故郷の友と走り、故郷で錦を飾ろう!
これがこのレースのコンセプト。
中学・高校時代からの同級生である北詰クンがご夫婦でランニングをされているということで、私を含め3名で出場しよう!と約束し、早くからエントリーを済ませた大会である。彼は母校、県立、足利高校では常に成績はTOP。現在は某国立大学の理学部の教授をされている。大好きな数学で見事に成功された天才なのである。
さらに、ユキチとしては、09年秋からの本格的なタイムレースシーズンの第1戦としてこのレースを位置づけ、生まれ育った故郷「足利」の大会で表彰台に上り、「故郷に錦」を飾ろうというわけである。
ところが・・・。
7月に、アバラ骨にヒビが入るケガをして以来、不摂生の日々・・・。夏のスタミナを養成期に練習をいいかげんしたバカリか、飲みすぎ、食べすぎで体重は遂に軽く70kオーバーとなった。当然腹も出た。 10月に入ってもゼンゼン気合が乗らず、ちんたらと練習。もうゼンゼンきつい練習をする気が起きない・・・。
まずいな〜・・・。でも体重だけは落とそう!(つくばもあるし・・・)
ということで、「朝飯・昼飯抜き」 を実施! 2週間でナントカ68k前半まで体重だけは落とした。練習はキロ5:30〜6:00のJOGのみ。キロ5分以内の練習は一度も行わず、キロ5分すら早いと身体が感じる状況である。ひどい・・・。
表彰台などは論外! ナントカ1時間30分は切ろう! という情けない目標を(心の中だけで)設定してスタートラインに立ったのでありました。
天候は、朝方は靄がかかり気温も14度くらい。風もなく、走るのには願ってもない気象条件かと思いきや、スタート時には雲が切れ、サンサンと太陽が照り付けてきた。 こりゃ〜、熱くなるワイな・・・。
いよいよスタート時間が近づいてきた。約15分前、親友の北詰クン(以下、「ハカセ」という愛称で書かせていただきマス。)ご夫妻とともにスタートラインへ向かう。奥さんとは途中でお別れし、ハカセとともに最前列より2〜3列目に並んだ。とりあえず先頭付近からスタートしようというわけだ。故郷でのレースということで、なんとなく「頑張らねば」という気持ちになる。「あ〜、きちんと練習しておけばよかった・・・」という後悔の念が募る・・・。
と、 ド〜ン! と号砲が鳴り響いた。
▼ 0〜5K 19:58
陸上競技場内から出発し、ゲートをくぐりスグにロードへ出る。
あわわわ・・・、流石に早い!
しかし、先頭付近から出れば当然勢いで早くなるのは必至だ。練習で一度もキロ4分ペースで走っていないので、まったくペースが分からない。ハカセは先週もハーフマラソンを走り、BEST・TIMEを記録したそうで、今回キロ4分から4分5〜10秒で押してゆくと言っていたので、ピタリ後方にヘバリついて走ることにした。
ほほ〜っ、ナントカ付いていける・・。へばりついて3Kもすると、ナンカ身体が解凍したのか軽くなった!
イイゾ! で5kをナント、キロ4分ペースの19:58で通過してしまった! ホントなの?
▼ 5〜10K 20:46
5kの給水のところで、「ユキチ〜!」という声援が!これまた小・中・高校の同級生が応援をしてくれていた。これが故郷のレースの楽しいところである。
5k手前でハカセをパスしたのであるが、チト速すぎるのが怖くなりスピードダウン。「キロ4分ペースでは21kはとても持つはずがない。」と確信できる実力だから・・・。7kくらいで再びハカセにパスされる。こんどは徐々に離されてゆく。後方50mくらいまで置いていたれたところで10k通過。まあ、こんなもん。上出来だ。
▼ 10〜15K 20:47
徐々に離されていたが、これ以上はマズイ! と思い、ヤヤスピードUP。20〜30m後方まで追いついて、そのまま等距離で喰らいつき粘る。どうやら実力はホボ互角である。そんな感じで15k通過。この時点で1時間30分は十分切れると確信した。
▼ 15〜20K 20:35
15kスギまで様子を見ていたのだが、まだ少し余裕がある! すこしペースUPしてもゴールまで持ちそうな気がした。と、16k付近で30m先を走っているハカセが徐々に近づいてきた。しばし、ピタリ後方につけて走る。
流石に2週連続のレースでは疲労が抜けなかったのであろう。終盤にきてペースダウンしたようである。土手に登る坂の手前で「ガンバッ!」声をかけてパスしてゆく。よ〜し!土手に上に出てスピードを上げる。
残り3k付近で、実母が沿道で応援してくれていた。レース後言っていたが、「自分の息子は、遠くからでもスグに分かる」そうである。手を振って前を通過。この時点でバテバテ。スピードがガクンと落ちる・・・。
▼ 20K〜ゴール 4:49
残り3kからヘロヘロ・・・。もうスピードは上がらない。足利駅から陸上競技場までの最後の直線をナントカ気合で走りきり競技場内に突入!
26分台が出そうだったので、ラスト100mダッシュして ゴ〜〜ル!
こりゃ〜、驚いた!上出来!いや出来すぎだ〜・・・。
というのが実感・・・。 バリバリに追い込んで練習して望んだレースとくらべ、3分しか変わらん。う〜む、疲労がまったくなかったからかしらん・・・。
とは言え、このタイム出せたのは、しっかりペースメーカーになっていただけたハカセのおかげである。2週連続のレースで疲れていたとはいえ、ユキチの約1分後にはゴールされた。そのうち抜かされるのは時間の問題であろう。
ハカセ、ありがとうございました!