天候 曇りのち雨 レース後半強風:南西の風8〜10m 気温14.8℃
▼ラップ&スプリット
5K | 21:35 | (ロス26秒) | |
10K | 21:27 | 43:02 | |
15K | 21:15 | 1:04:17 | |
20K | 21:03 | 1:25:20 | (ハーフ 1:29:58) |
25K | 21:09 | 1:46:29 | |
30K | 21:33 | 2:08:02 | |
35K | 22:16 | 2:30:18 | |
40K | 23:28 | 2:53:46 | |
42.195K | 10:37 | 3:04:23 |
▼コースマップ&高低図 (画像をクリックすると拡大)
完走記 ▼プロローグ
いよいよ東京マラソン! まさにこの一言である。
昨年の11月7日、50歳の誕生日のまさにその日。14:35に以下のメールが届いた・・・。
うおお〜っ!当たった〜っ!
クジ運の悪い(と思っていた・・・)私が当たるとは・・・。東京マラソンの人気は年々増し、2009年大会の申込者数は、30,000人定員に対して実に226,378人。抽選の当選確率はナント7.5倍という超狭き門となっていると聞いていたのでびっくりであった。思わず小躍りしたね・・・。
2009年に入り、東京マラソンで今シーズン3戦目のフルマラソン。50歳になって初の「サブスリー」を目指すも、1戦目は昨年11月、つくばマラソンで「まさかの大失速」の惨敗。2戦目は今年1月、館山若潮マラソンで「不摂生のため練習レース」と情けナイコトにサブスリーに挑むこともできなかった。
1月中旬から約2カ月。この記念すべき東京マラソンで「なにがなんでもサブスリー」するためにカナリ走りこんできた。42.195キロ走1回、33キロ走2回、30キロ走6回。こんなにロングを集中して練習したことはない。さらに「最後のあがき」というか、レース3日前に門前仲町のアスリート専門の鍼灸院:タケ・アスリート鍼灸院へ行き、タケ師匠の気合のこもった鍼とマッサージで疲労を追い出し、ほぐしてもらう気の入れようである。
やれることはすべてやった。 東京でなんとしてもサブスリー! まさに執念のレースが始まる・・・。 レース3日前の19日。都内の顧問先回りのついでに東京ビッグサイトで受付を済ませたのでありました。
大会3日前、東京ビックサイトに受付に行った・・・。 |
西ホールの1Fをすべて使用し、会場は作られていた。 |
ここがエントリーエリアへの入り口。ここで身分証明書、ならびに受付証を提示して入場する。 |
すごい広いスペースだ!今日は受付初日、しかも平日であまり人はいないのでダダッ広くみえるけど、土曜日あたりはごった返すんだろうな〜・・・。 |
会場出口で、参加賞のTシャツが渡されます・・・。 |
エントリーエリアを出ると展示即売エリア・・・。 |
ランニングシューズを始め、ウエア等、メーカーがこぞって出展している。 |
中でも賑わっていたのがコチラ。 |
こんなものも売っていました・・・。 |
イベントスペースでおもしろい企画が・・・。 |
ゼッケンの他、このようなものが入っております。 |
参加賞のTシャツとゼッケン。 |
最近カナリ寒がりになってしまったので、今回もランシャツ・ランパンはやめ。このように、またしてもハーフタイツにしました。サポート性がいいからね〜・・・。 |
完走記 ▼実況中継
当日は現地でウオームアップがロクにできないと判断し、家を出発する前に4kほどJOGしウオームアップおよび入念なストレッチを完了しておいた。これが大正解!
スタート1時間20分前に新宿に到着し、都庁のスタート会場に向かう。すごい人人人・・・。スタート会場内もごったがえしており、着替えて荷物をまとめ、トラックに預けるのも一苦労だった。指定のトラックの前に行くのに人を掻き分けながら四苦八苦の進行。やっと預けるやなやトイレへ。これがまたごったがえしており、仮設トイレの使用は不可能と判断。新宿中央公園内でなんとか済ませる。そのままスタートラインに向かわざるをえず、予想通りUPなどまったく行うことはできなかった・・・。
新宿駅を降り立つ。都庁方面に向かうと俄かに人口密度が高くなってくる。 |
地下通路は混み合っているので外に脱出! |
気温は14度。かなり暖かい・・・。しかし、曇りで日差しがないのでこのままもてば最高のコンディションである。 |
会場が近づいてきた。 |
ひ〜っ・・・。素晴らしい人口密度である。 |
ゼッケンの提示と、簡単な手荷物検査を済ませスタート・エリアに入場である。 |
エリアに入ると混雑もひと段落・・・。 |
しかし、荷物を預けにゆくのが結構大変。 |
準備完了!これからスタート地点に向かいます!がんばるゾ! |
8:20。実にスタート40分前にスタート位置についた。スタートラインより約40mくらいのところだろうか。できるかぎりスタートラインに近づきたかったが・・・。やはりこのような超ビッグレースでは相当早くに並ばなければならないし、十分なUPも行うことができない。記録を狙うには非常に条件が悪い・・・。今日は暖かいから良いが寒かったらとんでもない悪条件である。予想はしていたが・・・。
40分の実に長かったコト・・・。悪いことに、スタート時刻が近づくほどに心配された「風」が出てきた。いや〜な予感。あと3時間ほど持ってくれれば良いが・・・。
8:54分よりスタートセレモニーが始まる。石原知事の御挨拶から始まり、君が代斉唱と続き、3万5人のランナーが徐々にヒート・アップしてゆく。う〜む、この雰囲気は凄い、凄すぎる!
「遂に、東京マラソンを走るんだ!」という喜びが強烈にこみ上げてきた。その高ぶりがまさに頂点に達した瞬間、 「ド〜ン!」 9時10分ジャストに号砲。紙吹雪が舞う中、35.000人の東京マラソンが始まった。
▼ 0〜5K 21:35 (ロス26秒)
スタートラインまではやはりゆ〜っくり進行。あせってもしょうがない。スタートはお祭り気分で進行だ!スタートラインを超えるときは思い切りバンザイし手を振りながら通過した。(まったくTVには写らなかったみたいですが・・・)
ラインを通過しても路上は人口密度が物凄く、スピードがなかなかあげられない。おまけに紙吹雪が凄くて視界が効かない。アブね〜!約300mほど進み、ヒルトン東京の前を右折するとやっとまともに走れるようになった。
さらに、約1kで靖国通りにでると本格的に自分のペースで走れるようになる。靖国通りの上下線をすべて使用しているのに80%はランナーで埋まっている。すごい人数の人だ、そして沿道にはビッシリと応援の人、人、人・・・。すげ〜・・・ これが東京マラソンか・・・。驚き感動するコトばかりである。
と・・・、コマ劇場付近に来るとマーチの演奏が聞こえてきた。これは「コンバット・マーチ」だ!、早稲田大学の応援団がチアリーディング部を従えて気合の入った応援を行っている!いいね〜っ!さらに約4k地点の市谷の防衛省前でも陸上自衛隊第1音楽隊の演奏が鳴り響いていた。
5kまではオール下りで楽チンのコース。5kで高度約30m駆け下ってゆく。スタートロス、渋滞があったものの軽く走りながらもホボ予定通りのタイムで通過できた。
▼ 5〜10K 21:27
5kの通過タイムはほぼ予定通り、しかも楽に走ってきた。これはいいぞ〜!上手にキロ4:12のONペースにはめるコトができた。
もっと楽に走ろう!そう思ってさらにリラックスして走る。下りも終わり、飯田橋の交差点を右折。いよいよ内堀通りに入り皇居を右に見ながら進む。内堀通りに入ると逆風となった。10k通過!う〜む、だいぶタイムが落ちている。ちと楽に走りスギか・・・? マズイ!
▼ 10〜15K 21:15
増上寺前を通過。思ったより逆風が強い。時が経過するにつれその風力が増している感じだ。これ以上タイムを落ち込ませては「サブスリー」が危なくなるのでここは風に負けぬようしっかり走る。ここで「足」は極力使いたくないんだけどね〜・・・。しかたない。
第1京浜に出る手前でTOPランナーたちが早くも折り返してきた。なんという速さだろうか・・・。品川駅の手前が15k。あららっ・・・ しっかり走ったものの予定のタイムより15秒も落ちこんでしまった。苦しい展開である・・・。
▼ 15〜20K 21:03
約16キロの品川駅前で折り返し〜!こんどは追い風となる。これはずいぶんと推進力が違うぞ!あまり足を使いたくはないが、このペースの落ち込みではもう限りなく「サブスリー」すれすれの状況である。5キロ:21:00ペースまでここから上げていかないとカナリきびしい。
追い風になり快調に進む。どうやら1キロ:4:12〜13くらいに回復してきたゾ!ふたたび増上寺前を通過し東京タワーを左手に見ながら走っていると、19キロ手前の御成門付近で 早川さん、ガンバ〜!レナウンACの後輩でサブスリーランナーの間宮クンの大声の応援が。いや〜、こういう応援は元気がでます!感謝!この5kはナントカ予定に3秒遅れで通過する。
▼ 20〜25K 21:09 ハーフ通過 1:29:58
日比谷の交差点を右折するとスグにハーフ地点。うひょ〜っ!すさまじくサブスリーギリギリのタイムでの通過である。後半落ち込むコトは絶対に許されない展開となった。まだ十分に余裕があるので可能だ!そう信じて走るのみ!
いよいよこれから夢にまで見た銀座4丁目交差点の通過である。ここはコース1番のハイライトといって良い。応援の観衆が一段と増えてきた。いよいよ到達し、銀座和光の前の交差点を左折!うおお〜・・・!凄い応援の人、人、人。中央通りを遥か彼方まで埋め尽くしている!そして熱烈な応援!なんとも素晴らしいワン・シーン!感動!東京マラソンに出場できた喜びがこみ上げてきた。
日本橋高島屋前を通過。日本橋の交差点を右折し永代通りに進出。すぐに茅場町の交差点を左折すると、今度は「狙い撃ち!」のマーチの音が聞こえてきた。これはもしや我が母校、明治大学のチアリーディングの応援か?と思いつつ横を通過。元気をもらう。(あとで調べたら、ナント上智大学の応援団、チアであった。) そしてその先で、タケアスリート鍼灸院のタケ師匠の大声援が!思わずハイタッチして通過する。
この5キロは予定より9秒遅れ。
追い風を受けながらの走りのワリにタイムが伸びず苦戦である・・・。
▼ 25〜30K 21:33
25kを通過するとまもなく浅草橋付近。江戸通りを浅草雷門に向けてひた走る。銀座から一段と沿道の応援の観衆が増えてきたが、浅草に近づくほどさらに増えて行くようだ・・・。凄い!
遂に雷門に到達。ものすごい数の沿道の人だ。ここが一番凄いかも・・・。大声援を受けながら雷門前を右折、さらに吾妻橋手前を右折し再び銀座へと進路を取る。
チチい!かなりな逆風だ!時間がたてば経つほど風が強まってくる。突風みたい強風も混じるようになってきた。やはり天候は急速に悪化してきている。
ど〜にもタイムが伸びず、この5kも予定を30秒ちかくオーバーする。
ピ〜ンチ・・・。
▼ 30〜35K 22:16
さらにサブスリー達成に障害になる事態が・・・。そう、おしっこがもうどうにも我慢できなくなってしまったのである。30kすぎてすぐのトイレに駆け込む。あせったため、もたつきもありナント約50秒のロス。トホホホ・・・。
しかし、まだぜんぜん「足」は残っているし、十分なバネも感じる!これはタケ師匠に鍼を打ってもらった効果かも! スピードを上げてロスを取り戻そうとがんばる。とその時、そのタケ師匠がふたたび沿道から大声援を送ってくれた。さらに気合が入りスピードが上がる。これはいけるかも!銀座に戻り、4丁目の交差点を左折、晴海通りに進出・・・。新大橋通りに出ると35k。結構ロスを取り戻したケドな〜・・・。
▼ 35〜40K 23:28
入船橋で新大橋通りを右折し佃大橋に向かう。ひえ〜・・・。 予想はしていたが逆風がまともに正面から来る。しかもカナリな強風だ。まさにサブスリーギリギリの戦いをしているのでこれはぎびしい・・・。
しかし、諦めずに粘りに粘りスピードをキープして走る。佃大橋への登りの手前、37k付近で再び間宮クンの大声援が。ありがたい!元気をもらいいよいよ終盤の難所、佃大橋へ登ってゆく。
たった高度で10m強の登りなのだが、カナリしんどい。そして突風のごとき逆風が正面から襲いかかる。
うおおお〜・・・。進まない!37kからの佃大橋の登りを含めた1kが4:36もかかる。さらに雨まで降ってきた。ここで、遂に「サブスリー」も目指す強い気持ちがズダズダに崩れさったのである。
大幅にスローダウンし、残り4kの豊洲駅前に・・・。ここの広い直線道路ではさらにすさまじい雨マジリの強烈な逆風にさらされヨレヨレに・・・。
▼ 40K〜ゴール 10:37
サブスリーは諦めたが、シーズンベストは記録してやる!この想いのみでヨレヨレの体をゴールへ運んでゆく。
遂にビックサイトが見えてきた・・・。残り1k・・・。このあたりから沿道からの凄い応援が・・・。本当にスタートからゴールまで切れ間の無い声援。このレースに出られた幸せを感じながらゴールが近づいてくる。
ビックサイト前の道路を右折。残り約200m。最後の力を振り絞り・・・、ゴ〜〜ル!
サブスリーは逃したが、そこには「至福の終点」が待っていた・・・。
完走記 ▼エピローグ
これほどランナーとして幸せな大会はない! これが東京マラソンの感想である。
沿道から応援していただいた何百万人もの観衆の皆さん!1万3千ものボランティアの皆さん!本当にありがとうございました。
ゴール後はビックサイトの東ホールいっぱい使用して、荷物受取所、更衣室が設けられている。 |
東ホールから駅の向かうランナーたち。 |
これが完走メダル。ナカナカ重厚な、そして作りこまれたメダルです。ゴール後完走者全員に渡されます。また参加し、コレをもらえるコトができますように・・・。 |