２時２０分前、駅前に到着。まだ真っ暗、月が輝いていた・・・。

ホテルメッツ前で３人集合。すかさずスタート会場行きのバスに乗り込んだ。

約１５分で北上総合運動公園の陸上競技場に到着。

　真っ暗闇の中に競技場の明かりだけが・・・。

入り口で出走チェックを受ける。

　この大会の計測はチップを使用せず、ナンバーカードについているバーコードをゴール後剥ぎ取る方式なので、チャックを受けないと「失格」となる。

競技場内の屋内トラックがスタートまでの待機場所である。

　ナカナカ素晴らしい競技場である。

荷物は主催者が用意したビニール袋へ。青い大きいのはゴール行き、白い小さいのは６６．５ｋのレストステーション行き。

　なんかゴミみたいになってしまった。競技場外の台車に積み込んで準備完了。

トラックに出ると電光掲示板が燦然と輝いていた。

　気温は１５度、意外に高い。しかし、風があるので肌寒い。この時期の北上市の平均気温は１８．５℃。今日はもしかして暑くなったりして・・・。

スタートラインで記念撮影！がんばるゾ〜！

スタート１５分前。午前３時４５分である。もうだいぶ明るくなってきている・・・。

室内トラックで待機していた選手が出た来て整列を開始した。

私どもも整列しました。スタートラインより約１０ｍの位置である。

約７００名のランナーがホボ整列を完了！カウントダウンが始まった。

午後４時ジャスト、号砲！

　いよいよ長い、長〜い１日が始まった。１２時間以内、午後４時までにはゴールするつもり。

競技場のトラックを２週した後、ゲートより場外へと出てゆく。

　午前４時でこんなに明るいとは驚き・・・。

競技場を飛び出し、快調に走る。調子はまあまあか・・・。

競技場を出ると、しばらくは運動公園内をクルクル走り回る。

公園内にある大堤（池）の周りを走る。かなり広い公園であった。

運動公園のゲートを出るとまもなく５Ｋ。

　右折して進路を西にとり、夏油（げとう）高原方面に向かい進んでゆく。

左右に水田の広がるロードをゆっくりと進んでゆく。

　水路をながれる水から清涼感を感じる気持ちの良いロードである。

水田地帯を抜けると今度は木々にかこまれたロード。ひたすらまっすぐに進んでゆく。空は高曇りといったところか・・・。

すると１０ｋ。５６：３５で通過。

　ちと速いかも・・・。今回は５０ｋまではきっちりキロ６分以内のペースで進んでゆくつもり。

いよいよ左手に山が近づいてきた・・・。

県道１２２号線にでて左折する。かの有名な名湯「夏油温泉」まで１３ｋの地点である。

快調に一定のペースで進んできた。

　今回は、ミズノの赤いランニングシューズを使用。クッションが抜群。良すぎてフカフカな感じなので、疲れてくると推進力に問題がでそう。足には良いけどネ・・・。

１４．７ｋのエイド前を通過。

　エイドごとに水分をきっちり摂って進んでゆく。ここでゲストランナーの浅井えり子さんの応援をいただいた。感謝。

夏油川を渡ってゆく・・・。

ほどなく１５ｋ。いよいよ山間部に入ってきたようである。

山間部をうねりながら続くロードを、小刻みなＵＰ・ＤＯＵＮを繰り返しながら進んでゆく。

北上カントリークラブの脇を通過後、なだらかな下りをこなすと秋田自動車道の下を通過。すると２０ｋ。

　この１０ｋも５６：２２。良いペースをキープである。

２１．２ｋのエイドに到着。

ここで立ちどまりゆっくり休憩。小さいおにぎりを２ついただいた。風が涼しく走る環境は非常に良い。

県道３７号線を花巻温泉に向けひた走る。

北上川支流の和賀川を渡ってゆく。東北の田舎らしい実にのんびりとした風景が展開する。

すると２５ｋ。

　まだ４分の１しか経過していないのだが、この時点で両足のハムストリングがビンビンに張りまくってきた。こんなに早く張りが出たのは始めて。早くも苦しい走りとなり、先が思いやられた・・・。

２９．４キロのエイドを通過。いちおう笑顔でネ・・・。

３０ｋ到達！この１０ｋは５９：１２。いいぞ〜！

高曇りの空から、時折薄日がさすようになってきたゾ！

花巻市に入るも、ひたすら３７号線を進んでゆく。またダンダン山が近づいて来た・・・。

３５ｋ！

　 おおっ！前を走るのは中村さん！やっと追いついた。彼もナカナカ快調なペースで走り続けてきたのである。

豊沢川を渡る。この川の上流にこれから向かう豊沢ダムがある。というコトはこれから本格的な登りが始まるワケだ。

３５．４ｋのエイドに到着。ここから花巻南温泉郷、そして本格的な登りである「銀河なめとこライン」が始まる。

というコトでここではしっかり給食を摂ることにした。バナナ、ミカン、パン、おにぎり、漬物、塩などがおいてある。おにぎりに塩をつけてがっちり食べた。

　なめとこラインにおもしろいものがあった。「かざぐるま」である。しかも多彩な・・・。

この頃から空が晴れわたり、暑くなってきた。

　コースにはこのような大型ポリバケツが一定な間隔で置いてある。ここから水をすくい頭からかけてゆくのである。

志戸平温泉を越え、ロードの傾斜がきつくなり、ドンドン山の中に入ってゆく。只今気温２０度。体感で感ずる暑さより気温は低い・・・。

いや〜、それにしても暑くなってきた。

　代わりに張っていた足もなんだか麻痺してきたようである。

このあたりは長い直線の登りが続き苦しいところである。

　しかし、まだこのあたりでは歩き出すランナーは少ない。

そして遂に来た！大沢温泉。

　ここは豊平川沿いに素晴らしい露天風呂を持つ名湯である。

４０ｋ到達、３：５２：１５で通過した。ちょっと貯金ができた。

　この１０ｋは１：００：０６。登りとはいえキロ６分ペースを維持できたのは良かった。

まだまだ余裕。一定のペースで着実に前進だ！

道端にはお花畑が広がる。４０キロからはさらに傾斜がきつくなった。

こちらにも・・・。

さらに傾斜が増す。すると４５ｋ地点。

　まだ十分にバネがあり、先行するランナーをパスしながらスイスイと登ってゆく。

日差しもきつくなる中、ダムに向けてひたすら登ってゆく・・・。

　ガンバっ！

おりゃ〜っ！行け行けーっ！

他のホトンドのランナーが歩く中、快調に登ってきた。

豊沢ダムに到達。空は綺麗に晴れ渡っている。

豊沢湖である。やっと景色が変わり元気が出た。

ダムの上を走ってゆく・・・。

これが豊沢ダム。

ダムサイドのトンネルに突入！ひ〜っ！ひんやりして超気持ちイイ！

ダムを通過すると、豊沢湖の湖岸を小刻みなＵＰ・ＤＯＵＮを繰り返しながらクネクネと進んでゆく。

　左手には豊沢湖・・・。

木々の隙間から豊沢湖が見え隠れする。

ここからも・・・。

豊沢湖の湖岸に広がる樹林帯の中を快調に走る。心配されたハムストリングの張りも完全にマヒしたようで何も感じなくなった。ラッキーッ！

こんどは黄色い花のお花畑だ〜！

いきなり傾斜がきつくなる。峠に向かい長くきついロードが続く。ここで初めて「歩き」をいれた。

４９．６ｋのエイド。標高約３５０ｍの峠にある。そしてここは第１関門となっている。

　ここまでに７時間３０分以上かかると先に進むコトはできない。

も〜暑い、暑い！水を思い切り４回かけてもらった。

　ひいい〜っい！冷たくて気持ちよか〜！

峠を下りてゆくと再び豊沢湖が左手に見えてきた・・・。

するとほどなく５０ｋ到達！５：０６：３４で通過。この１０ｋは１：１４：１９かかる。貯金はあっという間に使い果たしてしまった。

　とりあえず前半は終了！ここからはコース最高点へ向かいさらに登りが続く。