到着!35:56で来た。標準コースタイムが1:20:00なのでナイスタイム!いい入りである。
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 鳥居の上空には紺碧の空・・・。登山料を払ったとき、この四合目の鳥居は必ずくぐるように言われた。

 信仰の山はやはり気分が違うね〜・・・。でてくる鳥居の前ではすべて拝んで通過することにしよう。
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 四合より上は、ふたたび樹林帯に中の直登が始まる。

 勾配はよりきつくなるが、チラチラと中禅寺湖を俯瞰することができ気分は良い。
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 五合目到着!どうやら1合を約10分のペースで登ってきている。

 これはもしかしたら1時間30分強で山頂に到達できるかも?いいタイムがでる予感。
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 五合目には非難小屋があった。

 ここで初めて先行するパーティーを追い抜く・・・。
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 五合を超えると樹林帯を抜けた。

 傾斜はさらにキツクなりしんどいが、眼下に鮮やかな中禅寺湖を望むことでき快適な登山である。
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 笹原の急登りが終わるとガレ場に出る。

 ガレ場の石や岩の間に細かい九十九折の登山道が付いている。
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 するとズグに六合目・・・。
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 六合より上はゴツゴツの石と岩だらけのガレ場となり、よじ登るようなダイレクトルートだ。このあたりを「観音薙」というらしい。

 ホントコレだけ長くまっすぐ上に進んでゆくダイレクトルートは珍しい!グングン高度が稼げ、ドンドン中禅寺湖が下になってゆく!
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 七合目到達!

 相変わらず1合約10分のペースで登っている。イイゾ〜!
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 しばらく登ると鳥居が現れた。このあたりは滝尾神社というらしい。建物は見当たらんけどね〜・・・。

 ヘイヘイ・・・、拝んで通過である。
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 鳥居をくぐると久しぶりに直登は中断。樹林帯の中を大きく迂回しながら登ってゆく。

 コノあたりから「残雪」が出始める。
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 8合目到達!ここには非難小屋があった。この1合は遂に15分以上かかる。

 中禅寺湖畔を囲む山の高さを遥かに超え、遠方に展開する山々が見える。足尾の名峰「皇海山(すかいさん)」もきれいに見える!
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 8合を越えると勾配は急にゆるやかになった。まわりはシラビソ林である。

 そして残雪がたっぷり残っており、雪上の登行となった。スピードがあがらん・・・。
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 九合目は目イッパイ雪の中・・・。この1合にはやはり15分以上かかる。
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 ゆるい傾斜の斜面を延々と登ってゆくとパッと視界が開けた。

 おおっ!遂に山頂部が近づいてきたようだゾ!
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 森林限界を超え視界が開ける中、山頂目指し、残雪を踏みしめ最後のガンバリである。
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 頂上直下に到達。あとすこし・・・。

 残雪がなくなると下はこのような赤茶けた砂礫の道。ズルズルすべり登りにくい。
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 戦場ケ原の向こうに、次に目指す日光白根山(2.578m)がその秀麗な姿を現した。やはり素晴らしい山だ・・・。
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 頂上付近に到達!マズは銅でできた鳥居をくぐる・・・。
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 到着!ここが日光二荒山神社奥宮である。奥宮は南を向いて鎮座していた。

 スタートから1:53:16で到達。無事に着くことができました。ありがとうございます・・・。
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 奥宮の左手の山頂部には「二荒山大神」の像が祭られている。
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 大神様と向かい合う私。バックの白く輝く山は日光白根山。
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 眼下には高度約1200m下に中禅寺湖。遠く正面にみえる突き出た山は皇海山(2144m)である。日本100名山のひとつ。
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 立派な展望指示盤が設置されていた。
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 本当の山頂はここではない。

  奥宮から70〜80mほど先にある小高い岩が山頂だ。あの鳥居の向こうの岩である。残雪を踏みしめ向かう。
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 山頂の小高い岩には高さ3mほどの「神剣」が立っている。
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 男体山山頂!360度の素晴らしい展望が開けている。
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 山頂より大迫力の日光白根山。下山後登頂に向かうが、まだかなりの雪をまとっている。
果たして行けるかどうか・・・。
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 眼下に光徳牧場の野原が広がる。正面に白く輝く山は、尾瀬の名峰「燧ケ岳(ひうちだけ)2356m」。尾瀬はまだ雪の中である。
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 太郎山(2367m)の向こうには会津駒ケ岳に連なる連山が白く輝いている。山頂で展望を楽しみ、約25分滞在した後下山した。
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 山頂より駆け下り、1:11:33で登拝門へ戻ってきた。これにて男体山登山は終了である。
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 本殿の脇に「男体山登拝番付」なるものが・・・。これは男体山登山、いや男体山登拝回数を競う掲示板であった。
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 1番は2番の212回を大きく引き離すダントツの回数。ナント1127回! 栃木県佐野市の田名網さん。これは凄い!凄すぎる!驚いた〜!
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 唐門の前で拝礼。

 無事に登山を終えることができましてありがとうございました。

 

■ 第2ターゲット 日光白根山(2.578m)

地図左上部のをクリックするとルートが移動表示します

▼ 記録

日光湯元駐車場 → 19.22 → 湯元スキー場ゲレンデ末端
19:22
白根沢基部にて残雪多く撤退

 

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 車に戻り、今度は日光白根山登山に向かうため即効で出発する。

 中禅寺湖畔でしばし休憩・・・。
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 国道120号線を奥日光に向けて飛ばすと、目指す日光白根山が眼前に勇姿を現した。この山にはまだ登っていないので自然と気合が入る。
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 湯元温泉の駐車場にAM11:12分着。

 予定のルートの標準登山タイムが8時間20分なので、スタート可能時間としてはギリギリである。
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 即効で準備をし、駐車場をアトにし出発!

 予想以上に残雪が多く、どうなるかワカランけど、行けるところまで行ってやる!天候はこのまま晴天が続き崩れることがないというのが強みである。気温も高く問題なし!
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 気合を入れて走り出し、登山口へと向かう。

 あっという間に日光湯元スキー場に到達。ゲレンデの中を進めという表示。
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 ゲレンデをガンガン飛ばしながら登ってゆく。

 気合が入っているのでマッタク疲れは感じない・・・。
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 高度を上げてゆくと、ゲレンデのサイドには残雪が・・・。

 ふと振り返ると先ほど踏破した男体山が・・・。右端が男体山、中央が真名子山山群、左端は太郎山である。
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 日光湯元スキー場のゲレンデを1番下から走って登り始め、最後まで登りきると、やっと登山道への入り口を発見!
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 五色沢へ入ると一気に残雪が出てきた。こんなところから・・・。
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 雪で登山道がわからない・・・。ルートファンディングしながら進む。

 道標があった!ルートは外れていない。白根沢の一部を進むのであるが雪が深い。
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 根性で進むも「ボコッ!」
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 「ズボッ!」 ひえ〜、膝まで埋もれる・・・。進まん!
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 さらに、「ズボボボ〜ッ」 マタ下まで足がすべて雪の下に入り込む・・・。
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 ここらはマダ1m以上残雪がある。道標も雪にホトンド埋もれている・・・。
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 う〜む、この位置でこの残雪か・・・。しばしボー然としながら白根沢上部を眺める。

 コノ後、沢筋を抜け尾根部を試登してみたが所々に深い雪が・・・。
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 バツ!撤退決定!靴の中もびしょ濡れだ〜・・・。

 とてもこの軽装では不可能であった。ここはマダ雪山だ。なめたらアカン・・・。
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 そうと決まればトットと撤退!

 沢筋から早々に脱出しゲレンデへ・・・。あとは、男体山に向かって駆け下る。
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 駆け下る途中、湯ノ湖の向こうに堂々の男体山。白根は残念だったが十分に楽しい登山であった。
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 思いがけず早く登山が終わってしまったが、最後は楽しみにしていた温泉!

 特に調べていなかったが、このホテルのお世話になることにした。
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 コノ看板が目に止まったのである。

 「本物の温泉を提供するとちぎにごり湯の会」「乳白色の露天風呂」。いいフレーズでしょ〜!これで決まり!
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 早速、お風呂へ!

 内風呂はこんな感じ・・・。
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 露天風呂はどうだ!

 ホホ〜・・・。小さいが乳白色の湯を満々とたたえている。しかも他に誰もおらず、独占状況である!
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 いやあ〜、極楽!極楽!

 熱すぎず、ぬるすぎず。素晴らしい温泉でした。
80
 奥日光高原ホテルさん、ありがとうございました!

 実にゆったりできました。
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 中禅寺湖まで戻りしばし休憩。昨夜は3時間しか寝ていないので、湖畔で昼寝をすることに。

 湖畔の涼しい風がソヨソヨと吹く、気持ちの良いベンチを見つけた!そして瞬く間に眠りについたのでありました。
                おわり

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