天候 晴れ 気温14.8℃
▼ラップ&スプリット
5K | 20:36 | (ロス12秒) | |
10K | 20:46 | 41:42 | |
15K | 21:04 | 1:02:26 | |
20K | 21:14 | 1:23:40 | (ハーフ1:28:04) |
25K | 20:56 | 1:44:36 | |
30K | 21:13 | 2:05:49 | |
35K | 22:22 | 2:28:11 | |
40K | 28:24 | 2:56:35 | |
42.195K | 11:13 | 3:07:48 |
完走記 ▼プロローグ
2008年度のシーズン最初のフルマラソン。そして50歳になってはじめてのフルマラソンでもある。もちろん目標は「サブスリー」。シーズン初戦でサブスリーを達成し、その勢いに乗ってシーズンを楽な展開にしたい大事なレースでもある。
今年3月の荒川市民マラソンで理想的な走りでサブスリー達成。社労士受験、および事業構築時に一時ランニングの世界から引退し、事業成功とともに復帰してからの最高タイムが出た。
この原因はひとえに「減量」であったと確信している。
夏7,8月はアルプスの登山道を長距離に渡り走りぬくために体脂肪も必要。68k台まで太ったが、10月の四万十川100k完走を利用して約2ヶ月かけて体重を減らした。
朝はシリアルのみ。昼はパン2個。夜はごはん軽く一杯とおかず。というように通常から比べれば「飲まず食わず」でがんばった。そして64キロ台まで減量することに成功したのである。(ビールは毎日飲んでたけどね〜)
問題は、四万十で左足首を故障し10月後半はホトンドまともな練習ができなかったコト。6、7、8、9、10月と4ヶ月はキロ5〜6分の走りしか行っていないので、いきなりキロ4:12〜15のペースを楽に感じることができるようになれるかである。この感覚をたった3週間で取り戻さなければならない・・・。
やったやった!・・・。スピード練習を2週間立て続けにやり、ハーフ、5000mと連続週出場。身体に強烈な刺激を与えたのである。ハーフ、5000mでの体調調整は大失敗であったが、「つくば」に間に合えば良い。
こうして、前週の5000mのレース後は疲労抜きに専念し大会当日をむかえたのでありました。
早朝、つくばに向かうため最寄り駅に着いた。 |
つくばエクスプレスに乗って研究学園都市下車。 |
今回は、陸上競技場が芝生の養生のため使えないので、ラグビー場が受付会場となっている。 |
42.195k 今シーズン最初の「サブスリー」への戦いが始まる。 |
受付を終え、気合が入る。 |
完走記 ▼実況中継
筑波大学陸上競技場のトラックを6周し、じっくりとUPを行う。やっと疲れも抜けた感じ。前週の5000m、先々週のハーフマラソンの時とは比較にならないくらい体調は良い。これはいける!
サブスリー達成の確信を胸にスタートラインに向かう。どらんくと〜ちゃんコト高山さん、レナウンACの皆さんとともに競技場をスタート前20分に出発。と〜ちゃんとともにスタートラインより25mほどの好位置に無事つくことができた。
あとは走るのみである。と〜ちゃんと「お互いにガンバ!」の固い握手をかわし、その直後、号砲が鳴り響いた・・・。
▼ 0〜5K 20:36(ロス12秒)
スタートラインからスグ後方の位置をキープできたので、多少もたついたもののロスは12秒で済んだ。イイゾ〜!マズは良いスタートを切ることができ大満足である。なにしろ「サブスリー」ギリギリの能力なのでロスが少ないのは本当にホットする・・・。
しかし、この位置でもカナリ大勢の人、人、人。右サイドに出て、前方の空間を利用してかなりのランナーを追い抜いてゆく。500mも走ると自分のペースで走れるようになった。となりから出たと〜ちゃんは?・・・ お〜っ、いたいた!左手前方のロードのド真ん中を快調に走っている。すかさず中央に入りこみピタリ後方についてみる。しかし、徐々に離されてゆく・・・。
と〜ちゃんのペースは自分には速すぎたので、そのままお見送りした。このレースは距離表示が5k単位なので、ペースが把握できないのが難点。自分の感覚を信じて走る。5k通過のタイムで始めて今日の調子がわかる。5k通過のタイムが非常の重要なのだ!5kが近づいてきた・・・。どうだ〜っ!
5Kを20:36で通過。ロスを引いたら20:25秒くらいだ!
速い!速すぎる!しかし、全然、いやまったく余裕。楽なペースである。今日は調子が良い!いける!この時点で自分では「サブスリー」を確信した。見事にたった3週間でこのスピードでも楽に感じることができるようになっていたのである。
▼ 5〜10K 20:46
5kの通過タイムがことのほか良かったのでおおいに気を良くした。速すぎたので、スピードを意識的に落としてゆく。大事に行くのだ・・・。 しか〜し、この5kはナントまたしても20:46。
6k付近から筑波大学構内の周回道路より土浦・つくば線の大きなロードに出て北上するのだが、ここからが逆風。たいした風ではないのだが、逆風を受けてスピードが上がってしまったようだ。調子の良い証拠。
▼ 10〜15K 21:04
大事に行こう!ハーフまではこれがテーマだ!さらにスピードを落とすべく、なるべく楽に走る努力する。13.5k付近で逆風を受けた長い直線は終わり。このあたりは1番筑波山(実は日本百名山)に近づくあたりでもある。
左の折れるとゆる〜い下りが続き15k地点へ。予定通り足を使わず良いタイム15kを通過できた。
▼ 15〜20K 21:14
15Kスギ、こんどは左に曲がり追い風となる。折り返しまで約7k直線道路が続く。
非常に調子が良く、ランニング・ハイといった感覚で気持ちよくすらある。スピードを上げたくなるがこらえる。この区間こそ、さらにゆっくり走り足を温存しなければならない。「サブスリー」を確実のものとするには、ここはさらに「大事に」いかねば。追い風を利用し楽く〜に走り、予定通りのタイムで20k通過!うししし・・・。イイゾ〜!
▼ 20〜25K 20:56 ハーフ通過 1:28:04
ハーフ通過!ナイスタイム!しかもまったくの余裕!
この時点でサブスリーを確信する。後半は積極的な攻めの走りをし、タイムをあげれば55分切りは十分狙える!そのくらいハーフ通過時では快調であった。
折り返す直前、と〜ちゃんとすれ違った。彼も快調そうである。これは2人とも見事「サブスリー」達成か!レース後の打ち上げのビールが旨いな〜・・・な〜んて思う余裕である。折り返して逆風となるが気持ちいい風としか感じない。楽に走ってもややスピードUP!この5kも理想的なタイムで通過した。絶好調!
▼ 25〜30K 21:13
この区間で考えていたのはラストのイメージ。32kまでこのまま抑えて走り、残り10k猛然と飛ばす。残り10kのベストレコードを出してやるか!
こんなことを考えながら、28k付近を通過して行った。右に折れてなだらか〜な傾斜を登ってゆくと30k地点がある。意図した通りのタイムで通過したのだが、なぜか右に折れたあたりから俄かに足が重くなってきた感じが・・・。
▼ 30〜35K 22:22
30k地点通過後、突然異変が・・・。急に足が重くなってきたのである。「30kからがマラソン」 この言葉が頭をよぎる。そんな〜・・・、バカな・・・。
36回目のフルマラソンであるが、これだけ抑えながら走り、ハーフ地点であの余裕ある展開で後半失速した経験はない。すべて後半のタイムが上がってゴールしている。これはいったいどうしたことだ・・・。
もう楽に走ることはできず、腕を振り、力を入れて路面を蹴って走る、いわゆる「力走」状態に移行。足を動かしリズムを戻せば復活する。これを信じて頑張る。
ギアチェンジを予定していた32k付近。ス〜と、女性ランナーに抜かれる。ゲゲッ!くそ〜っ!必死にくらいつく。そのままピタリ33kまでついていったが、遂に力尽きた。遠ざかる女性ランナーの背中・・・。
その後、ペースはキロ4:30〜45に一気に落ちた・・・。
▼ 35〜40K 28:24
35kスギのエイドで「サブスリー」の目標を放棄した・・・。もうまったく足が動かない・・・。
頭はスッキリ、しかし脳から「走れ!」と命令してもマッタク足が反応しない。これは完全な「スタミナ切れ」。最初にマラソンを走った時、30kから歩いたが、この時の状況と酷似している。
レースは終わった。あとは動かぬ重たい身体をゴールまでナントカ運ぶのみ。エイドで立ち止まり、約3分間ゆっくり休憩。も〜、動けん・・・。 食欲もないが、パン、バナナを胃に放り込みエイドを後にした。
歩きたくてしょうがないが、気力でノロノロと走る。必死の走り・・・。
▼ 40K〜ゴール 11:13
アト2k。この5kのナント長いこと長いこと・・・。マラソンに敗れた者には苦しい、苦し〜い最後の走りが待っている。やめて〜っ・・・。もう一歩も走りたくないのだが、魂だけで進んでゆく。
残り2kとなり多少元気が出て、多少スピードが上がった。時計を見ると3時間7分台でゴールできそうである。ランナーズが企画する年代別フルマラソンランキング。同年代で100位以内に入るには確か7分台を出す必要があった。このことが頭を横切った・・・。
うおお〜っ! 目標を持った人間は強い!最後の力を振り絞りスピードをあげた・・・。
ゴ〜〜ル! もう一歩も走れん・・・。
完走記 ▼エピローグ
マラソンは難しい・・・。その一言である。
今回は、ハッキリ言って「原因」が分からない・・・。自信喪失のレースとなってしまった。原因がわからないので対策のたてようがないなあ・・・。 ど〜しよう・・・、 とほほほ・・・。マラソンの難しさを改めて実感したレースとなりました。
大会を終えて・・・。 |
浅草で、名湯「蛇骨湯」の黒湯に浸かり、マズは牛スジの煮込みが抜群な「正ちゃん」で煮込みをつまみながら生ビールで乾杯!うめ〜!2人でアフターマラソンを満喫しました。 |