走る 魂の社労士 ユキチの 快 速 登 山 ウルトラ・スーパークロスカントリー

2008 北アルプス
猿倉〜大雪渓〜白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳〜五輪尾根〜蓮華温泉ロッジ〜白馬大池
〜白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳〜不帰嶮〜唐松岳〜八方尾根〜八方山荘

 

 今回のテーマは「ナントしても白馬岳」

 8月9日は、デジカメの故障というアクシデントに見舞われ、剣御前小舎でやむなく下山。その日の深夜、失意のうちに帰宅した。

 翌日、ナントも幸運なコトが起こった。自分のデジカメの修理が終わったという報が入ったのである。実は9日は、実家の母のデジカメを借りて出かけたのである。ラッキー!午前中、朝一でヤマダ電機にデジカメを取りに行った。ふたたび気力が蘇ってきた。よ〜し、今夜、夜行で山に入ろう!

 ナントしても白馬岳メインで行おう!テーマは変えずルートの検討に入る。なにしろ今日の今日なので夜行バスはOUT。もう残された交通手段はムーンライト信州しかない。そしてアプローチも便利さで考えるしかない。すると白馬岳へ最も早く取り付けるのは、代表的なルートである猿倉から大雪渓を登るルートであった。

 決まった!猿倉から速攻で白馬岳に登り、山頂から最初に計画したルートに復帰。雪倉岳、朝日岳を越えて1日で蓮華温泉へ到達する。これは結構凄いコースだ!さらに2日目は蓮華温泉から登り返し、再度白馬岳のサミットを踏む。そして唐松岳までのロングトレイルをこなし、八方尾根から下山する。

 う〜む、我ながら気に入った・・・。これなら「快速登山」にふさわしいコース。両日ともに標準登山タイムは18時間近い度肝を抜くルートである。

 大急ぎで装備を整え、深夜23時家をでた。そして0:29、立川からムーンライト信州に乗り込み白馬へと旅立ったのでありました。

■8月11日(月) 猿倉〜大雪渓〜白馬岳(2932m)〜雪倉岳(2611m)〜朝日岳(2418m)
  〜五輪尾根〜蓮華温泉ロッジ

猿倉〜大雪渓〜白馬岳(2932m)〜雪倉岳(2611m)〜朝日岳(2418m)〜五輪尾根〜蓮華温泉ロッジ Map

記 録

猿倉
[スタート]
⇒31:11⇒ 白馬尻小屋
31:11
休憩5:31 白馬尻小屋
36:42
⇒1:27:21⇒ 岩室跡
2:04:03
⇒29:44⇒ 白馬岳頂上宿舎
2:33:47
休憩6:02

白馬岳頂上宿舎
2:39:49
⇒23:20⇒ 白馬岳
3:03:09
休憩18:51 白馬岳
3:22:00
⇒16:43⇒ 三国境
3:38:43
⇒52:44⇒ 雪倉岳避難小屋
4:31:27
⇒27:05

雪倉岳
4:58:32
⇒1:27:26⇒ 水平道分岐
6:25:58
休憩5:23 水平道分岐
6:31:21
⇒39:59⇒ 朝日岳
7:11:20
休憩15:33 朝日岳
7:26:53
⇒17:32

吹上のコル
7:44:25
⇒1:12:10⇒ 花園三角点
8:56:35
⇒37:01⇒ 白高地沢橋
9:33:36
休憩13:16 白高地沢橋
9:46:52
⇒1:28:22⇒ 蓮華温泉ロッジ
11:15:24[ゴール]

昭文社:山と高原地図 標準コースタイム:18:05:00  標準タイムの62%で完走

 

快速登山20080811_1

 立川発0:29、ムーンライト信州に乗車すると白馬に5:36に着く。駅前からスグに白馬岳の登山基地「猿倉」行きのバスがでる。

快速登山20080811_2

 約30分で猿倉に到着。ここには猿倉荘がある。

 白馬岳は北アルプスでも屈指の人気を誇る山。つまり非常に多くの登山者がココから入山する。バスも満杯でたくさんに登山客で賑わっている。

快速登山20080811_3

 山荘の脇から登山道が始まる。

 猿倉の標高が1230m。白馬岳山頂まで約1700mの高度を稼がねならない。

快速登山20080811_4

 白馬尻小屋までの登りは、マズは林道を行く。

 前方に白馬の山塊がクリアーに望むコトができる。今日も天候は良いようだ・・・。

快速登山20080811_5

 しばらく林道を飛ばすと白馬岳の雄姿が現れた・・・。

快速登山20080811_6

 白馬岳 2932m。あの高嶺に美しい花園を持つ人気の山である。

快速登山20080811_7

 林道が終わり登山道に入ると白馬尻小屋は近い。

 頭上に白馬岳が迫ってくる。

快速登山20080811_8

 ようこそ大雪渓!

 31:11で白馬尻小屋に到着。マズマズの入りである。

快速登山20080811_9

 奥にかの有名な大雪渓が見える。初めてなので非常にワクワクする!

 9日に室堂に入りアクシデントなく進んでいれば、昨夜は頂上直下の白馬山荘で泊まっていた。最初の計画を追いかける形だ。 イクゾ〜!

快速登山20080811_10

 小屋から5分も登ると前方に大雪渓が見えてきた。今までに見たことのない広大な雪渓だ。

快速登山20080811_11

 幅100m、長さ3.5km。日本三大雪渓のひとつ「白馬大雪渓」取り付き

快速登山20080811_12

 いや〜、凄いスケールの雪渓である。

 昨年日本三大雪渓にひとつ「針ノ木大雪渓」を体験したが、スケールが違いすぎる。涼しくて気持ちいい・・・。

快速登山20080811_13

 さあっ、スタートだ!

 さすが超人気ルート。多くの登山者が雪渓に取り付いている。

快速登山20080811_14

 中盤の登り。

 雪渓の上は冷涼な風が吹き渡り、実に気持ちよく登れる。

快速登山20080811_15

 中盤をスギ、左に杓子岳の岩峰が見えるともう終盤である。

快速登山20080811_16

 あっという間に高度が稼げる素晴らしい登り。それが大雪渓だ・・・。

 気分爽快!最高に楽しい登り。

快速登山20080811_17

 しかし気をつけねばならないコトがある。それがコレ・・・「落石」。

 昨日も2mほどの大きな石が登山者を直撃し、死亡事故が起こっている。ご覧のようにサイドの斜面がガレており岩が崩壊して落ちてくるのである。クワバラ・クワバラ・・・。

快速登山20080811_18

 いよいよ大雪渓末端が見えてきた・・・。

快速登山20080811_19

 大雪渓終了!約45分程で通過した。

 気持ちよく高度を稼ぐことができた。快調!快調!

快速登山20080811_20

 大雪渓の上は急登が続く。上部雪渓から清流が沢を流れ落ち、このような橋を渡ったりする。

快速登山20080811_21

 ふりかえると大雪渓が下になってくる・・・。

快速登山20080811_22

 岩室を越え上部に達するとお花畑が広がりだす。

 これはウサギギクの群落。黄色い花が咲き誇っている。

快速登山20080811_23

 いよいよ頂上への稜線が近づいてきた。

 ここからは大きなお花畑が広がる楽園である。

快速登山20080811_24

 ふりかえれば杓子岳の鋭鋒。

快速登山20080811_25

 ハクサンイチゲの白い花の群落の向こうに白馬岳頂上宿舎が見えてきた。

快速登山20080811_26

 2:33:47で村営白馬岳頂上宿舎到達!ナイスタイムである。

快速登山20080811_27

 小屋の前の雪渓の上に頂上直下の白馬山荘が見える。もう少しで山頂だ!

快速登山20080811_28

 その雪渓の下に水場がある。清冽な冷たい水が流れ出ている。

 いただきます!おいし〜っ! 渇いたノドに最高のご褒美であった。

快速登山20080811_29

 さらに登ると白馬山荘接近!山荘の上にサミットが見える・・・。

快速登山20080811_30

 山荘を越えると頂上直下の最後の登りが始まる。

快速登山20080811_31

 白馬岳2932m山頂 東(信州)側はホボ垂直に切れ落ちている。

 

快速登山20080811_32

 山頂に立つ。猿倉から3:03:09で到達!惜しくも3時間切りはならず。

 04年より開始した「快速登山」であるが、これで北アルプスの100名山はすべて完登した。

快速登山20080811_33

 素晴らしい展望が広がっている。後方には剣、立山連峰、そして後立山連峰の鹿島槍までクリアーに見える。

快速登山20080811_34

 山頂より東側を覗くと・・・、まさに「奈落の底」

快速登山20080811_35

 山頂より立山・剣連峰を望む

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 白馬三山の杓子岳(2812m)、白馬鑓ヶ岳(2903m)方面を望む

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 西側には旭岳(2867m)。そして奥に清水(しょうず)岳(2590m)。最初の予定では昨日この稜線を越えて白馬岳に到達する予定であった。

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 これから向かう雪倉岳(2611m),その奥の朝日岳(2418m)を望む。たおやかな山塊である。

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 山頂をあとにし下山。いよいよ雪倉岳へ縦走開始である。

 小蓮華岳への稜線は信州側に雲がかかってきた。まだ午前10時前なのだが早くも雲が湧いてきている。

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 約17分弱で三国境に到達。

 ここは長野県、新潟県、岐阜県の境にあたるところ。ルートはここから左に取り雪倉岳、朝日岳へと続く稜線に入る。

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三国境からこれから進む稜線を望む。マズは雪倉岳避難小屋まで高度約370mの下降である。

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 さあっ、スタート!

 砂礫の登山道を鉢ヶ岳の鞍部に向け駆け下ってゆく・・・。

快速登山20080811_43

 道標もシッカリしている。

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 ここは「快速登山」にはうってつけ。快調に走る。

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 斜面に薄い紫色の花の群落が広がっている。ここからはお花畑を巡る旅の始まりでもある。

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  こんな花が咲き誇っておりました。名前は「タカネマツムシソウ」。

 個人的に「パープル」が好きなのでど〜しても「紫の花」に目がいってしまうのでした。

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 鉢ヶ岳(2563m)への最低鞍部が見えた。ジグザグに駆け下ってゆく。

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 鞍部を通過。

 鉢ヶ岳には登り返さず山複をトラバースし雪倉岳を目指す。大きな雪渓を越えてゆく。

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 鉢ヶ岳山腹の斜面もハクサンコザクラ(紫)、ハクサンイチゲ(白)の大お花畑だ。

 

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 雲に隠れていた雪倉岳が姿を現した。

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 ふりかえれば白馬岳があんなに遠くなった・・・。

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 雪倉岳避難小屋到着。

 山頂への本格的な登りが始まる。山頂部には雲がかかり見えないのが残念。

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 雪倉岳の登りより白馬岳方面を俯瞰する。

 すいぶん進んで来たもんだ・・・。

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 登り詰め、石が散乱する砂礫部に出るとサミットが見えてきた。

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 頂上直下を行く。

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 雪倉岳(2611m)山頂。日本200名山のひとつである。

 山頂は雲の中。何も見えなかった。残念・・・。

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 早々に山頂を後にし朝日岳を目指す。

 砂礫の道を赤男山との鞍部に向け下ってゆく。

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 皮肉にも下ったとたんに山頂から雲が取れ、雪倉岳山頂部が見えた。

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 尾根沿いの登山道端にも所々花が咲いている。

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 ここにも・・・。

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 そしてコチラにも・・・。

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 またまたこっちにも・・・。

 これはコバイケイソウ?ですかね〜・・・。

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 北斜面はまだ目いっぱい雪渓が残っている。

 

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 ここで雪渓の最下部まで下りてゆき水を補給する。あまりにも冷たくおいしいのでツイツイ飲みすぎた。

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 ガスが切れ赤男山が見えた。鞍部まで下り、左に周りに山腹を巻いてゆく。

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 この下りの途中にも淡いパープルの花の群落があった。

 

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 う〜むっ、これは可憐だ。ハクサンジャシンという花かしら・・・。

 この山塊は花好きの方には最高なんでしょうね。

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 鞍部に下りると山腹を左に大きく巻いてゆく。

 

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 しばらく進むと「燕(ツバメ)岩」が見えてくる。すさまじく崩壊している岩だ。ナゼ「ツバメ岩」なのかさっぱりワカラン・・・。

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 ふりかえると雪倉岳から下って来た広大な斜面が見えた・・・。雪倉岳から約500m強、大下降してきたワケだ。

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 進めど進めど、ナカナカ朝日岳山頂へと朝日小屋への水平道との分岐が来ない。飽き飽きしてきた頃、突然湿原に出た。

 木道がついており爽快なトレイルになった。

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 これは素晴らしいトレイル。ハクサンイチゲの群落の中を進んでゆく。

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 さらに木道は続く・・・。

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 その後、森の中に入ったりまた湿原に出たりしながら進む。いつの間にか森林限界より下がってしまったようだ。

 前方に小桜ヶ原らしき湿原が見えてきた。

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 小桜ヶ原の湿原をゆく。

 前方の山が朝日岳に違いない・・・。

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 分岐到達!やっと着いた。ナカナカしつこい巻き道であった。

 ここで小休止。菓子パンをほおばる。

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 山頂への急登。森林限界を越えるまで久しぶりにしんどい登りが続く。

 登山道はこのようにマーキングを含め、非常に整備されている。

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 ふたたび森林限界を越え展望が開けてきた。山頂はマダマダ・・・。

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 頂上直下に入ってきたようだ。ガスが切れてゆくゾ!

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 木道が頂上に向かって伸びてゆく。上空に青空が見える。山頂部は晴れているようだ。

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 朝日岳2418m山頂。日本300名山のひとつである。

 スタートより7:11:20で到達した。登山標準タイムがここまでで12:05:00なので60%を切るナイスペースで進んでいる。

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 山頂は非常に広い。このような立派な展望指示盤が設置されている。

 山頂部は晴れているのだが、残念ながら視界は利かない。天気が良ければ日本海が眺められるらしい。

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 ホント広々とした山頂だ。この木道は朝日小屋方面へ続いている。

 

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 いよいよ最終コーナーに突入。五輪尾根、蓮華の森を経て蓮華温泉に下る。

 山頂をスタートすると蓮華温泉への道標があった。

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 吹上のコルへの下降。高度約200mを下ってゆく。

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 コルへの下りより朝日岳をふりかえる。たおやかで大きな山でした。

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 カライトソウがあった。朝日岳、雪倉岳から唐松岳にのみ分布する花。

 風に揺れる赤紫の花が印象的だった。

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 吹上のコルが見えてきた・・・。

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 吹上のコルに到達。

 ここからは五輪尾根、花園三角点とロングトレイルをこなしながら高度約1050mの大下降がまっている。そして今度は高度約300m登り返すと蓮華温泉に到達するのだ。

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 これが五輪尾根の始まり。ナカナカのトレイルである。

 

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 いきなりガスに包まれた。

 ガスの中、雪渓をトラバースしてゆく。

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 このあたり「ぬかるみの道」といわれている。なるほどルートが小川のようになっている。歩きにくいが気持ちのよいトレイルだ。

 

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 山腹に広がる大きな雪渓から流れ出た水が、数多くの美しい沢を形成し清冽な流れを生んでいる。

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 こちらにも・・・。

 この水が溢れ出てルートにも流れ出し、ぬかるみの道となっているのだ。

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 数々の湿原を抜けてゆく。

 湿原には木道が設置されている。登山道の整備は抜群である。

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 木道脇にヒオウギアヤメが咲いていた。青紫色の花がとても美しい・・・。

 

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 湿原地帯を抜けると五輪の森が見えてくる。

 ダケカンバが群生する森が近づいてきた。

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 これは凄いダケカンバだった。まるでダケカンバの神木といった感じ。

 

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 五輪の森を抜けると今度は五輪高原にでる。いきなり開放感溢れる場所に出てビックリする。しかし長い。感じとしてはもう花園三角点に到達しても良い感じなのだが・・・。

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 五輪高原には大湿原が広がり、お花畑が広がっている。コレはワタスゲ?

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 キスゲも咲いている。気持ちの良いトレイルが続く。

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 なんとも素晴らしく整備された木道である。

 午後3時を回り、自分以外にはもう誰にも合わない。こんな時間にこの位置で行動している者はいないのだ。すべて独り占めだ。

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 木道脇はお花畑。花の楽園が続く・・・。

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 下降が徐々に始まってきた。

 長すぎる・・・。花園三角点にはいったい何時着くのであろうか。

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 と思った矢先。花園三角点到達!ヤット着いた・・・。

 吹上のコルより1:12:10を要してしまった。ココの標準コースタイムは1:20:00。これはキツイ。2:10:00に訂正したほうが良い・・・。

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 花園三角点からカモシカ坂の急坂が始まる。

 急坂をひたすら下ると白高地沢にでる。高度約400m駆け下った。

快速登山20080811_107

 白高地沢に架かる仮橋。ナカナカ迫力のある橋であった。渡っているところを根性で撮影してみました。頭切れちゃってるケド・・・。

★画像の上にマウスを置くと画像が替わります。

快速登山20080811_108

 白高地沢から約高度200mさらに下り、瀬戸川に架かる鉄橋を渡る。そこから今度は約高度200m登り返すと「兵馬の平」のお花畑に到達。

 ここも長かった。かなりグロッキーになってきた。

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 さらに高度約150mをジリジリと登り返し、蓮華の森を通過すると、遂に本日の最終到達地点蓮華温泉「白馬岳蓮華温泉ロッジ」が見えてきた。

快速登山20080811_110

 ゴ〜〜ル!苦節11:15:24。本日の激闘は終わった。

 猿倉のスタート地点より高度1700mを稼ぎ白馬岳へ、そしてループ状に雪倉岳、朝日岳を縦走しながら長大な五輪尾根を下り、高度約1500mを失ったのである。

快速登山20080811_111

 ここの温泉は素晴らしかった。ゆっくり温泉に浸かり疲れを癒す。

 このロッジの売りはコレ。「蓮華7湯」の野天風呂めぐり。残念だが今回は内湯で十分。時間もないし、入りすぎると疲れが出る。またの機会にとしよう。

快速登山20080811_112

 到着が5:40頃になり、もう食事の時間であったが
「食事はゆ〜くり温泉に入ってからでいいですよ〜」

 ありがたや、ありがたや・・・。

 そして入浴後食堂へ。コチラが今日の夕食。御飯大盛3杯、味噌汁お代わり3杯と目いっぱい食って、8時にはバタンキュー、即、爆睡したのでありました。

この続きはこちらです⇒8月12日(火)

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