走る 魂の社労士 ユキチの 快 速 登 山 ウルトラ・スーパークロスカントリー
2008 北アルプス 室堂〜奥大日岳(ピストン)
夏休みに行うメインの快速登山。ターゲットは「白馬岳」である。
04年、「快速登山」を開始してから北アルプスを中心に入山してきた。いつの間にか北アルプスの日本100名山で登頂していない山は、白馬岳(2932m)を残すのみとなっていた。
よし、白馬岳を登ろう!
でもまともに登ったのではおもしろくない。さて、どうやって登ろうか・・・。快速登山にふさわしいプランはないか・・・。
そうして生まれたプランが以下である。
夜行バス:毎日アルペン号に乗り室堂に向かう。
1日目 | 7:10分室堂着 室堂〜雷鳥沢〜奥大日岳(2606m)〜剣御前小屋〜剣沢小屋〜剣沢経由〜真砂沢ロッジ〜仙人峠〜仙人温泉(泊) |
2日目 | 仙人温泉〜阿曽原温泉小屋〜水平歩道〜欅平〜祖母谷温泉〜百貫の大下り経由〜不帰岳〜清水岳(2603m)〜白馬山荘(泊) |
3日目 | 白馬山荘〜白馬岳(2932m)〜三国境〜雪倉岳(2611m)〜水平道経由〜朝日小屋〜朝日岳(2418m)〜五輪尾根経由〜蓮華温泉 |
室堂から奥大日岳をピークハント後、剣沢を下り、剣岳をいろんな角度から眺めながら仙人峠を越える。いつか通過したかった黒部川下の廊下の水平歩道を欅平に下り、標高差2300m登り返して白馬岳に到達する。きっと感動の登頂になるハズだ。その後雪倉岳、朝日岳への花の楽園の山旅。
素晴らしいプラン。考えただけでもワクワクする。こうして計画は実施された。
が、思わぬアクシデントが発生したのであった。
■8月9日(土) 室堂〜雷鳥沢〜奥大日岳(2611m)〜剣御前小舎〜雷鳥沢〜室堂
記 録
室堂 [スタート] |
⇒25:31⇒ |
雷鳥沢 25:31 |
⇒1:07:58⇒ |
奥大日岳 1:33:29 |
休憩4:44 |
奥大日岳 1:38:13 |
⇒2:10:11⇒ |
剣御前小舎 3:48:24 |
休憩51:01 |
剣御前小舎 4:39:25 |
⇒ |
昨夜22:30、毎日アルペン号に乗車。
午前7:10、予定通り室堂のバスターミナルに到着した。天候は快晴である。
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昨年の立山登山マラニック以来である。
ターミナル周辺にはスデにたくさんの登山者、観光客で賑わっている。さすが立山・黒部アルペンルート。日本最高人気の山岳観光地であることが実感できた。
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午前7:25、名水100選の立山玉殿の湧水をペットボトルに満タンにして、室堂ターミナル前を出発した。
素晴らしい紺碧の空が広がっている。ラッキー!
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室堂平の標高は2450m。これから登頂を目指す奥大日岳(2606m)が大地の上にクリアーに見える。
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その左には越えてゆく別山乗越に立つ剣御前小舎、その奥には剣岳が見える。
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しばらく行くと、ミクリガ池が深いブルーの水を湛えている。
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大日山塊は去年の立山登山マラニックで非常に興味を持ち、奥大日岳は200名山でもあり、是非登ってみたいと思っていたのである。
ミクリガ池から見てもとても良い山だ。イクゾ〜!
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マズはミクリガ池から地獄谷に下降してゆく。正面に奥大日岳・・・。
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地獄谷。
標高2300mに位置する地獄谷温泉の日本最高所の源泉である。
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凄いイオウの匂いが漂う。
火山性ガスの噴出の危険があるため、常に情報を放送で流している。
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雷鳥沢のほうに下りながら、地獄谷を通過してゆく・・・。
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凄い雪渓が残っていた。雷鳥沢ヒュッテの手前にこのような分厚いのが残っている。今年は本当に雪が多い。
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雷鳥沢キャンプサイトを通過する。
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キャンプサイトを通過すると、今度は浄土川に架かる橋を渡る。
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浄土川沿いに下ると道標があった。
大日方面へ行き、マズは奥大日岳のピークハントである。
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分岐から最初の急登となる。高度約100m稼げば新室堂乗越に到達し、尾根の旅となる。
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尾根に出て快調に飛ばす。
右のピークが奥大日岳である。
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紺碧の空の下、気持ちの良い登りが続く・・・。
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いよいよ山頂接近。
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右手には大日谷の向こうに剣岳が現れた。
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頂上直下の最後の登りに入る。右端のピークが最高点2611mである。
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頂上の稜線に出た。奥のピークが山頂である。
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目の前に剣岳が・・・。今回はこの剣岳を中心に右に大きく回りながらいろいろな角度から剣を見て楽しむ山旅でもある。
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奥大日岳(2606m)山頂。日本200名山である。
1:33:29で到達した。室堂からの標準登山タイムが3:30:00なのでナイスタイムである。
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山頂より大日岳を望む。大日小屋の向こうのピークが大日岳(2501m)である。
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山頂から剣岳(2999m)を望む。こちらから見ると前剣から山頂に続く別山尾根、そして長大な早月尾根がきれいに見える。
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実は奥大日岳の最高点はあの尾根の先のピークである。
ナゼ、こちらが山頂として扱われているのかはワカラン。そちらに移動することにした。
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剣をバックに雪渓の上を奥大日岳最高点に向かう。
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奥大日岳最高点(2611m)。
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最高点から室堂方面を望む。スタート地点の室堂、地獄谷、雷鳥沢が見える。
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さあっ、下山である。右手に昨年「立山登山マラニック」で苦しんだ阿弥陀原から室堂へのうねったロードが見える。
同じ道を下り、剣御前小舎のある別山乗越へ登り返してゆく。
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御赦免の滝、通称「ソウメンの滝」が眼下に見える。
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■エピローグ アクシデント発生!
最後の御赦免の滝を撮影し室堂乗越に下る途中、剣が非常に美しく見えた。思わずシャッターを切る。
「ハレ???」 再生するが画像が映らない。シャッターは切れるのに。ガガガ〜ン・・・。
その後、カメラをいじりながら進む。こんなに良い天気なのに写真が撮れない。快速登山は究極のトレーニングが第1の目的である。しかし最近は、HPの「快速登山」をたくさんの方に見ていただいており、素晴らしい景色を切り取ってHPで発表し皆さんに楽しんでもらいたい。これが1番の目的になってきていた。
強烈にモチベーシュンが下がる・・・。剣御前小舎までノロノロと登り、小舎の前で直そうと最大限努力した。しかし・・・、1時間近く粘ったがデジカメが直るコトはなかった。
「降りよう・・・、降りて出直そう・・・」 決断を下した。くやし〜!
最高の天気の中、歯軋りしながら室堂へ下った。室堂から立山黒部アルペンルートを始めて利用し、トロリーバス、ロープウエイ、ケーブカーを乗り継いで、速攻で帰京したのでありました。
★続編も是非ご覧下さい。「ナントしても白馬岳」
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