RUNNING FOREVER 心は永遠にサブスリー 出場レース 結果報告
■2008年 レース結果報告
1.勝田全国マラソン (茨城県) 1月27日(日)
フルマラソン 記録 3:07:50(NET3:07:47) 391位/5290人中
天候 快晴 気温6.0℃ 風1.5〜2.0M
ラップ&スプリット
5K |
20:40(ロス3秒) |
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10K |
21:01 |
41:41 |
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15K |
21:21 |
1:03:02 |
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20K |
21:36 |
1:24:38 |
(ハーフ 1:29:26) |
25K |
21:42 |
1:46:20 |
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30K |
22:57 |
2:09:17 |
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35K |
24:20 |
2:33:37 |
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40K |
23:34 |
2:57:11 |
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42.195K |
10:39 |
3:07:50 |
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完 走 記
プロローグ
2年ぶりの連続サブスリーの達成を狙い、始めて「勝田全国マラソン」にエントリーした。昨年11月のつくばマラソンで何とかサブスリーを達成。今回もつくば同様サブスリーギリギリの能力しか保持していないので、記録の出やすいコースを探した。すると「勝田」が浮かび上がってきたのである。もちろん、東京マラソンが当たっていたらそっちへ出ていたワケだが・・・。ハズレた場合、同時期にナカナカ他にフルマラソンの大会が無いのが現状である。
「勝田」の評判はすこぶる良い。走路が広くて走りやすい、応援が素晴らしい、あそこは記録が狙えるよ!とか良い話バカリ聞いた。よ〜し、それじゃ〜行くか!こうしてエントリーが決まったワケ。
いや〜、行って見てマズ驚いたのが「第56回」ということ。この伝統はスゴイ!その伝統を全面に押し出しての大会運営であった。一言でいって町全体がマラソンを大歓迎し、大いに盛り上がっているのだ。ボランティアの皆さんの接客ブリも板に付いたもの。きてよかった!そういう気持ちにさせてくれる雰囲気に満ちている。
実況中継
じっくりとUPを行い身体を温めた後、15分前にスタート地点に向かう。先頭より3列目に入り込んだ。さあっ、無事スタートラインに立てた。やれることはヤッタ・・・。あとは走るのみである。
■0〜5K 20:40(ロス3秒) スタートライン3列目からの位置をキープできたのでロスは無い。6000人近いランナーが出場する大会であるが、スタート位置は自由にとれる誠に良い大会である。 11時ジャスト号砲!ロス僅かに3秒!いいぞ〜!走路が広くスグに自分のペースで走ることが出来た。いいぞ〜!気持ちよく飛ばしてゆく。今回は1Kを4:10、つまり5Kを20:50で押しまくろうという計画である。 さらに1kごとの表示がある。1K:3:57で通過、次の2Kまで4:01で通過。やや速いので次の3kまでは落とし、4:16.あれあれ落としズギ〜・・・。な〜んちゃってペースを作りながら5Kを20:40で通過。 バネも感じ、このペースでメチャ楽!おおっ!いい感じ・・・調子いい!こりゃ〜イケルかも!
■5〜10K 21:01 6k付近まで駅から東に海浜公園に向かって走ってゆく。つまり海へ向かってゆくわけだ。ここまでは追い風で、暑くさえ感じる。6kより左折し真北に向かう。・・・と今度は向かい風だ!けっこうきつい!ヒ〜っ、寒い!ビニール袋をかぶって走っているが、捨てるのを止めた。不思議なことに1kごとの表示が消えた・・・。ありゃりゃ〜?
しかし快調である。相変わらず調子は良い。ONペースに乗りホボ目標どおりの展開だ。10k通過時点では、もっ、もしや55分切りか?と期待が大きく膨らんでいた。
■10〜15K 21:21 もうひとつおかしなことが・・・。あれ〜、給水がない!給水が10kスギても出てこない。おかしいと思って走っていたら、いきなり給水所があった。大慌てで給水をする。12kまで給水所が出てこない大会も珍しい。無事スポーツドリンクを取り、気合を入れなおし気持ちよく走ってゆく。
ところがだ・・・。13k付近で「ピシッ!」。右足の裏側、膝関節のチョット上のハムストリングに鋭い痛みが走った。アッチッチッ!こんな鋭い痛みを感じるのは始めてである。うお〜、ヤバイ! 悪いことに直後に、このコースでは1番の下り坂がある。さらに「ピシッ!」・・・と。思わず走路を外れ、歩道で患部を10〜15秒ほどマッサージする。まいったの〜・・・。そろ〜りと走りだす。痛みは連続して起こらずナントカ行けそうだ・・・。「たいしたことはない!じきに治るさ。」と自分に言い聞かせてスピードを戻す。
■15〜20K 21:36 15Kスギ、左に曲がり、今度は西に進路を取る。風はやはり前から来る。寒い!ビニール袋はまだかぶってゆくことに・・・。 それにしてもまずい!やはりピリピリ来る。右足ハムストリングの痛みはスローダウンするとナントカなくなる。しかし、それではサブスリーが遠のいてゆく。ピシッと痛みが走った後、幸い鋭い痛みは続いて発生はしていない。まだ諦められん!今はスローダウンはできん!再度「たいしたことはない・・・」と自分に唱えて走り続ける。しかしタイムは予定を大きく下回りだした。あれほど快調だったのにナニカ足も重くなってきた・・・。
■20〜25K 21:42 ハーフ通過 1:29:26 「たいしたことはない・・・」。故障発生より10K近く祈るような気持ちで走ってきた。ハーフ通過1:29:26!おわ〜っ!またしてもギリギリだ〜!出だしが快調であっただけに強烈にショックだ・・・。しかしまだ諦めるワケにはいか〜ん。気合を入れなおすため、ここでビニール袋を脱ぎ捨てた。なんとか足のほうは持っている。25k通過のタイムが非常に重要だ。とにかく25kまで頑張るんだ!
常磐線に架かる高架橋の上に25地点はあった。登ってゆく途中に踏ん張った時、またしてもピシッと2度目の刺すような痛みが走った。イツ〜ッ・・・。次の瞬間25k地点通過!タイムは・・・?この5k21:42。今出せる一番のスピードでこのタイム。
ここで今日のレースは終わった。 完全に気持ちが折れ「サブスリー」を諦めた。
■25〜30K 22:57 もう1度歩道へ出て屈伸、ハムストリングのストレッチを行う。とにかくリタイヤだけはしたくない。その思いで、ゴールのみを目指す。こうなると記録などはどうでもよいので気持ちは非常に楽ではある。しかし、フルマラソンは甘くない。折れた心では残りの距離が非常に長く感じてしまう。速かろうが、遅かろうがやはりきつい・・・。
■30〜35K 24:20 歩道へ出てストレッチを入れながら走る。こんなのは始めてである。故障した部分はナントカなっているのだが、右足をかばって走っているので変な走りになっているのか、腰痛が発生してきた。ハムストリングを痛めるとピリッと腰にまで電気が走るのであるが、その症状も出た・・・。やめて〜・・・。止まりかけたその瞬間!ウサギの着ぐるみ(ヌイグルミ?)を着た背の高いランナーが悠々と抜いていった。「くそ〜、あんなのにも負けるのか・・・。絶対リタイヤだけはせん!」これで立ち直った。
■35〜40K 23:34 もうこの区間はあまり思い出せない。とにかく長かった。5K進むのが非常に遅く感じる。だだゴールより逆算すると10分は切れる。いや10分は切ってやる!という意地が発生したのである。もう痛みなどは麻痺し、全身がド疲労状態なので気合次第である。それと、あまり遅れると、ゴール1時間後に勝田駅より発車する電車に乗れず、楽しみにしていた温泉にも行けなくなる・・・。それだけはイヤだ!うおお〜!邪な心も相互作用し根性のスピードUPが実現した。。
■40K〜ゴール 10:39 やっとゴールが近づいてきた。こういう時の残り2Kは非常に長い・・・。前方をルックアップすることなど不可能。ただ足元の路面を見つめながら走る・・・。市民の応援に後押しされ最後の力を振り絞り進む。残り100mの直線に入る。芝生を踏みしめながら、ゴ〜〜ル! もう一歩も走れん・・・。
エピローグ
とにかく悔しい・・・。その一言である。
故障もすべて実力である。原因は直前まで朝の寒い中、インターバルなどのスピード練習を行ったからであろう。筋肉の張りが残り、アローアンスがなかったことが考えられる。
フルマラソンは頭脳の勝負でもある。ただがむしゃらに練習しただけでは「サブスリー」は出来ない。自己との戦い中で、強みと弱みを正確に捉え、計画性を持って強みは残し、弱みを克服する練習を行わねばならない。 そして計画性をもって自制した生活を送り、レース当日は最高の状態(ピーキング)に持っていく必要がある。さらに計画性を持って42.2kを走り抜く。調子に任せて最初から飛ばしても、毎度地獄を見るだけなのである。
34回目のフルマラソンは撃沈に終わったが、ますますその奥の深さ、醍醐味を味わった。次はサブスリーの至福の達成感をなんとしても味わいたい・・・。
番 外
編 楽しみにしていた五浦海岸に建つ五浦観光ホテル:別館大観荘の「太平洋眺望露天風呂:大観の湯」へ行ってきました。この地は、横山大観画伯が愛した地で、大観は、五浦海岸の「老松」「日の出」「奇岩」を好んで描いたそうです。そしてこの地に岡倉点心らとともに日本美術院を移設し、いわば近代日本美術発祥の地となったのです。
それにしても電車に間に合ってよかった・・・。自分では「サブスリー」達成を確信していたので、ゴール後1時間に勝田駅を出発する電車に乗る計画であった。ギリギリセーフ!素晴らしい露天風呂でした。もちろん天然温泉かけ流し!皆さんにご紹介しましょう!
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